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ミュークルドリーミー 第23話 「はなちゃんの夢」 感想

ミュークルドリーミー 第23話 「はなちゃんの夢」 感想

夢に向かって一生懸命頑張るはなちゃんは格好良い!

何度折れても立ち上がり次へと進む姿は美しく格好良い

作画は得意だけど話作りが苦手。漫画家を目指すはなちゃんの懊悩が描かれた今回のお話。ゆめ達のグループの中でも一番控え目で主義主張をしないと思っていたはなちゃんが、自身の漫画を通じて主張したいことを見つけ出し、実は一番心が強くて誰よりも前に進んでいる子なのではないかと思える話でもありました。目標を持って実際に行動に移している子はやっぱり強いよね。

漫画家に限らないかもしれないけど「〇〇になりたい!」と口では言っていても中学一年生の若い身空で夢に向かって邁進できてる子なんて殆どいない。稀にまいらみたいな天才、もとい天然タイプの人もいるのだろうがそんなのは例外中の例外であって大多数は明確な目標や将来の夢を見つけられないまま漠然と日々を過ごし、その中で興味を惹かれるものに取り組んでいく中で何かを見出していく。

それを思うと何度も雑誌の漫画コンクールに作品を投稿し、何度駄目でも苦手な話作りをして漫画と向き合っているはなの姿勢って凄いことなんだよね。ただ夢を見るのではなく叶える為に実際に行動に移す。その結果として失敗や挫折があったとしても、それを得ただけでも当人にとっては立派な前進であり、前に進んでいるからこそ新しく見えてくることがある。何もしなければ何も変わらないのだ。

早期に自分のやりたいことを見つけその道に邁進する。それが出来る子が少ないからこそ頑張って何かに打ち込んでいる人の姿は輝かしく眩く映る。猫のクロちゃんに対するはなの台詞は、そのまま彼女に返ってくる台詞でもあったし、他の人よりも何歩も先を歩く彼女だから振り返るべき原点と当初の思いがあるのだと。そして、その全ては心が折れそうになっても立ち上がり前に進んできたはなの強さあってのものなのだ。

漫画を通してのはなの心情的な表現やミュージカル調でのはっちゃけ具合も、ここまで目立った主義主張をせず控え目だった彼女の立ち位置故のものだろう。それらの描写を用いた内面の表現が効いていたし、白石はなというキャラの特性を見事に活かした掘り下げ回でした。一生懸命頑張ってた君は格好良かった。はなちゃん自身が発した台詞は、誰よりも今回のはなちゃんに相応しい賛辞だよ。

天然発言で場の空気を凍らせるまいらちゃんも好き

お笑い大好きまいらちゃんが一切の悪気のない天然発言で、その場の空気を温めるどころか凍りつかせてしまうという皮肉。ある意味ではなちゃんとは真逆のタイプで自分の道を邁進しているまいらちゃんですが、彼女は彼女で苦労してないわけではないもんね。登場時の雑誌インタビューに対するあれこれとか、夏場でもノースリーブ厳禁で日焼け対策徹底してるとことかね。

周りに苦労を苦労と感じさていないだけで、まいらちゃん自身も努力をしている。だからこそ良いところや結果だけを見て羨むのではなくね。周りとの比較ではなく目標を達成したり夢を叶えるために自分がやるべきことは何かを考え、そのために行動していくことが肝要なのだと改めて思わされるのですよ。

悪夢の女王様が見出す新たなパートナー候補は…

座して待つだけでは何も変わらない。成否はともあれ行動の果てにこそ結果は生じてくるものであり、それが次へと繋がっていく。ゆに様陣営にしてもそれは同じことなのだ。今回のゆに様とつぎはぎコンビはコミカルに吹っ飛ばされて終わったが、その行動が次の動きを誘発していく。ゆに様たちにパートナーをつけるべく動き出そうとしている、悪夢の女王様が言うところの行動のとき。それが如何なる結果を生み出すかは…非常に楽しみなところなのだ。