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アイカツオンパレード! 第15話 「ぽわ☆フワ♪ドリーミン」 感想

アイカツオンパレード! 第15話 「ぽわ☆フワ♪ドリーミン」 感想

らぶゆ~な気持ちがアイドルとファンと世界を一つに繋げる。

アイドルが輝けるのはファンの皆様あってのこと~!

ぽわプリとフワドリ主導のファンと直接触れ合う感謝イベント!全体的にゆるふわな雰囲気を漂わせながらも、どこか刺激的でワクドキに溢れていて実にらしい。ただ、終始ぽわっとフワっとしてるわけではなく、そこには両ユニットのファンに対する思いや姿勢という揺るがぬ軸が存在し、それがしっかりとらきに大切なこととして伝わっているのが素敵。

これまで自分のことに一杯一杯で、ファン目線という観点が欠けていたらき。その彼女にファンあってのアイドルで、ファンがいるからこそアイドルは輝けることを伝える役目に、ぽわプリとフワドリの面々を持ってくるのが流石だなと思えるし、先輩たちの過去の経緯を踏まえた上でのこの配置であることを感じられる隙のない構成に舌を巻くのである。

自分のやりたいことを気の向くままに全力でやるという意味で、特におとめやきららと、らきの表向きのタイプは近しい物があると思うのです。おとめ主導のぽわプリは、その成り立ちが自主ユニットで当初の活動は趣味カツドウ。あこはあこで初期は結城すばるの為に心血を注いでいたし、きららはきららでファンより何より敬愛するエルザが中心で全てというスタンスを取っていた。

何もらきに限ったことではなく、偉大な先輩たちも最初から「ファンあってのアイドル」、「ファンの為のアイカツ」を体現していたわけではない。アイカツをしていく中で感じ取り、紆余曲折を経て学んだ経緯があるから今の姿があるわけで。大スターライト学園祭の時に人事を尽くしファンと共に大役を勤め上げたぽわプリ。特別なグレードアップグリッター入手よりファンの子供との約束を優先した早乙女あこ。そして、あこの支えと導きあってファンの為のアイカツの楽しさを身を以て学んだ花園きらら

そんな経緯を持つ彼女たちだからこそ、ファンと直接交流するファン感謝イベントを立案実行する姿が映えるし、アイカツに励む姿勢でらきに大切なことを示す役回りを担えるのだと思うわけです。過去の経緯とそれらを踏まえた上でのその後の姿。そして新主人公に向けて発信されるメッセージ。

これぞ、まさにオンパレードの本懐にして意義と言いますか。単にコラボ!オールスター!というだけで終わるのではなく、過去作のキャラが大切にしていることや本編での出来事を尊重した上で、オンパレードの物語において、しっかりとした意味と価値を付与して反映してくれるから美しく見えるのだと改めて思えました。シリーズをずっと追ってるからこそオンパレを好きになる。

ぽわぽわプリリンとフワフワドリーマーが共同で開催したファン感謝イベントを通じ、久しぶりにぽわプリとフワドリのユニット活動が見られて嬉しかったし、個性派揃いの面々が繰り出すお馴染みのフレーズやネタ。そこにアイドル楽隊サンメガミも加わり、ファンを楽しませたいというアイドル達の想いが作中を飛び越え、視聴者にも伝播してくるようで見ていて楽しくなる回でした。

今再放送中の初代アイカツがぽわプリ結成周りの話を放送してますが、初代アイカツ148話、スターズの17話45話84話あたりを見直してみると、今回のお話がより尊いものとして映るのではないかと思う。サンメガミの先駆けとして戦隊ヒロインとしての姿が描かれていたスターズ63話あたりもオススメしたい(笑)

ぽわプリ!フワドリ!アイドル楽隊サンメガミ!

過去作の経緯を踏まえるとより尊く…ってお話は上でもした通りですが、しおんちゃんを加えたぽわプリライブをこうしてまた見ることが出来て嬉しいし、きらあこ二人のステージは本編でのイチャつきも相まって一種の浄化作用すら内包していたような気がする。「Angel Snow」も「おねがいメリー」も名曲過ぎて単体だけでも強いのにね。本編補正が掛かったらもう向かう所敵なしですよ。

アイドル楽隊サンメガミの新曲『正義のキモチ』は、最初の名乗り口上のような入りからの迫真のカットイン等、バリバリ特撮を意識したようなノリの良いフレーズ、動作、カメラワークが爽快で見ていて気持ちいい。こういう遊び心満載のステージって個人的に大好物なので。

しかし、関東地方で雪を観測した日に、Angel Snowをピンポイントで披露するぽわプリは、やはり持っているとしか言いようがない。フワフワ空から羽みたいな天使の落とし物♪

腐れ縁きらあこと、ぽわフワドリーミンとベイビーパイレーツの活躍も光る

今回はやはりサンメガミのインパクトが頭一つ抜けていたけど、それ以外のところも注目したい要素で溢れていた。おとめ・あこ・きららのぽわフワドリーミンのステージも見たいし、フレンズの頃からずっと言ってるけどサンメガミショーの敵役と司会を担当していた真中マリンと新海リンナのベイビーパイレーツのステージもやっぱり見たくなる。マリンお姉さんの衣装も素晴らしかった。

幼女先輩たちに弄られつつ人前でイチャイチャしていたきらあこの二人はね。もうこういう関係性だからしょうがないよね。幼女先輩とらきちゃんのジト目に屈したあこちゃんの大胆な告白。眼福でございました。ご馳走さまでした!

今週のらきちゃん

ぽわプリやフワドリとの交流によって、ファンを意識したことがあまりないと自覚したらきちゃんにとっては、今回の共演は得難い経験になっただろう。自分のやりたいことを楽しく面白く全力でやりながらも、それが誰の為のものであるかも忘れない。アイドルにとってらぶゆ~な存在であるファンに対する意識の変遷。また一つらきちゃんがアイドルとして大切なことを学び一歩前に進んだ回になったと思います。らぶゆ~は皆の気持ちを一つに繋げ世界を救う