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ミュークルドリーミー 第34話 「まいらちゃんと牧場へ」 感想

ミュークルドリーミー 第34話 「まいらちゃんと牧場へ」 感想

やはり隣の芝生は青く見えるもの。

 自分では気付かない自身の魅力や長所を大切にしたい!

顔良し、性格良し、人当たりも良しで皆に慕われる人気イチモ。その上、自分の領分であるはずの牛の世話まで見事にこなす月島まいらさんに姫香さんが羨望の眼差しを向け、自分と違い何でも持ってる凄い人と羨んでしまう気持ちも痛いほど分かるのです。あまりにも強すぎる光は否応なく周囲の目を惹きつけ、その分だけ自分の周りに影を落としてしまうこともままあるものだ。

でも、実際のまいらは何でも持ってる人では決してない。作中の姫香がそれを知る由もないのだが、まいらはまいらで姫香を始め他の多くの人が当たり前のように享受している家族関係。母親からの愛情を享受することは叶わないわけで。視聴者目線では既に明示された実情ですが、それでも懸命に日々を頑張り前を向いて歩いているからこそ、まいらは強く光り輝いて見えるのです。

片親になってしまった辛い境遇。他の人とは異なる事情。でも、まいらはそれで自分を卑下することは決してない。まして他人と比べて自分は幸不幸を線引し、悲嘆に暮れたり羨んだりすることもない。常に自分の興味のあることに全力、純粋でひたむきだから人を惹き付けるし、何より自分の衝動ややってみたいことに素直だから、まいらの日々は充実していて楽しいのだろう。

誰かに憧れ羨む気持ちは必ずしも悪いことではない。だけど、それが行き過ぎても自分を苦しめるだけで良いこともないのです。他人を羨むばかりではなく本当に大切にすべきものは自分自身の中にある。れいくんの名言が今回の全てだったと言っても過言ではない気もするが、自分にはないものを他の人が持っているように、逆も然りで他の人にないものを自分が持っている。

そのことに気が付き自分の魅力や長所を見出すことが、ひいては人生を充実させ自らの将来にも繋がる大事なことなんじゃないかと思えた今回のお話でした。まいらの家庭環境周りを明かした後にこういう感じの話をやるのも上手いなと思えたし、自分自身の強みが将来に通じるという点で、ゆめの今後の進路や未来への展望に繋がるキッカケの回として機能していたのも良かったと思います。

それにしてもやっぱりまいらちゃんは魅力的なキャラ過ぎて反則ですね。冒頭でも触れたように見た目も中身も良すぎるし、有名人であることを鼻に掛けない気さくさと汚れることも厭わず本当に楽しそうに作業する姿も眩しすぎる。周りの支持を得るのも必然なのです。動きやすいラフな秋服ポニテまいらちゃんの可愛さを堪能出来たし最高だった!

まいらちゃんの搾乳・授乳シーンの気合の入り方が素晴らしい

まいらにとっては母親と過ごした大切で貴重な思い出にも通じる牛さんの搾乳作業。大好きなAPON牧場の牛乳を生み出す牛さんへの感謝の気持ちや、作業を通じ在りし日の光景が思い浮かび満たされているからか。非常に充実していて幸せそうな笑顔が大変印象深く素敵なのである。大好きや感謝の気持ちは相手にも伝わる。赤ちゃん牛がまいらちゃんに寄ってくるのも必然と言えよう。まいらちゃんとお母さんの素敵な思い出に纏わるところだし、決して卑猥な妄想などしてはいけないのだ!

イケメンれいくんの至言が世界に染み渡る

究極的には今回はれいくんのこの一言に尽きるのだと思います。他の人に憧れ自らを奮い立たせる発奮材料にするのは良いと思うのだが、他の人を羨むあまりに自分自身を貶めてしまっては息苦しいし人生楽しくなるはずもない。他の誰でもない自分自身の人生。だからこそ自分が楽しいと思えることに全力で邁進する。それこそが人生を面白おかしく充実して過ごす何よりの秘訣だよね!