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アイカツオンパレード! 第16話 「輝きのらき」 感想

アイカツオンパレード! 第16話 「輝きのらき」 感想

アイドルも磨けば光る!

姫石らきが自らの芝居とドレスに込める伝えたい思い

今回は劇団天翔座によるソルベット王国舞台公演!役者として舞台に立つことになったらきが、役作りを通じて何故その役割を与えられたのか。そこにどんな意図があるのか。舞台上でそれをどのように表現し、見ている人に伝えていくのかに向き合い模索していく流れでしたが、前回ぽわプリとフワドリからファンを大切にする思いを学んだ上での実践編とも言うべき内容。

頭で何となく理解してもそれを実際に行動して示すのは難しいことでもあり、一役者として自分の内面と向き合い、これまで学んだことを整理して実践していくという意味で、芝居という舞台はらきにとっても打って付けのものだったのではないかと思います。各世界を巡り、世界統合を経て出会ったアイドル達とのアイカツで学んだことを総括していたとも言えるだろうか。

今回も当初らきは何故自分にその役割が振られたのかを深く考えず、役作りにおいては「まぁいっか」的な軽い気持ちで捉えていたし、ドレスにしても役のイメージを意識したり物語の内容を汲んだりと言った掘り下げはせず、「凄いドレスの凄いところを全部入れたら凄く凄いドレスが出来ちゃうかも」なんて安易な発想に走ったりしていました。でもそれじゃ駄目なんだよね。

何の思いも込められていない形だけを真似た模倣。丸パクリでは意味がない13話の感想で自分も書いたんだけど、役やドレスにどんな思いを込めて、それをファンに届ける為にステージ上でどのような表現をしようと心掛けるのか。そこに思いを馳せられず向き合えないのなら、その思いがファンに届くことはあり得ないし、アイドルとしての真の輝きを発現させることも到底叶わない

その重要性を説く役割として抜擢されたのがアイビリーブの二人なのが良かった。見ている人を楽しませることを何よりのモットーに世界に名を馳せるアイカツアーティストが天翔ひびきだし、永久凍土に閉ざされ失意に沈むソルベット王国民の為に、何よりも彼らのことを思い王女としてアイドルとして自分に何が出来るのかに向き合い続けていたのがアリシアだった。

フレンズ本編での経緯とアイカツに込める思い。その強さを克明に描写されていた二人だから、らきにそれを伝える役目を担えるし相応しいと思える。今回ソルベット王国が舞台だったのも、ひびきとアリシア主導の話だったのもその為だったんじゃないかな。その重要性を改めて強く意識し、真剣に向き合おうとしたからこそ、厳しいツバサも認めてくれたし、見ていた観客にも届いたのだと思う。

いつか自分だけのプレミアムドレスを着ることから始まった姫石らきの物語。そこからドレスに込める思いの大切さ。応援してくれるファンに向けてアイカツすることの重要性を一つずつ学び、真剣に向き合って一つの舞台をやり遂げ成功に導いた。いわば今回はらきのこれまでのアイカツを総括する回であり、強い思いを持って臨むそのひたむきな頑張りと姿勢こそが、何よりもらき自身を輝かせるのだと。

真剣な思いは見ている人に伝わる。過去最大級に輝き誰よりも美しく映った姫石らきの姿に、彼女のこれまでのアイカツ。その一つの集大成を見た思いでいっぱいになったのです。いや、本当今回ラストの方のらきちゃんがあまりにも美少女すぎて最高でした。ステージやドレスに込めた自分の思いを伝えようとする表現者としての姿勢が、何よりもアイドルを輝かせることを改めて思い知らされのです。

アイビリーブの二人から着想を得たらきのジュエリングドレス!

久しぶりとなるひびきの「Be Star」とアイビリーブの「新たなるステージへ」だったけど、ジュエリングドレスのCGも改めて見てもやっぱり凄すぎる。特に新たなるステージへはね。お互いを思うが故にすれ違い、自分の気持ちを押し込めようとして、それでもなお相手に伝えようともがき続け、その果てに再び通じ合ったアイビリーブの二人なだけにね。今回の話の趣旨にも通じるステージで尊さが溢れる。

らきは安定の「君のEntrance」だったけど、ジュエリングドレスへの変貌シーンはアリシアの「あるがまま」を彷彿とさせるチェンジになっていたし、ソルベット王国や今回の舞台にちなんで雪の結晶が待っていて、白い吐息を吐いているなど細部にこだわった作りになっていることは感じられた。そろそろ新曲も見てみたいけど、らきの自分だけのプレミアムドレスが完成した瞬間にそれが叶うかどうか。

劇団天翔座によるソルベット舞台公演!グレースと炎の妖精!

氷の女王の娘、即ちプリンセス役を演じるらきの為というのもあると思うが、歴代アイカツアイドルの中でも女優業やお嬢様属性を持つ癖の強いアイドルが集まっていて、舞台裏での彼女らの掛け合いを見られたのが純粋に楽しかったりした。しおんちゃんやあこにゃんやカレンさんが居てもおかしくなさそうなものだが、それはきっと今回の舞台の性質とか諸々をひびきが勘案した結果…なのだと思うことにしよう。あおい姐さん、ツバサ先輩、アリシア様がいるから役割被りそうなところだし。

今回の舞台自体はダイジェスト風味で流されたところもあるけど、それでもめっちゃ面白そうな感じはヒシヒシと伝わってきたので、これ出来れば一話まるまる使って劇中劇回で見たかった思いもある。喋らなくても面白い桜庭・スナフキン・ローラに、照れかわマリアちゃんに頬染めエリザベス3世、えちえち妖精衣装あいねちゃん、激アツガールズに狩人トリオなあおいツバサみお。列挙しただけでも面白い。

アイカツ劇中劇は基本ハズレ無しと個人的には思っているので、そこは来週に期待することにしよう。参戦メンバーだけでも穏やかじゃないけどアイドルウォーズって世界観がもうヤバそうだもの。

今週のらきちゃんとピュアパレット

と言っても今週の話は主軸がらきちゃんで、ネタ要素も交えつつもらきちゃんのアイカツを総括する一つの集大成的な回と上の方で大方触れちゃった。でも、ツバサ先輩の前でも相変わらず物怖じせずにラッキーって言ったり、ソルベット三姉妹にお姫様っぽくないと言われてテヘペロ披露したり、持ち前の能天気もとい前向きさをアピールしつつ、前半と後半で落差をつけたから最後のキリッとした表情が、より一層映えたとも言えるだろうか。

役になりきる為に自分の内面と向き合ったことで開けた新境地。繰り返しになるけどそれを表現し伝えようと努めたらきの姿勢が、結果として彼女を今まで以上に輝かせ見る者を惹き付ける要因となったのではないかと思えた舞台。凛々しい表情も満面の笑みもまた魅力的。やっぱり高い素養はあるわけで、磨けば光るアイドルなんだよ。そのらきちゃんの成長の軌跡を見られる自分もやっぱりラッキー!

というからきちゃんのステージを見届けた保護者パレット、もといピュアパレットの二人がですね…。もう我が子を見守る夫婦かと。さり気なくベッタリとくっつきイチャイチャしているあいねちゃんとみおちゃん。ピュアパレットも自らの体験談かららきちゃんに適切な助言をしてくれていて頼もしかったが、最後の最後にしっかりコレだもんね!もう安定しすぎていて言うことないわ!