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アイカツプラネット! 第14話 「これが私の走る道」 感想

アイカツプラネット! 第14話 「これが私の走る道」 感想

全てはアイカツを愛するがゆえに。

明咲がいずみさんの元を離れて失踪したのも全てはアイカツを愛するが為だったのだなぁ。アイカツが本当に大好きで極めたいという思いが溢れているからこそ、新しいことや刺激的なことに触れ、自分をもっと高めたいという欲求が抑えきれない明咲の気持ちも分かるのです。明咲が自分にないものを持つ者や未知の物に対して好奇心や探究心を刺激されるのも、大好きなアイカツの可能性が拡張されるのを感じればこそなのだろう。

自分だけではなく自分にないものを持つライバルがいるからこそ可能性も世界もより広がりを見せていく。アイカツが大好きというシンプルにして根源的な欲求にライバルの存在の尊さを絡め、且つ前だけでなく後ろから追ってくる存在が更に自分を押し上げ可能性を広げることを、キューピットとビートのプラネットマラソンを通じて明咲が見ているものを視覚的・感覚的に表現していたのが巧い運びでした。

アイカツが大好きであること。貪欲なまでの探究心や好奇心といった欲求から常に自分を磨き塗り替え続ける飽くなき挑戦心。明咲の立ち位置やアイカツに向き合う姿勢は、どこか初代アイカツのトップアイドル神崎美月のそれに通じるものがある。だからこそ自分自身との戦いだけでなく、舞桜や愛弓のような存在が現れ、アイカツプラネット全体が盛り上がっていくことを心の底から嬉しく感じるのだろう。

大好きな気持ちは誰にも止められない!明咲も突然行方をくらませはしたのだけど、その前にちゃんといずみさんに気持ちを打ち明け相談し、然るべきタイミングで行かせて欲しいと筋を通そうとしていたし、舞桜たちが来る前の事情がある程度分かって明咲に対する印象も少し変わりました。明咲失踪後にいずみさんができるだけ舞桜たちの意思を尊重しようとしていたのも、この経緯があればこそだったのだな。

ともあれ全ての始まりとも言える先代ハナを務めた明咲の事情が明るみとなり、彼女のアイカツに懸ける気持ちに触れたことで物語は新たな転機を迎えた。ライバルであるキューピットや新たな顔ぶれであるハナ達のアイカツに刺激を受け、世界各地で様々な体験をしてきた明咲が戻る時、果たしてどんなアイカツを見せてくれるのか。

トップアイドル陽明咲の再始動への準備は万全。研鑽を積み事務所の意向に依らない彼女自身が切り開くアイカツの新境地。あのキューピットをも熱くさせ魅了した明咲の新たなアイカツに期待せずにはいられない。明咲/ローズの再デビューという名の新たな一歩目がどうなるのか素直に楽しみだ。