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トロピカル~ジュ!プリキュア 第31話 「トラブル列車!あすかの修学旅行!」 感想

トロピカル~ジュ!プリキュア 第31話 「トラブル列車!あすかの修学旅行!」 感想

これが今話題のあすか先輩と百合子さんの無限百合列車編。

テニス部時代のあすかと百合子の間に何があったのかが遂に明るみに出た修学旅行の一幕。ローラの旅の恥はかき捨てじゃないけど、普段とは異なる旅の中での開放感やロケーション、ヤラネーダの襲撃という特異な環境も相まって、あのテニス部時代の揉め事以降に止まってしまった二人の関係が、再び動き出す予感のようなものを感じられる回でした。

仲間の為に怒りどこまでも真っ直ぐなあすかの真っ正直な行動も仲間を想う気持ちからくるものならば、仲間の為に自分たちが棄権して事を収めようとするあすかの行動も仲間を想えばこそのもの。どちらも仲間を想う気持ちは同じはずなのに、それが原因で諍いが起こりすれ違ってしまうのは何とも皮肉めいた運命なのですが、性格は違えど不思議と気が合うとあすかが評したように、今も同じ気持ちを抱えつつ反目し合う二人が再度結びつく日も来ることを期待したい。

修学旅行というイベントでこそあったけど、舞台となったのが寝台列車の中というのも印象深かったです。一方向に疾走する列車の歩みは、さながら時間の流れを表すようで。途中でヌメリーを置き去りにするべく停車した駅に降りる一幕がありましたが、あれも停滞しているあすかと百合子の関係性を示唆する一幕でもあったのではないかと思えます。過去から現在、そして未来へ。

止まっていた二人の時の流れが再び動き出し、今までとはまた違った関係性を構築して未来へ向かって進んでいく。キュアフラミンゴとあすかの影を重ねて見た百合子が、彼女の正体に確信を抱くところまではいかなかったかもしれないが、今回の一件を通じて変化の兆しが見え始めたのも事実。これを契機にいつかまた二人の想いが通じ合い、前以上に深く結ばれるのなら言うことはないのである。それを願ってやまないのだ。

今回はあすかと百合子の過去の経緯と二人の関係性がメインであったことは言うまでもないが、それ以外にも年長者あすかの悩みを聞き出し、受け止めるローラの度量の深さが垣間見えたり、ヌメリーを罠にはめるあすかの策士っぷりだったり、マイ枕を忘れたあすかの為にプリキュアに変身して追ってきたサマー達の追走だったり。オチ要員となったくるるんも含めてシリアスとコメディの塩梅も良い感じでした。

仲間という存在を一度は否定したあすかが仲間の存在に救われ支えられる。これもまたあすかが百合子と向き合う為に必要なことなのかもしれないよね。様々な想いが交錯し積み重なる先で二人の関係がどうなっていくのか。これで終わりということもないだろうし引き続きあす百合の行く末には注目して見ていけたらいいなと思う。その上で百合子が六人目のプリキュアになるのなら…その可能性もまだ諦めてはいないのです。

かつてのパートナーを気遣うフラミンゴがイケメンすぎる。美麗な顔で見つめ合う二人の間には何者も割って入ることなど出来ないのだ。もし次の機会があるのならその時はキュアフラミンゴではなく滝沢あすかとして白鳥百合子と向き合えますように。

あすか先輩と百合子さんは小学生時代から付き合いがあって、枕が変わると眠れないことまで知っている…。これもうそういうことだよね。小学生時代の二人の姿もいつか見てみたいし、また枕を並べて二人が寝られる日が来ることを切に願っている。妄想が捗ってトロピカってきた!