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ワッチャプリマジ! 第1話 「いっしょにプリマジしよ!」 感想

ワッチャプリマジ! 第1話 「いっしょにプリマジしよ!」 感想

新たに誕生した若きプリマジスタ達の物語が始まる!

既存のプリティーシリーズを構築する歌、ダンス、オシャレに加えて本物の魔法の要素を加えて構成されているプリマジならではの世界観を描きつつも、本作がプリティーシリーズに連なる物語性やメッセージ性を内包していることを示してくれる話運びやキャラの言動を見せてくれて安心する。まつりとみゃむの出会いを通じて二人のキャラクター性や力関係もそうだし、今後の展望も見えてきてワクワクさせられる。

本作では魔法を使えない人間をチュッピ、魔法=マジを使うマスコット組をマナマナと定義していましたが、プリマジに対して憧れを抱く一方で、あと一歩の勇気を出せず踏み出せないまつりに対し、みゃむが発破をかける意味合いでチュッピはマジを使えない旨の発言をし、それを受けてまつりが勇気と言う名の本気=マジを出すことで物語と二人の関係性が動き始めるという話運びも素敵でした。

「わずかな勇気が本当の魔法」「本当の魔法はあなたの勇気」等々。某魔法先生や映画のシンデレラなどでも用いられたフレーズではありますが、本当の魔法が存在する世界観の中にあっても、まつりが勇気を出して踏み出し挑戦することによって広がる可能性や動き出す世界。それは全て人の心の持ちよう次第であり、特別なことではなくほんの少しのキッカケで自分も世界もいくらでも変わるし光り輝くものになるのだと。

そういう普通の女の子が変わる始まりの一歩を。勇気を出して踏み出すことの意義と尊さを。やりたいからやる!という一言に集約し見せてくれていたと思います。そして、それこそが他でもないプリティーシリーズの各作品の根底に共通して存在する不変のコンセプトではないかと。故にまつりのデビューを描いた初回で本作がプリティーシリーズの一角に連なる存在と感じられた次第です。

通常時は魔法が使えなくなったみゃむの現状を鑑みても、やはり今作でもチュッピとマナマナが心を通じ合わせることといった心の在りようが重要な位置づけに来そうな予感もある。プリリズ以来の二人で一組が基本線の本作なので、まつりとチュッピがどのように心を通い合わせていくのかという点も注視していけたらいいなと思います。

基本はまつりが自由奔放なみゃむに振り回される形になるのかもしれないが、まつりも締める時には締めるし大事なことはハッキリ言う子であることも今回の中で描かれていましたので。前作プリチャン初期における配信のマナー描写もそうでしたが、悪いことをしたらごめんなさいという教育的な描写は、本作が女児アニメである上で欠かすことの出来ない大切なことだと改めて思わされました。

そういうところも大事にしている本作なので、今後に対する期待も早くも高まります。初回は個人的な期待値にしっかりと応えてくれたワッチャプリマジ!これからどんな広がりを見せていってくれるのか。本当に楽しみでなりません。

見応え抜群だったまつりのデビューライブ。まず目に付いたのはキャラクターの等身の高さでしょうか。プリパラやプリチャンに比べると等身が高めに感じられて新鮮な印象を受ける。メイクもより乗ってるので大人びた感じも出ているんじゃないかなと。

またライブで用いられた楽曲のみならずオープニングやエンディング主題歌にしても、プリマジ独特のテイストが感じられて慣れ親しんだ楽曲イメージと異なる印象もありましたし、これから沢山出てくる数々の楽曲にも注目したい。

プリティーシリーズと言えば伊藤かな恵さん。伊藤かな恵さんなくしてプリティーシリーズ足り得ないと言っても過言ではないと思いますが、今作ではお馴染みの赤井めが姉ぇとしてではなくプリマジスタをステージに導くタントちゃんとしての参戦。かと思った一方であうるちゃんの隣に見た目が完全にめが姉ぇのようにしか見えないキャラも映り込んでおり、本作におけるめが姉ぇの立ち位置がいかなものなのかと気になるのです。

今までは主人公を始め多くのアイドルを導く存在でしたが、プリマジでは主人公側に付かず別の役割を与えられたりするのだろうかと妄想は膨らむばかり。現時点ではあうるちゃん自身が謎めいた存在でもありますが、見るからに怪しいグリリバボイスの社長率いる御芽河コーポレーションの動向も含めて見守っていきたい。