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アイカツプラネット! 第20話 「マジでバトルの5秒前!」 感想

アイカツプラネット! 第20話 「マジでバトルの5秒前!」 感想

直接対決で雌雄を決する!

どこまでも真っすぐで潔い響子先輩のスタンスや情熱に溢れる姿に痺れる。自らに有利な判定という状況をかなぐり捨ててでもルリとの直接対決に挑む高潔さ。自らが前年に味わった悔しさやモヤモヤ。それを相手であるルリに負わせることなく、また気負いを見せる瑠璃に対して持ち味の良さを引き出せるよう助言を送る等、例え的に塩を送る形になっても自分が自分らしくあるために。

ビート節全開で輝くという響子先輩のアイカツに懸ける姿勢は微塵も揺らぐことなく、両親に対しても真っ直ぐに自分の意思や生き様を貫いて見せたのと同様に、自分にとっての大一番でも信念を貫ける響子先輩だから格好いいし眩しく光り輝いて見える。試合に負けて勝負に勝つではないけど今回はただでさえ株が高かった響子先輩の株は留まるところを知らず上がり続けてストップ高ですよ。

響子の対戦相手となった瑠璃も、一年前の判定に泣いた響子の悔しがる姿や涙を見ているからこそ、対等な条件で競い合おうとしてくれた響子に応えるべく必死に頑張ろうとしているのが素敵だし、響子がその決断をするにあたり前回の舞桜と栞に刺激を受けてというのも良かった。皆が繋がり互いに影響を与え合いながら競い高め合う。これぞアイカツのあるべき理想の姿と言わんばかりなのです。

幼馴染の舞桜や栞とは違う意味で付き合いの長い二人。アイカツに懸けてきた時間の長い響子と瑠璃の境遇やアイカツに対するスタンスを存分に活かしつつ、同じ事務所で切磋琢磨する者同士の熱いアイカツが見られて嬉しかった。すべてを出し切り直接対決でぶつかりあったからこそ感じられた去年の悔しいとは全く異なる清々しさを伴う悔しさ。

アイカツの目的は勝ち負けだけではないことを前回の舞桜と栞の勝負を通して描き、勝負する相手がいるから頑張れるし楽しめるということを、今回の響子と瑠璃の勝負を通して描いていて、バトルステージが主になる本作のバトルの意義を、前回と今回の熱いアイカツで存分に示してくれていた。ビートの姿で響子先輩口調の「凄く楽しかったです」を発するシーンに全てが凝縮されていたと思います。

前回と今回は本当に良いドラマしてたと思うし、ここから先のプラネットプリンセスグランプリ本戦が更に熱いアイカツになっていくことに期待したい。

まぁ準決勝の組み合わせはこうなるよね~!順当な組み合わせの準決、準決、合間に特訓か前夜祭的な気持ちの整理回を挟み、満を持しての決勝とエピローグを以て、残り一ヶ月くらいで綺麗に収まってしまう感じも強いんだけどプラネットが半年なのか一年なのかというのも次第に気になってくる頃合い。物語の展開としてはここで綺麗に完結しそうだし、先の展望が読めないってのもあるんだけど。

プラネットの放送開始前の時点で実写パートの撮影は全て終了し、クランクアップしたという話は主要キャラを演じる面々のインスタ等でも報告されてましたし、やっぱり半年構想で終わるのかな~。ともあれアイカツプラネットの物語としては盛り上がってきてますし、まずはプラネットプリンセスグランプリの行末を見届けていきたいところです。