ドジっ子だけど健気可愛い桜川先生を支えてあげたい。
一部界隈では大人気の桜川先生ピックアップ回。結論からして教師をやめさせる云々はまなつ達の早とちりでしたし、桜川先生のお父さんも娘思いで家業を継ぐことを無理強いするタイプでもない理解のあるお人でしたが、この親にしてこの子ありというかどこか斜め上に抜けててのんびりしているお父さんの気質を、娘である桜川先生も受け継いでいるのかなと感じられます。
ドジやミスも多く教師としては頼りない部分もある桜川先生。ただ、反面教師ではないけど彼女の放っておけない危うい姿が、逆にクラスの生徒達を一致団結させ自発的な行動を促している面もあるんじゃないかと。何より度重なる失敗に挫けず生徒の為に懸命に頑張っているのが伝わるからこそ、生徒から慕われ共感を得ているところも少なからずあるのだと思います。まだ若い先生も成長の最中なのよ。
本来は生徒を教え導く立場の教師なので一方的に支えてもらうばかりではアレなのだが、今回こそドジな一面がクローズアップされてたけど、桜川先生もこれまで部活設立に際して尽力してくれたり、折に触れて相談に乗ってくれたりとまなつ達の力になってくれていたものね。人間社会は助け合い支え合うことで成り立つ。ドルオタ仲間とリンゴ畑を盛りたてようとするお父さんもそこは同じだったのかもしれません。
社会の縮図である学校、信頼で結ばれる家族の繋がりを感じる授業参観を通して描かれた学びの回でもあったように感じました。まぁ授業参観とは言っても生徒側ではなく先生の方に焦点が当たって通常のそれとは随分毛色が違ったし、桜川先生のお父さんの唐突なドルオタカミングアウト等、予想の斜め上を行く展開もあったけど、それ込みで面白さのある回でした。
ドジだけど皆に慕われる桜川先生。まなつ達と同様にこれから色々な経験を経て一人前になっていく彼女の姿を見られたら嬉しい。先生だけでなくクラスメイト達の姿も描かれていましたし、ここに来てまなつ達の学校回りの掘り下げも深まり世界観がより広まってきたようにも感じます。この期間で下地を整え次の大きな展開に繋げていってくれたら言うことはないのです。
エルダちゃんを見守るヌメリーさんが素敵。授業参観という意味ではプリキュア側よりもむしろあとまわしの魔女勢の方がしっかり授業参観しており、エルダちゃんとヌメリーさんの微笑ましいやり取りに和むのであります。こちら側もより家族感というか一体感が増している感じですが、夏休みボケに負けることなく頑張ってもらいたいところです。休み明けでやる気ダウンは仕方ないよね！
今回もしかしたて一番見応えがあったのはキュアサマーとキュアラメールのエンドカードかもしれない。程よい距離感と二人の仲睦まじい関係性を推し量れる動くカットに魅せられたのであります。短いけどとても印象に残る良いエンドカードでありました。
