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キラッとプリ☆チャン 第153話 「キラッとプリ☆チャンやってみよう!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第153話 「キラッとプリ☆チャンやってみよう!」 感想

三年間たくさんのキラッとをありがとう!

やってみなくちゃわからない!わからなかったやってみよう!全ての始まりにしてプリチャン全体の根幹にあるテーマを体現する最終回に感無量なのです。プリチャンと出会って変わった輝かしい日々。それがあったからある数年経った現在。そして、最後の最後にまだ見ぬ前人未到の宇宙へ赴く未知なる道への挑戦と飽くなき向上心。広がり続ける世界と無限の可能性。

これまでのゲストキャラも含めてプリチャンで繋がった多くの人達との絡みを交え、前回から数年経った現在のみらい達の姿を描きつつ、各キャラの成長した姿と未来への展望を見据えるところから、前述したプリチャンの物語を通して辿った軌跡と、作品を通してのテーマに対するアプローチ。みらい達がそれをどう受け止め自らの中で解釈し次代へ繋げていくのか。それが見える最終回だったのが何より嬉しく喜ばしい。

中でもとりわけ始まりと終わり。初回と最終回を強く結びつける要素が見受けられたのが印象深かったです。初代オープニングでみらいの額に何かがぶつかって始まるシーンを、ソルルナからの贈り物で今も繋がっていることを確信させてくれることに繋げたのも素敵でしたし(思えば開始時点のあの時から宇宙規模の展開は想定されていたのか)、最後のみらいとえもに扮した少女達とのやり取りも良かったな~。

長期シリーズの利点というか時間を掛けて少しずつ、だけど着実な変化を仔細に描き積み重ねてきているからこそ、立場が入れ替わって導き手となったことを示すシーンが深く突き刺さるし感慨深さも込み上げようというもの。最後の宇宙への打ち上げは84話でのあわや打ち上げネタを回収する意味もあったかもだが、それ以上にトッププリチャンアイドルになっても変わらず挑戦するキラッツの姿勢。

未知への挑戦。見たことない可能性への歩みを表現していて素晴らしいなと。やってみなくちゃわからない!は本作のテーマで今回も繰り返し登場キャラ達の台詞として出ていたワードですが、やはりこれが全てでありここに収束するのだと改めて実感します。未知への挑戦。やったことのないものに飛び込むときの漠然とした不安。やはりワクワクよりも不安が勝る子も多いと思うのです。

でも、本作ではあくまでプラスの面というか。前向きに物事を捉えてやってみることの意義。そうすることで知らなかった時より、できないことができるようになった時の喜びや充実感。それに付随して生じる繋がりの広がり。自分自身の可能性が広がり見える世界も広がっていくことの素晴らしさといったところを一貫して描いていたのが良かったのだと今だから思える。

プリチャンを通じて出会った人達との繋がりは、数年経ってバラバラになっても揺らぐことなく。そして、公式でも触れられたひかりのおしゃま加入の示唆やミラクルママッツの結成等々。ネタ要素を交えながらもプリチャンがあったから出会えた人々との繋がり。それがあったからある現在の輝かしき日々。そしてまだ見ぬ未来と無限に広がる可能性を今回の話の中で体現していたと。そう思えた次第です。

最後にミラクルスターのキラッとスタートで締める流れも本当にファン冥利に尽きるというか。あの曲があり始まったからこそある今を感じられて本当に嬉しかった。プリチャンは最終回だけどプリチャンがあったからこその楽しい日々。得難い充実した時間は失われることなく、これからも私の心の中で輝き続けるのです。作中でのみらい達がそうであったようにね。

そういう意味でプリチャンの物語はおわることはなく、これからも続いていくのです。作中でプリチャンランドが世界中に広がりいつでも繋がれるようになったように。思い出せばいつだって繋がり帰ってこられる。それがプリチャン!なのだとしたところで私の感想を締めたいと思いまする。

最後の一年はリアルでも前例のない大変な状況になりましたが、その中でこうして楽しさや喜びを提供し続けてくれた制作陣には感謝してもしきれないのである。この状況になったからこそ喜びや希望を胸に未来への展望を抱くこと。娯楽やコンテンツを提供することの意義も身に沁みて伝わってきました。三年間、沢山のキラッとをありがとう!プリチャン大好きだ!

暗転からのこのシーンで一瞬みらいとえもの子供たちかと思ったけど、流石にそれはなかった(笑)ただ、ここでみらえもの二人が始めてプリズムストーンを訪れ、プリチャンを始めたあの時と重ねる形で繋げてくる構成が素晴らしい。めが姉ぇさんに導かれて始まったみらい達のプリチャン。それを今度は次代を担う少女たちの手をみらい達が引き導いてあげる締めがやはり美しすぎる。

かつて七星あいらに白鳥アンジュが憧れたように。そして、物語の始まりの時にトッププリチャンアイドル白鳥アンジュに桃山みらいを始め多くのプリチャンアイドルが憧憬の眼差しを送ったように。今、こうして次の世代を担う少女たちが、トッププリチャンアイドルとなったミラクルキラッツに憧れ、その姿形を真似ながら不安よりも大きなワクワクやドキドキを胸に新たな一歩を踏み出そうとしているのだ。

初回のサブタイトル「キラッとプリ☆チャンやってみた!」から全てが始まり、今回のサブタイトル「キラッとプリ☆チャンやってみよう!」へと至るプリチャンの物語。まさに、ラストを飾るに相応しい一幕だったのではないかと思います。

離れ離れになり以前ほど頻繁に会えなくなったからこそ痛感する相手の大切さ。ということで最終回でも安定のあんえもあんな二人でしたが、特にあんな様がデレデレで素直になっていたのが堪りませんでしたわ。ミラクルスターとしてライブをしたがってたのもあんな様でしたし、えもに会えた時の言動も微笑ましすぎたのです。あんえもあんはプリチャン世界公認の仲となりました。ありがとうございます!末永くお幸せに!

最後になりますがミラクルママッツの結成もさることながら、やはりおしゃまトリックスにひかりちゃんが加入するところを見ずしてプリチャンを終わらせることなど出来はしない!まだまだ残されている未だ見ぬ可能性。真おしゃまトリックス改め、おしゃまトリックス・ひを見るまでは死ねないので、是非とも今後のコンテンツ展開で実現していただきたいところ。何卒お願いします偉い人!