密やかに伸びやかに

アニメ、PCゲーム、PC関連のニッチな備忘録

ミュークルドリーミー 第7話 「フレッ!フレッ!おさななじみ」 感想

ミュークルドリーミー 第7話 「フレッ!フレッ!おさななじみ」 感想

近くて遠い幼なじみな二人の関係性の行方や如何に。

ゆめと朝陽の絶妙な距離感と心情描写に魅せられる

幼なじみなゆめと朝陽の関係性がやっぱり良いな~。互いに小さな時から一緒で気心の知れた友達同士。でも、同時に異性の間柄でもあり多感な年頃だから生じる変化や微妙な心情の差異。それらがもたらす独特な距離感や空気、もどかしさを感じさせる二人の掛け合いや今の在り方等が琴線に触れて堪らないのです。

一方が異性として意識しているのに、もう一方は恋愛感情はまだなく大切な友人として認識している。でも、普段仲良くしている異性がいつもと違う反応を見せると気になってしまうという微妙なラインを上手く突いていて、ゆめと朝陽の互いの心情描写を交えながら変化しつつある二人の関係性を描いているのが見事でした。何気ない仕草や一言から変わることもあるものです。

ゆめの前で格好悪いところを見せたくないと思う朝陽の心情も中学生男子らしいし、憧れの杉山先輩よりも朝陽の反応がおかしなことを気に掛けるゆめの無意識下での行動選択も、無自覚ながら今までとは少し違う年頃の女の子として成長しつつあるゆめを思わせてくれる。恋愛感情云々を抜きにしてもやはりゆめの中で朝陽の存在はかなり大きいことを改めて伺える回でもありました。

ゆめ、まいら、ことこたち三人の仲の進展もそうだけど、女友達同士の付き合い方や関係性も変わるなら、当然それ以上に異性との付き合い方も変わってくる。今はまだ小さな変化かもしれないが、ゆめの中に芽生えつつある小さいけど新たな思いが育まれていったときに、それがどのような影響を与え「大事な幼なじみ」との関係にどのような変化をもたらすのか。

初回を見た時に期待したゆめと朝陽の幼なじみ関係。それも丁寧に描いていってくれそうでますますミュークルに対する期待値が上がりました。HOT LIMIT朝陽くんみたいなぶっ飛んだネタも交えつつ、しかし朝陽くんも嫌味のない好感触な男キャラとして成立してるし、王道の女児アニ路線らしく要所要所でこれからも幼なじみなエピソードを見られたら嬉しいな。百合も好きだけど王道も大好き。改めてそう思わせてくれた今回のミュークルドリーミーなのでした。

パートナーメイト同士の仲睦まじい交流が微笑ましい

今回はゆめちゃんと朝陽くんの幼なじみ同士のあれこれが話しの軸になっていたとは思うけど、それとは別にゆめたち三人が恋バナトークやテニス部の応援を通じて、友人としてもパートナーメイトとしても仲を深めている様子を見て取れるのが印象深い。ゆめの恋を弄ったり応援したり、互いに名前で呼び合える間柄になれたのも、三人が順調に友情を育んでいればこそだろう。

学校や部活、モデルの仕事や自宅を含めた私生活等々。場面に応じて各キャラの見せる顔や言動なんかも更に幅広くなってきていて、それぞれがより魅力的なキャラクターになってきていると思います。まいらちゃんはモデルだからというのもあるかもしれないが、ゆめやことこも含めて服装のバリエーションが豊富で、その回ごとに新たな魅力を発揮しているのも素敵だなぁと。今回の私服もめちゃかわで最高でした。

未知の機能に興味津々なことこ先輩が面白い

限りなき探究心や向上心を持ち、自分も技術的な開発に携わるタイプのことこ先輩なので、ドリーミーメイトすうちゃんの見たこともない機能があることを知り、普段は沈着冷静で穏やかなことこ先輩が我を忘れるほど興奮して詰め寄っている姿は面白い。琴線に触れることがあるとゆめやまいらと別ベクトルで暴走することあるかな~と思ってはいたけど早くも期待に応えてくれることこ先輩が流石すぎる。

ゆめやまいらと違って取説も全部読んでそうな気がすることこ先輩。やはり後輩二人とは違ったポイントから物語を更に面白い方向に掻き回してくれる役回りを期待したい。今後の更なる活躍が楽しみだ!