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デリシャスパーティ♡プリキュア 第5話 「なかよくなりたいのに...!ここね、初めてのおともだち!」 感想

デリシャスパーティ♡プリキュア 第5話 「なかよくなりたいのに...!ここね、初めてのおともだち!」 感想

お料理も友達付き合いも失敗は成功のもと!

友達との距離感を掴めず挙動不審に陥るここねが面白くて可愛い。周囲に高嶺の花として一定の距離を置かれ特定の誰かと深く接する経験がない故のコミュ力不足が露呈した形でもありましたが、それが却って彼女の人間味溢れる魅力的な一面を引き出してくれていたようにも映ります。全てにおいて完璧な人間などおらず、ましてゆい達は未だ成長過程にある中学生。

こういう隙があって然るべしですし、失敗や苦楽を共にして一緒に乗り越えていくことで深まる友情もあるだろう。ここねの性格というか性質がコミュ障なところがあって、一方で得意なものになると途端に饒舌になる一面もあり、普段は完璧なお嬢様である彼女の中にコミュ障オタクみたいな一面も存在し、ここねに対して一種の共感のようなものを覚えてしまいました。

いや、勿論私はここねのように周囲が認めるハイスペック持ちではないんだけど、せっかく出来た友達との接し方に悩み、下の名前で呼ぶことに戸惑いつつ実際に呼べたり呼ばれたりしたら嬉しくなる気持ちとかね。近づいたと思った相手に嫌われて自分から離れていくことに対する不安とか、友達が自分以外の誰かと仲良くしてることに対する焦りとかね。そういう部分で共感できる箇所が多かったです。

料理にしても人付き合いにしても物を言うのは経験と試行回数みたいなところがあり、そのいずれも経験する機会がなく不慣れなここねが戸惑ったり失敗するのは当然のことと言える。大切なのは一度や二度の失敗でへこたれることなく、失敗から学び己の糧にして積み重ねていくことであり、ゆいやマリちゃんに対する名前呼びや自分の真意を伝える姿勢。歩み寄ろうとする努力は最初の一歩なのだ。

三人目のらんが加入する前だから出来た話といいますか。ここねの心にゆっくり寄り添い、お料理と友達付き合いのミソを絡めて描く心の機微が味わい深かったです。この回を経ずに速攻で華満らんが新たに仲間に入ってきた場合、ここねの心が更に乱れてたと思うので間を置いて良かった。いや、乱れるここねちゃんもそれはそれで見てみたかった思いもあるけどね!

友達付き合いを学ぶべくハウツー本に手を出したり、ゆいの名前を呼ぼうと悪戦苦闘したり、いざ自分が名前で呼ばれたら心の底から歓喜したり、茫然自失とする表情を披露してくれたり。皆の芙羽さまのポンコツ、もとい健気でいじらしい一面を沢山見られて視聴者的には有り難いご褒美のようなシーンで溢れかえっていて見応えもありました。

ゆいとの距離感も近いし最後のリップを塗るところなんかね。もう完全にそういうこととしか思えないのであります。二人の仲睦まじい姿にお腹いっぱい幸せいっぱい。まさに、デリシャスマイルに溢れる光景。ごちそうさまでした!

凄く声が似ているような気がしたけど、まさかゆい達が通う学校の生徒会長がジェントルーさんのわけがないだろう!こんな生真面目そうな子が真面目なトーンで「ブンドルブンドルー!」とか言うわけないし!ともあれこれが一種のミスリードなのか本当に同一人物なのかも楽しみにしつつ。彼女のバックボーンもさることながら、ゆい達の学校生活の描写も注目して見ていきたい。来週は早速学校メインのお話になりそうな感じですし。

あとレシピッピを奪い返され負けてもただでは終わらない。毎週ちゃんと狙った食品を買って帰ろうとするジェントルーさんが大好きです。まさかこの格好のまま店に並んでるなんてことは…ジェントルーさんなら有り得そうだから恐ろしい。