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アイカツプラネット! 第5話 「シンデレラガール」 感想

アイカツプラネット! 第5話 「シンデレラガール」 感想

初めての映画オーディション!

言葉だけでなく体の全てを用いて想像力と表現力を磨く!

アイカツシリーズではお馴染みのドラマや映画出演を懸けたオーディション回でしたが、声の抑揚や言葉を絡めた感情表現だけに留まらず、表情や目線や仕草といった全てを用いて様々な表現をする試みは、まさに実写パートの本懐にして強みが出ているところではないかと感じる。演技のイロハを学ぶにあたってアニメとは異なる切り口で展開される数々の描写は、恒例のオーディション回にあって新鮮味を伴うものでした。

個々の性格や得意分野などもダイレクトに反映されるところがあり、同じものを演じていても演者によって見え方や印象が大きく異なることを、目に見える形で示すことになるので直感的、視覚的に分かりやすい面もあると思います。反面アニメと違って誤魔化しも効きづらいし、駄目な部分や大根役者っぷりもモロに露呈してしまう危険があるので良い面と悪い面の両方があるのも事実だけどね。

アニメパートのシンデレラオーディションもハナを筆頭にそれぞれの個性が色濃く反映されていて見ていて楽しい。表現手法の多彩で多岐にわたるものだったので、自然とその人にしかない持ち味や演者そのものを体現する要素に直結し、これまでに登場した主要キャラの特質を改めて掴む場としても機能していたように感じた。演者と演技次第で表現の幅は無限に広がっていくのです。

そのようにハナ達が幅広い表現手法の動きの多彩で役に対するアプローチを試みる。その上でキューピットが目は口ほどに物を言うを地で行き、無音の静寂さの中に込められた意思を体現する真逆のアプローチ手法を繰り出し、別方向からの表現で確かな実力者であることを印象づけていくのが上手かった。静動の落差があるからこそ後に出てきたキューピットの凄みがより引き立っていた。

演者の数だけ個性があり、個性は多種多様で千差万別。ゆえに表現の幅も無限に等しく表現の可能性はどこまでも広がっていく。演技を通してハナが自分の個性とそれを引き出す表現方法を模索して自己を見つめ直したこと。自分とは異なる個性を意識して見たこと。何より演じることの楽しさに目覚め、積極的に先代とは異なる自分らしさを出すことに前向き、且つ意欲的になったこと等々。

ハナ個人にとっても物語全体の展開としても大きな意義のある回だったんじゃないかな。キューピットの美麗すぎる演技に圧倒されたし、ネズミ役ハナも可愛かったし最高だったな!それだけでも私個人にとっては価値のあるシンデレラですよ。

キューピットとアンの仲睦まじい姿が微笑ましい

オーディション時の演技こそ圧倒的で静寂の中に込められた力強さを感じる孤高の気高さや美しさを感じさせてくれたキューピットでしたが、アンと談笑してる時の親しみやすさを感じさせる柔らかな姿もまた好きなのです。初回の感想やプラネットの情報解禁時にも書いた気がするけど、やっぱりキューピットのビジュアルとキャラ造形が個人的な好みに合致しすぎてて、回を追う毎に否応なく推したくなる気持ちが高まる。

アンも見た目通りのあざと可愛さを発揮しつつ、役を演じてるときはまた違った印象を放っていましたし、この二人の掘り下げが更になされていくのが今から楽しみで仕方がない。

溢れ出るキューピットの強キャラ感が堪らない

その人にしか出せない持ち味。独自の世界観を形成し場の空気を支配してしまうような個性。その意味で今回のキューピットはあまりにも強すぎたよ。制作サイドにも優遇されているのでは思える美麗カットの数々。ユリカ様、スミレちゃん、リリエンヌ、白百合姉妹アリシア様等々。歴代でもクール&ゴシックタイプのアイドルは強キャラ揃いでしたが、キューピットもその系譜に連なる存在になる予感が日に日に強まっていく。

まぁ本作の場合は実写パート、リアルとアイカツプラネット内のギャップも見どころの一つなので、現実世界側のキューピットがどんな子なのかによって、また印象も変わってくるのだろうけども。早くも来週というかもうこれ書いてる翌日にキューピット回が来そうですし楽しみすぎる。願わくばゴシックウォーズに参戦出来るようなキャラとして確立されていって欲しいものです。