ハロウィンムードに想いを乗せて。
ミュークルドリーミー二回目のハロウィン回。内容的にはゆめを意識しすぎるあまりにとまともにコミュニケーションを取れなくなったアッキーが、ハロウィンのイベント特性を活用してゆめとのデートを敢行する話でしたね。確かにハロウィンは仮装などを行うことで普段とは違う自分になりきるとか抑圧からの解放ではないけどいつもは出来ないことを扮した仮装に則ってやれてしまう空気みたいなものもある。
イベントの高揚感も相まって日頃溜め込んでいるものや秘めた想いを表出させるのには絶好の機会でもあり、アッキー側からの積極的なアプローチをハロウィンというイベントを用いて巧みに演出していた回でもあったのかなと。アッキーが蕩けすぎていて積極性はありつつも中々に進展を見せないゆめとの関係性にしても、これで一歩前進したと言えるかな？本当に僅かな前進だけど一歩は一歩なのだ。
普段は秘めた想いの表出という点においては、アッキーが何故アクムーちゃんに付き従っているのかという杉山先輩と律からの疑問に対する問いにも表れていたかなと。その真意については明言を避け判明しなかったけど、アッキーにも確かな思惑があることもそうだし、何よりそんな彼の身を案じ本当に大切に想ってる二人の気持ちが伝わってきたシーンでもあったので良かったなぁ。
ゆめ達側はことこを除いて去年と同じ仮装でしたし出番は控え目だったかもしれないが、強制的にお化けコスにさせられたゆめを探すべく、気心の知れた朝陽の思いつきでプチトマトの恐怖を利用する遊び心を交えて探し出す等、ゆめに対する理解や思い入れが深まっていることが伝わってくるやり取りを見られて素敵でした。
最期の牛のお面に対するノリの良さもそうですが、この遠慮のない自然体でのやり取りが出来る仲睦まじさが、アッキーの行動とは対照的であり両者のスタンスや立ち位置の違いを引き立てる構成にもなっていたと思います。これを機にアッキーも少し慣れて落ち着いてね。普段のゆめと真っ当なコミュニケーションを図れるようになれればいいですなぁ。
アッキーの積極的が目立っていただけに逆にいつもと変わらない自然体の朝陽の姿も引き立つのかなと。ゆめとの阿吽の呼吸というか夫婦漫才というか。あまりにも自然体すぎるが故に誰も割って入れないような空気すら漂わせているものね。ただ、朝陽とゆめの関係性は長年の付き合いからくる停滞感もあるだけに、朝陽はむしろアッキーの積極性を少しは見習っても良いのかもしれないですな。
げくん改め激落ちくんに連なる者たちの登場！げくんの時も割と唐突に現れた感じだったけど、今回も唐突にハブラシくんとマウスウォッシュくんがチアふるタイムに割り込んできたのに、誰もツッコミとか入れずに普通に溶け込んでるのが面白い。一応げくんの時は内容が大掃除の話でしたし、今回もハロウィンでお菓子を推してたので全く無関係ではないんだけどね。それもまた面白いところか。
げくんの時と同じで今後合間のCMに出てくるのかなと思っていたらED後のCMで速攻モンダミンの宣伝を入れてくる抜かりの無さ。今回からアース製薬がスポンサーに入っていた理由がよく分かったよ！ミュークルドリーミーはスポンサーの意向を汲み尊重する素敵なアニメなのです。
