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ミュークルドリーミーみっくす! 第49話 「わくわくキラキラがいっぱい!」 感想

ミュークルドリーミーみっくす! 第49話 「わくわくキラキラがいっぱい!」 感想

ワクワクキラキラな夢と希望に溢れる大団円!

春の到来と共に感じる希望や夢。輝かしい未来に溢れる実質最終回と言っても差し支えない内容で満たされてしまいました。ことこの誕生会の会場を目指す道中で朝陽とゆめのデートを周りが後押ししつつ、これまで登場した主要なキャラクターも軒並み総出演しながら今までの軌跡を辿る道のりで否応なしに思い出が掘り起こされ感慨深さも込み上げるというものです。

過去の振り返りとこれから先の展望に期待を膨らませる物語の終幕と、作中の卒業式の親和性も非常に高いものがあり、やはりこういう構成は長期シリーズで年間放送作品の強みが出るところだなと改めて感じる次第。忘れかけていた設定をさり気なく回収して活かしたり、一五町に来てまだ数年のまいらやときわの目線を絡めて描く等、非常に多角的な視野で描かれていた。

また、中学一年生から始まったゆめ達の物語も最上級生を目前に控え、時間経過による変化も感じられる内容でした。ことこの誕生日に合わせてみんな一つ年をとったという彼女の台詞が印象的でもあり、服装や学校内での立場の変化を基点として、各々が今までより少し大人っぽくなった雰囲気を感じさせてくれたのも、その印象に拍車をかけてくれていたと思います。

卒業や入学、進学や就職など年度の変わり目はまさに人生の節目で分岐点。不安も少なからずあるけど、それ以上にワクワクキラキラな出来事が待ち受けているという前向きな気持ちで迎えられたら幸せで、現実の季節に合わせて希望ワクワク夢キラキラをキャッチフレーズに描いてきた二年目みっくすのテーマを絡めて描く終幕は、非常に味わい深いものがありました。

コロナ禍で始まり今年に入ってから巻き起こった某国の侵攻も相まって、世界情勢が非常に不安定で先行きの見通せない暗い気持ちになりがちな昨今。その中でやっぱり素敵な夢を持ち明るく希望に溢れる明日を思い描いて日々を生きていくことの大切さ。そんな何気ない日常のありがたみと幸せを考えさせられる日々であり、そこに焦点を当てて王道を地で行ってくれたミュークルドリーミーには感謝の気持ちしかないのである。

いや、まだ来週もあるんだけど本当に最終回感に満ち溢れていたので気持ち的には寂しいけど綺麗に纏まった感じはあるのです。その上で来週に残されたラストエピソードで何を見せてくれるか純粋に楽しみ。願わくば明るく楽しく良い意味でぶっ飛んだミュークルドリーミーらしさ全開で駆け抜けるようなお話になりますよう。最後の最後まで勢いのままに駆け抜けて欲しい!

上でも少し触れたけど今回みんなの服装や表情から少し大人びたものを感じられて魅入ってしまう。ゆめは本当に綺麗という表現がピッタリだし、元気いっぱいなまいらとときわも非常に可愛らしい。16歳になったことこ先輩は後光が強すぎて眩しすぎる程でしたし。というかことこ先輩16歳っていう響きが本当に反則で色々な意味で強すぎる。

朝陽目線で言えばより異性を感じるところでもあったと思うし、最終学年で二人の関係がどうなっていくのか。いや、やっぱり中学三年生になった皆のお話を普通に見たいよ。

それに関連してじゃないけど今回の話に出てきた来年度からの新一年生、角本姉妹の登場とか杉山ファンクラ部に代わる南川くんを応援する部の設立とか、まいらちゃん主導のお笑い研究部存続の危機とか、ゆめちゃんとみゅーちゃんが共通して見た夢とプリンセスとしての使命、そして留学から帰国して杉山先輩と同じ高校に通うことになった百合先輩等々。

それとなく三年生に進級した後のことを仄めかすような要素も散見されていたし、次回の話の中か最後にサプライズでミュークルドリーミー三年目決定のお知らせしてくれないものだろうかと…。そう思わずにはいられないのだ。やっぱりまだミュークルドリーミーには終わってほしくない気持ちのほうが大きいよ~。