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アイカツプラネット! 第18話 「オシャレ!」 感想

アイカツプラネット! 第18話 「オシャレ!」 感想

何事も楽しむことを忘れずに!

紗良さん主催のアイカツファッションパーティー回。プラネットプリンセスグランプリ開幕を間近に控え、出場権を得るのに必要なアイカツランキングを気にする等、重苦しい空気を払拭し一時の安らぎとなる時間を与えてくれましたが、同時にランキングや勝つことだけが全てではない。アイカツアイドルにとって本当に大切にすべきことは何かを改めて示してくれる内容だったと思います。

舞桜を筆頭に他のアイドルの輝く姿を目の当たりにし、その憧れからアイカツを始めた栞に関しては、他者との比較で自分を見積もる傾向が確かにあった。ランキングを始め相対的に低く見るというか、目に見える個性や強みがないことを気にかけるのも、デビューまでの経緯に絡んだ必然的なものだったと言えるのかもしれない。だからこそメイクや衣装の力で他人にどう見られるか以上に、自分に自信と勇気を与えるものとして紗良が説く流れも刺さるよなぁと。

そんな栞の姿があったので対照的に順位とか周りの評価とかを一切気にすることもなく、ただ己の感じるままに楽しむことに全力な日向明咲/ローズの存在感も引き立っていたと思います。自分の中に確たる世界観と個を持ち、何物にも左右されない柔軟さを備えているからこそ、彼女は見る者を惹き付け誰よりも眩しく輝くアイドルとしての強さを持っていると言えるんじゃないかな。

自信がない。自分を卑下する。どこか無理して楽しそうじゃない。そういったマイナス的な面が出てしまうと見ている人にアイドルとして伝えたいものも伝わることはない。せっかくやるのだから何事にも前向きに挑戦して楽しむことで見えてくるものもあるものだ。その積み重ねの先に自信は後から付いてくるもので、始めから自信を持ってこなす人の方が少ないのだから。

幻のアイドルと称される程の紗良が、大一番を前に悩み踏みとどまる後輩の栞に、アイドルの知見と新しく踏み出した先の今であるデザイナーとしての知見から、道を指し示してくれていたのが良かったし、アイカツアイドルが大切にすべき本質的部分が、今作でも揺らぐことはないことを見せてくれたのが嬉しかった。歩みを進めれば進めるほどに楽しむ気持ちを忘れてはいけないことの大切さが身に沁みるよ。

そんな楽しむことの重要性を紗良から学び実体験を通じて感じ取った栞が、次回舞桜と互いに譲れないバトルに臨まなければいけないという物語構成も熱いし凄く良く練られたものだと思う。楽しむ気持ちは大切だけど、それだけでも駄目なアイドル活動。唯一無二の親友で仲間でパートナーでもある二人の直接対決が如何なるものになるのか。次回、期待せずにはいられない。

アンちゃんのヒトデもとい☆コーデのネタっぷりが潔くて好き。本人は至って真面目なんだろうけど、この天然のあざと可愛さという一点に関しては、やはり二次元でこそ真価を発揮する属性であることを改めて実感させられるところです。