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ワッチャプリマジ! 第9話 「心・覚醒!れもん降臨す!!」 感想

ワッチャプリマジ! 第9話 「心・覚醒!れもん降臨す!!」 感想

プリマジスタ・心愛れもんが満を持して降臨す!

ひなのプリマジに懸ける姿勢に気圧される形で自分に自信を持てなくなったまつりと、プリマジとプリマジスタを的確に見抜く目を持ちながら、肝心要の自分が持つ力に気づけず自信が持てないが故に最初の一歩を踏み出せないれもん。形は違えど二人が置かれた現況を重ね合わせた上で、れもんのデビューライブを通してまつりに元気と勇気を与え、その喜ぶ様を見てれもんが自信を深めるという相互作用が心地良い。

自分の力に自信を持つということは中々に難しいものであり、前回あれだけの特訓を積んでいた弥生ひなにしても、まつりの問いかけに対してそう見える?という旨の答えを返していた。トッププリマジスタとして周知されているひなであっても、自分に自信を持つということは容易なことではなく、新人のまつりとれもんにとっては大一番を前になおのこと重圧が掛かるのも無理からぬことで。

だからプリマジに対する自分なりの向き合い方。思い入れが大事になってくるのではないかと思うわけです。れもんのプリマジを目の当たりにしたまつりは、プリマジは楽しくてワクワクするものだということを改めて実感し、自分らしくフレッシュフェスに向け意気込み新たに気合を入れ直してましたし、断髪を経て視界をクリアにしたれもんも、自分がプリマジを通して何を伝え受け取った皆が喜ぶ姿を見てプリマジスタとしての自分の在るべき姿や、プリマジに対する向き合い方をしっかりと見据えている。

前回までの流れを受けてフレッシュフェスという大きな舞台に立つ前に、新人である二人がトッププリマジスタ達の想いの強さやプリマジに取り組む姿勢に触れた上で、自分たちならではのスタンスや信条。プリマジに対する各自の思い入れや求めるものの確立が成されていたのではないだろうか。頂点を目指す高潔さも大切なことだけど、新人だからこそ楽しく皆に笑顔を届けることの喜び。シンプルさも必要なんじゃないかと思えた次第。

それにしてもれもんの変貌ぶりは期待値以上といいますか。普段の言動もヲタ気質を感じさせるものだけど、プリマジスタになった際のそれはまた別種のもので、彼女のキャラ立てに一役買ってくれていた。目を見開き視界が広がったことで見えた新たな光景。プリマジスタ・心愛れもんの今後の活躍がますます楽しみになる素敵なデビュー回でした。我、降臨すの口上が突き刺さる~。

あまねのメイン回がまだなので現時点では暫定になるが、主要キャラの中で通常時とプリマジスタ時で最もギャップがあるのが心愛れもんかなと思っているのです。それを念頭に置いていたけどデビューライブの際の彼女は平時とはまた異なる独自の世界観やキャラ造形を構築していて、ゴシック調のコーデとメタルロック風味な楽曲のインパクトで見ていて引き込まれるものがありました。

プリティーシリーズに限らずだけどやっぱり私はこの手のタイプのキャラに弱いなぁということを改めて痛感させられるのである。自分でも気づかなかった自分の一面、今まで内に秘めていたものの解放という点と、アイデンティティガールの鳥かごなどからも、プリパラの北条そふぃと解放乙女ヴァルキュリアが頭をよぎったところもありました。

自信に満ちた確固たる意思を感じさせてくれた心愛れもんのデビューライブと『こんな世界に告ぐ』の力強さ。これからも主要キャラの一角としてどんどん活躍して存在感を増していってほしいですなぁ。

それにしても覚醒れもんのプリマジスタとしての姿は格好良さと可愛さを兼ね備えていて強かった。ビジュアルが大きく変わることは既に分かっていたが、通常時の姿も断髪して描かれてなかった目が入り込むことで、より感情の動きなどもダイレクトに反映されて伝わるようになって。元々の素材が良いというのもあるんだろうけど同じ言動でも断髪前と後でこうも印象が変わるのだからさもありなん。