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アイカツプラネット! 第16話 「パジャマ・パーティー・ナイト」 感想

アイカツプラネット! 第16話 「パジャマ・パーティー・ナイト」 感想

夢のようだけど夢ではない現実。

ローズとの大一番を目前に控えた舞桜を勇気付けるパジャマパーティー回。合宿という名のパジャマパーティーを通してスターレットプロモーション所属の主要メンバーの交友の深まりが感じられる描写も嬉しかったのだけど、やっぱりこういう日常描写を交えた私生活パートが入るとキャラや物語の奥行きというか深みが増すなと改めて感じる。

プラネットでもこれまで学校パートや舞桜や響子の家庭周りなどが要所で描かれることはあったけど、基本的にアイカツに伴う特訓だったり仕事関連の描写が大半を締めていた気もするので、仲間として友達として私生活部分での繋がりや相手への理解を深め、より結束を強めていく四人の姿は新鮮でもあり素晴らしいものがありました。こういうのも見たかったので嬉しい。

個々に強烈な素材の持ち味がぶつかりあうことで思いがけない美味しさや楽しさが生まれる。舞桜たちが作ったアイカツ鍋になぞらえて、アイカツに励む今の四人の姿にもそれは当てはまるのではないかと思う。アイカツを通じ四人が出会ったことで、それぞれに新しい一面や可能性の扉を開いてきたのがこれまでのプラネットの物語でもある。

今回のパジャマパーティーはまさにここまでの総括をするような味わい深さもあり、共にアイカツに励む日々の中で四人の関係性がどのように変わっていったのか。全てのものが繋がり今があることの尊さと、夢のようで夢ではない現実の中でアイカツをするアイドル達が、どれだけ人々に夢を与える存在であるかを改めて刻みつけてくれていたと思います。

繋がりと関係性の変化という意味では舞桜と明咲の間柄にも言えることで。互いにとって切っても切れない運命の相手。一方は自身をアイカツの道に引き込むキッカケとなった相手であり、もう一方は自身をアイカツへ戻るキッカケを与えてくれた運命の相手。その初めての当代と先代の直接対決により、舞桜は明咲の凄さを実感すると共に次への展望を見据えている。全ては繋がっているのですよね。

ここで舞桜が明咲を上回るとそれこそ物語の終着点になりかねないので、今回のバトルステージの結果に関してはメタ視点で言っても必然なんだけど、ここまでの総括と今後に向けての新たな起点という意味で、パジャマパーティーと明咲との直接対決という要素を巧い形で物語に落とし込んできたなと。まさにアイカツプラネット第一部完という感じでした。

頂にいるアイドルの凄さを肌で実感し、それでも次は負けないと決意を新たに宣言した舞桜。紗良さんという新たな星も本格的に加わり加速していくプラネットの物語がどうなっていくか。ますます楽しみだ。

唐突に現れたロードレーサー明咲さんの姿が似合いすぎているし様になっていて面白格好いい。これからもいい意味で要所で現れ物語に刺激を与えるジョーカー的な存在として活躍してもらいたいところです。