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アイカツプラネット! 第19話 「君がいるだけで」 感想

アイカツプラネット! 第19話 「君がいるだけで」 感想

お互いに譲れない熱い思い!

舞桜と栞の幼馴染関係が尊すぎるよ。長い付き合いの二人だけど要所においては舞桜の方が譲っていたために、これまで衝突することも喧嘩することもなかった二人。そんな二人が直接対決を前に本音を語り合い、譲れない思いをぶつけ合うことで、互いに対する理解を更に深めこれまで以上に強い結びつきを得ていくのが堪らないのである。

仲睦まじさと馴れ合いは紙一重で、歴代のアイカツにおいてもその点はしばしば取り上げられてきた。初代アイカツでは最初のスターライト編入時に、あおいがいちごに対し仲良く一緒に上がっていけるとは限らない旨の発言もしていたし、美しき刃時代の蘭もその点は指摘していたものね。でも、馴れ合うことと仲睦まじくも熱い思いをぶつけ合い対戦の中で共に昇華していくことが別物であるのも事実なのです。

お互いに相手に対する理想を感じていたのも素敵だなと思いました。舞桜は栞に、栞は舞桜になりたいと思っていたというのも本作においては見逃せない点で。現実とアイカツプラネット内で異なる姿を取るのが特色の本作だが、なりたい理想の自分の姿を幼馴染同士が相手に見ていたというのがね。その上でなりたい私へミラーインし、アイカツを通じて自分の譲れない思いを直接対決の場でぶつけ合うからこそ今回の勝負は熱く尊いのだ。

アイカツを始めたことで初めて喧嘩というか譲れないところは譲らず本音をぶつけ合い、自分の全てを出し切ることでより強い輝きを放ち高みへと一歩一歩近づいていく。馴れ合うのではなく全てをぶつけ合えるライバルとして仲間として親友として。そんな相手がいるだけでアイカツはもっと熱く、今まで見えなかった景色を見せてくれるのだと。

サブタイからして事前期待値が高かった今回の話でしたが、アイカツらしさ全開の熱い話だったのではないかと思います。君がいるだけでどこまでも登っていける。舞桜と栞の得難い関係性。アイカツを通じて深まる友情と広がる景色。幼馴染関係を活かしながらアイカツらしいコンセプトやプロットに巧く絡めた話運びでした。アイカツプラネット、ここにきて最高に熱いアイカツしてますわ!

舞桜と栞のこれまでの軌跡と幼馴染な二人の関係性を謳った新曲「ココロノトモ」が素敵。実質告白ソングみたいな感じもあったけど、歌詞だけでなくハナとシオリの二人の掛け合いや振り付けを通じて全力で互いに思いをぶつけ合っている感も出ていて最高でした。バトルステージという本作の特徴が、これまでの中で一番映えたステージだったと言ってもいいかもしれない。

大木を斧やチェーンソー等を用いて伐採する時代は終わり、大木を純粋な筋力で引き抜く時代が訪れた。割と唐突に差し込まれた特訓シーンに目を奪われつつ、思わず口をついて出てしまったお約束の言葉がある。これ、アイカツか?