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ミュークルドリーミー 第40話 「雪だるまさん溶けないで」 感想

ミュークルドリーミー 第40話 「雪だるまさん溶けないで」 感想

冬の日の心温まるエピソード。

体は寒くても心はポカポカ!安西家の家族愛と姉弟愛が温かい!

冬の名物とも言える雪をモチーフに描く家族愛が温かく心地いい。雪も雪だるまも儚く消えてなくなってしまうものかもしれないが、それらを作成したことで生じた友達との時間や姉弟を思う気持ちは心の中に残り続けるのだ。双子の兄弟を思うお姉ちゃんとしてのときわの眼差しや、子どもたちの為に車で雪を運んできてくれる両親のなんと優しく温かいことか。

かまくらの中で食べるおしるこなどの物理的な温かさもさることながら、大切な人に思いを馳せその人のためになにかしてあげようとする心情的な温かさがキラリと光るよね。夢の中でも通じ合い弟の健太の為に一緒に悲しみを共有し、守り立ち向かおうとしてくれる兄の寛太の優しさも印象深い。双子ならではのシンパシーで理想的な兄弟の在り方を改めて見た思いでいっぱい。

ことさら今は杉山先輩周りの兄弟関係の問題とか歪な家庭環境がストーリーの軸になっているだけに、安西家の理想的とも言える家族の在り方とか姉弟の関係性が際立つ構成になっているのかなとも思いました。当たり前は決して当たり前のものではない。ごくごく有り触れたように見えるときわちゃん一家の理想的な家族関係は、それだけにとても得難く尊いものであるのだと。

ともあれ最後は両親の助けもありカンカンとケンケンが無事に完成し、共に並び立つことが出来て何よりでした。いつか雪だるまが溶けても思い出として心の中に残り続けるものが確かにある。空から降ってきたという共通点から、雪とみゅーちゃんもそれに例えられていたけれど、ゆめとみゅーちゃんの関係性においても示唆的なものが含まれていた回だったのかもしれませんね。

あと、今回はときわちゃんのお姉ちゃん感が凄い出ていたのも良かったし堪らんかったです。元気印のときわちゃんがふとした時に弟相手に見せる優しげな顔。普段とのギャップもあって最高だ。

ゆに様たちに対する杉山先輩のさり気ない心遣いが温かい

雪で濡れてヨレヨレになっているつぎはぎを見て気遣ってくれたり、夢の中でもブラックアビスの力を強めるよりもゆに達を保護することを最優先に動いていたり、悪夢の女王様が消したはずの杉山先輩本来の心根の優しさは未だ健在であり、ゆに達を大切に思っていることが伝わってくる行動や言動に心温まるものを感じずにはいられないのです。

本当の家族以上に家族感すらあるのが杉山先輩とゆに様つぎはぎの関係性。それだけに今回のときわちゃんの家のように心温まる幸せな未来を手にして欲しいと願ってやまない。勿論本当の家族やネックになっている弟と当たり前のような家族の幸せを感じられる杉山先輩になって欲しいのだが。

露骨なまでのストーキング行為も辞さなくなった杉山先輩

表立って本格的に動き始めたことの表れとも言えるかもしれないが、先週あたりから杉山先輩のストーキング行為が本格化し始めてて面白い。何より朝陽くんにはピンポイントで全部バレバレなのが更に面白い。部活の先輩後輩として朝陽に面倒見の良い杉山先輩という姿が中盤くらいまで散見されたけど、今にして思うとあれも本来なら杉山先輩が自分の弟に本当にしてあげたかったことの表れだったのかもしれない。

ゆめちゃんんじゃなくて朝陽くんメインで監視してたとしたら、それはそれで大問題なんだけどそれもちょっと見てみたい自分がいる。杉山先輩がどこで本格的に”仕掛けて”くるか。楽しみにしておこう。