変わっているところも大切にして皆でマシマシハッピーに！
らんとコメコメの内面的な成長が伺える優しさマシマシ幸せな気分で満ち足りる。自分の趣味嗜好や考え、身体的な特徴が周囲と異なる異質なものと捉えられるのって怖いものですし、受け容れられず拒絶されるのは辛いものです。だからこそそれを隠したくなる気持ちも理解出来るし、周囲に自分が合わせようとすることが必ずしも間違っているとは言えない。
でも、やっぱり自然体の自分の在り方や自分がこうしたいと思う気持ちを抑えつけたり否定するのも同じくらい辛いことで。らんの妹弟であるりんとるんと仲良くなる中で、二人とは違う自分の耳や尻尾を明るみにするのを嫌い、隠して合わせようとするコメコメの気持ちや反応も至極当然のものだと思います。時に子供のコミュニティーは大人以上に残酷で周りと違うことが許されないことも起きるのでなおのこと。
そんなコメコメに対して食に対する異常なこだわりと独特の表現を発してやまない。ちゅるりんとしての顔を出すことをかつて躊躇っていたらんが、皆と違うところを隠すのはもったいないことと、皆と違うところが良いなと思えたら幸せな気分が増して見えている世界もより鮮やかに彩られていくことを説いてくれているのが良かったなと。
自分が大切にしている思いや身体的な特徴は簡単には変えられない。変えられないからこそ大切であり否定されるのを恐れ隠そうとしてしまうのだ。だから変えるのはそこではなく自分の心持ちの部分。自分だけでなく相手の変わっているところに対して寛容に、相手の好きなものを受け容れられたなら、世界はきっと今よりほんの少し過ごしやすく幸せな気持ちも伝播していくのではないかと。
それをしてマシマシに溢れたハッピーを周りにばんばん渡していく。マシマシハッピーモードのらんが主張する笑顔と幸せに満ちた世界の実現に繋がっている。大多数の人から苦手とされる食べ物を好きだと言う人もいれば、その逆もまた然り。食においても今回のテーマに通ずるところがあり、内面の成熟や精神性の拡張も人の成長に不可欠の要素ではないかと思えた次第です。
隠そうとしたことをオープンにしたコメコメとは対照的に、自らの心中に纏わる部分を覆い隠そうとするナルシストルー在り方は、今回の話の内容があったからより印象深く映り込む。スピリットルーの口から語られる食に対する否定的なスタンス、それに対するプリキュアたちとの問答。そこからナルシストルーの抱える心の闇も徐々に見え始めてきた気がする。
今回のらんやコメコメのようにナルシストルーもスカした態度ではなく、自らの内に隠そうとした思いを打ち明け誰かにそれが受け容れられることで、マシマシに溢れたハッピーに浸ることが出来るのか。ナルシストルーの去就もさることながら、本作において今後のブンドル団に対するスタンスもここで分かれ目になりそうなだけにね。今後の動向も要注目なのである。
公開を間近に控えた秋映画の宣伝で季節の移ろいを実感する今日このごろ。先だって公式でも公開されていましたが、やはり今回の秋映画最大の見所はエナジー妖精たちの人間形態と、おそらく映画限定のプリキュア化。これに尽きるだろうと。ちょっぴりおしゃまなパムパムと正統派ショタのメンメンに多くの大友たちが狂わされること請け合いのビジュアルをしていてズルい。
映画限定の妖精プリキュアと言えばキュアモフルンなどが連想されるけど、本編に登場した妖精キュアを含めるともう結構な数になりますもんね。もう歴代妖精キュアだけで映画一本作れてしまいそうなくらいには多くなってきた。本編で人間の姿になれているコメコメのみならずパムパムとメンメンがどんな活躍を見せてくれるのか。素直に楽しみです。
