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キラッとプリ☆チャン 第123話 「おしゃま頑張る!?バグッチュを助けるッチュ!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第123話 「おしゃま頑張る!?バグッチュを助けるッチュ!」 感想

おしゃまとバグッチュとひかりちゃんのドタバタ逃亡劇。

追跡者ルルナから逃れる!ひかりも巻き込んでのおしゃま逃避行!

イタズラっ子・おしゃまトリックスとバグから生まれたバグッチュの運命の出会い。爪弾きにされた者同士のシンパシーとも言うべき相性の良さでしたが、これまでの経緯もあって周りから日陰者として見られることもやむなしな彼女らの逃避行の果てに、改めて自分の目で見て触れ合って実体験を通じ物事や人の本質を見極めることの大切さを感じることが出来ました。

シーズン2最終盤でプリチャンを崩壊の危機に晒す要因となったバグッチュをルルナが危険視するのも無理からぬこと。でも、それをやったのは見た目が同じ別のバグッチュであって、おしゃまが出会ったこのバグッチュではないのです。生まれてから何も悪いことをしてないのに姿形が同じというだけで厄介者として扱い排斥する。それはこのバグッチュを見ているようで見ていないのと同義なのだ。

一方でおしゃまの二人はそうではない。突発的な出会い故に先入観を持たず遊びや交流を通して自分の目で見て目の前にいる等身大のバグッチュそのものの本質を捉えている。時にイタズラが行き過ぎて自らも周りから厄介者として扱われるおしゃまですが、そんなデビィとルゥの二人だからこそ不当に扱われ本質を見てもらえないバグッチュに対して、シンパシーを抱くのと共に自らを重ねより感情移入した面もあるのではないだろうか。

また、結果としておしゃま一行とルルナの折衝役というか橋渡し役となってくれた激川ゆいでしたが、その立ち位置に彼女を当てたのも上手いなと感じたところです。激川ではなく夢川ゆいのアイドルタイムでの立ち位置も当初は周りからの理解を得られない変わり者でした。男の子がプリパラをやるのが当たり前のパパラ宿において女の子のプリパラを推していた爪弾き者。先入観という壁に何度も阻まれた苦労人。

それがゆいでしたもんね。それだけにルルナが味わったことのないお米に対する感謝やリスペクトの気持ち。お米の美味しさを身を以て味わい、それらに対する気持ちや本質を自らの実体験を通じて見極めることの重要性を説く役割を担えたのではないかなと思います。アイドルタイムを抜きにしても周りの評価とか伝聞ではなく、自分の目で物事を捉えて信ずる道を行くゆいの本質は揺らがない。

成り行きで騒動に巻き込まれたひかりにしても、おしゃまに対してはただの厄介者としては見ておらず、二人が何を感じて何を考えているのかを見極めた上で接してくれている。今のおしゃまに必要なことは何か。プリチャンアイドルとしてイタズラばかりではなくライブでもやったらどうだと言えるのも、それだけひかりがおしゃまのことをよく見ていて二人を理解してくれていることの表れのように感じられて嬉しかったのです。

かように今回は相手に対して先入観を持たず自分で接し観測した上で物事の本質を見極めることの大切さを考えさせられた次第です。実際に相手と会わず直接交流しなくても相手のことを知ったような気分に陥ることもままある。動画配信が広く浸透しそれが基幹にあるプリチャンだからこそ、改めて考えさせられるところでもありました。

おしゃまも無事にマスコットが付き、バグッチュも自分にしか出来ない役割を与えられた。ひかりが素敵なフラグも立ててくれましたし、おしゃまトリックスがイタズラっ子としてではなく、全うにプリチャンアイドルとして活躍する日も近い!その時はひかりちゃんも加えて是非とも三人で、ライブできることを切に願っております。本当に頼んだよ、現実世界の偉い人たち!

プリチャンを愛する気持ちは人一倍!更に魅力を増す怖くて偉いルルナ!

虫取り網片手におしゃまとバグッチュを追跡してくるルルナがもう見た目からして面白いし、相手がどれだけボケても突っ込みを入れずにそのまま乗るところも少しズレてて面白さに拍車をかける。でも、同時にルルナがプリチャンのことを本当に愛していて、プリチャンランドをもり立てる為に賢明なことも伝わってきたし、何より同種のマスコットたちの成長を心の底から喜んでいるのを感じられたことが嬉しい。

登場当初こそ神秘的で掴みどころがなく、目的も不明瞭なところがあったルルナだけど、ソルルとの確執は置いていおくとしてもご主人様のイブを想う気持ちは人一倍強いし、プリチャンを愛するところはみらいたち主要キャラと何ら変わることはなく、やっぱり本質的には優しさに満ちた良い子なのだなと。自分の非を認めて素直に謝れる子でもあるし。これでこそ優しさに満ちるプリチャン世界。

立場的には偉くて怖いところもあるけどそれだけではない。ギャグもコミカルなところも持ち合わせるルルナというキャラの魅力が、ここ数話で一気に増しているのを感じる今日この頃。今後もルルナの多方面に渡る活躍を期待したい。