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ミュークルドリーミー 第31話 「デートでドキドキゆめちゃん」 感想

ミュークルドリーミー 第31話 「デートでドキドキゆめちゃん」 感想

嬉し恥ずかしデート回!

複雑な思いが入り乱れる中でのゆめと杉山先輩の初デート!

ゆめにしても杉山先輩にしても思惑混じりのデートとなりましたが、表面上は問題が起こることも拗れることもなく終わって何より。杉山先輩側はドリーミーストーンを奪取すること前提の打算混じりの行動だっただけに、どんな顛末を迎えるのか一抹の不安もあったけど、ゆめの期待を裏切ることもなく失敗したゆに達にも寛容さを示す等、度量の大きいイケメンであることを改めて見せつけてくれました。流石は本作のヒーロー。

ゆめにとっても純粋に楽しむだけでなく、幼馴染の異変を察した百合先輩からそれとなく様子を見て欲しいという依頼を受けてのデートとなりましたが、そのことも含めて表面上は穏やかだったデートの進行とは裏腹に、水面下では各人の複雑な胸中が錯綜していた内容だったと思います。本当に事の成り行きを純粋に楽しみ応援してたのは、まいらたち三人とドリーミーメイトくらいだろう。

おめかしして出かけるゆめの姿や、杉山先輩と楽しそうにしているゆめをピンポイントに目撃してしまった朝陽の胸中や如何にって感じですし、杉山先輩は杉山先輩で兄弟周りに含みをもたせる発言をサラッとしてしまっているし、ゆめちゃんパパに関しては言うに及ばずなのである。石マニアのパパは置いておくとしても、こうして見ても幼馴染二組四名の思惑が複雑に絡み合った上で成立していた回でした。

ゆめと杉山先輩が幼馴染のことをどう思っているのかというシーンも印象的で、特に杉山先輩にとっての百合先輩はどんな存在なのかということが、改めて考えさせられるところでもありました。この朝陽や杉山先輩周りの心を刺激して動かした上で、来週二人の生誕エピソードに繋げるのだから本当抜かりないよね。ゆめと百合の接触を経て、次に誕生日を同じくする朝陽と遼仁の男子組がどうなるのか楽しみ。

ということで今回は次回とセットの前振りを兼ねた回でもあったかなと感じたけど、憧れの先輩とのデートを前にドギマギしたり、いつもより大人びて見えるように努力していたゆめちゃんの初々しさが純粋に可愛らしくて素敵だったし、まいら先生も現役イチモとしてその能力を存分に発揮していて心強い存在でした。おめかしゆめちゃん本当可愛かったし朝陽じゃなくても目を奪われてしまうのも致し方ないことだろう。恋する乙女はどこまでも可愛くなれるってことを見せつけられたよ!

杉山先輩が抱えている心の闇の一端

杉山仮面として彼がデビューして以降、当然ながらずっと気になっていることがある。成績優秀、スポーツ万能、私設のファンクラブが学校公認の部活動となるくらいの人気者で、男子の後輩からも慕われる人格者。それが杉山遼仁の表向きな人物像であり、およそ心に付け入られるような隙のない彼が、何故悪夢の女王様に操られ今の立ち位置に収まるように至ったのかということである。

その杉山先輩周りのことが明るみになる手始めとして、彼の家庭環境に纏わる描写もいくつか出てきていたが、やはりあの時の開かずの扉と今回の話に出てきた彼の兄弟に関する事情が、今の状況を生み出す元凶となっていることは間違いないのだろう。優秀過ぎる兄弟の間で一体何が起こり杉山遼仁が心に闇を抱えることになったのか。そこに長年の付き合いがある幼馴染・沢村百合はどの程度関わり事情を知っているのだろうか。

杉山先輩がどことなく百合先輩に遠慮がちで、どこか遠ざけようというか深く関わらないようにしてるのも、その辺りに起因してのものなのかもしれないですね。一つのことが判明すると気になることが増えるジレンマ。もう一つの幼馴染が迎えている大きな転機。こちらもやはり目が離せないのです。

変わっていく幼馴染の姿を見た時、南川朝陽の取る行動は…

ただの幼馴染だったはずの女の子が、そうではなくなっていく過程を目の当たりにした時に何を思いどのような行動を取るだろうか。今回の朝陽の胸中を思うと凄い複雑な感情が込み上げてくるのだが、朝陽自身もまだ自分の感情と完全に向き合えているとは言い切れないところもあるのでモヤモヤソワソワしてしまうのだ。だからこそ直球で物を言うれいくんの存在が光るのだが。

杉山先輩とのあれこれを経て初めて迎える誕生日。ゆめ側からの動きも気になれば、受け止める側の朝陽の動向も気になる。いや、本当に楽しみが尽きないですね最近の流れ。