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アイカツオンパレード! 第12話 「ハピラキ☆クリスマス」 感想

アイカツオンパレード! 第12話 「ハピラキ☆クリスマス」 感想

歴代キャラとネタ要素が入り乱れる例年以上に濃いアイカツクリスマス回!

斧や伐採もさることながらクリスマス回の原点を忘れない描写が素敵

らき、まどか、ノエルの三人で結成したエンジェルシスターズが総合司会を務めるという始まりだけでもインパクト抜群でしたが、今回もそこからの畳み掛けが凄まじい。ドリアカメンバーの再集結に、サンタコスで妖艶さ健在をアピールしてくるののリサの再登場。満を持して登場したわかばのレジェンド伐採に教師陣とマネージャー陣の支援活動と、シーン毎に画面を埋め尽くす情報量が半端ではなく圧倒されてしまう。

台詞の有無は置いておくとしても、ここまでオンパレで出番のなかったキャラも数多く登場していたし、斧を用いた伐採を始めとするアイカツクリスマス回の恒例ネタ要素やお約束に溢れていて純粋に見ていて楽しくなる。同時に今回は例年以上にアイカツシリーズの過去のクリスマス回の趣旨を踏襲し、尊重していると思える描写が数多く見受けられたと思う。

それが歴代シリーズが集結したオンパレードのクリスマス回という印象を強めてくれた。中でも特にアイカツクリスマス回に縁のあるキャラである中山ユナや紅林珠璃を登場させ、さり気なく彼女らに焦点を当ててくれていたことが嬉しくなる。楽しく騒がしいお祭りムードの中でも、そこにどんな想いが込められていて彼女らが何を大切にしているのか

その根幹にあるものをブレることなく尊重してくれるからこそ響くし記憶に強く刻まれるのだと改めて思う。前ブログの当該回感想でも書いたのだけど、その見た目の派手さやインパクトも相まってどうしてもアイカツのクリスマス回と言えば伐採というネタイメージが先行しがちだが、その発端は中山ユナの大切な思い出の再現にあったことを、彼女を登場させることで忘れていないと感じられるのが素敵。

いちごの友達を思う気持ちと行動が、連綿と受け継がれて今へと至っている。友達の為に行動するいちごの伐採姿に魅せられ強い影響を受けたあかりと珠璃がいて、あのとき惜しくも参加出来なかったからこその珠璃のスペシャルライブ参戦でもあったと思います。最後にエンジェルシスターズがケーキに飛び乗って収まったのも、2ndシーズンクリスマス回のかつてのいちごの姿を踏襲したもので。

スターライトとドリアカ。シリーズで初めて異なる学校同士が共同でイベント開催したのが他でもない2ndシーズンのクリスマス回。それらを踏まえた上で最終日を飾る今回のクリスマスイベントの趣旨を思えば、歴代要素を丁寧に描写した意義もより深く感じ取れるだろう。

ネタ的な意味でも楽しかったけど、歴代要素を丁寧に踏襲しながら描写し、その上でオンパレードの趣旨に沿う形で見事に体現していた素敵なクリスマス回だったと思います。しかし、エンジェルシスターズでおそらく天使担当のまどかと、各地を飛び回っていたマリアちゃんに焦点が当てられていたのも、聖夜のイメージに関連付けた人選だったのかな~。嬉しい活躍でした!

ドリアカ勢のハピクレと各校代表アイドルにより豪華リレー中継ライブ!

ドリアカと言えばハピクレ!ハピクレと言えばドリアカ!というくらいに強く定着している名曲「ハッピィクレッシェンド」。先述したように異なる学校同士の共同イベントの先駆けと言えばドリアカだし、「制服が違っても気持ちは一緒」というハピクレの歌詞にもあるように、世界すら超えて複数のアイドル学校が共同開催を行ったハローニューワールドフェスだからこそ最終日を飾るに相応しい楽曲だと思います。

各校の代表アイドルが集いアイカツのクリスマスソングの大定番「We wish you a merry Christmas」をリレー中継形式で歌うのは新鮮でした。これ厳密には同一ステージではないかもしれないけど、これだけの人数で同一楽曲を一斉に歌うのは、劇場版の「ねらわれた魔法のアイカツ!カード」で「アイドル活動!」を熱唱したあの時に次ぐ規模のステージだったんじゃないかな。

あかジェネの4人とVA勢はCGじゃなく作画ライブだったのも鮮烈でしたが、特にあかりと同じくらい伐採クリスマスに対する思い入れが強いのに、別件の仕事で抜けざるを得なくなった3rdシーズンのクリスマス回を思うと、今回珠璃を含めて4人一緒にステージに立ってる姿を見て嬉しくなっちゃう。例え新規CGを用意出来なかったとしても、こういう魅せ方をされたら納得せざるを得ない強い説得力があるなぁ。

アイカツレジェンド伐採の後を継ぐ者!その名は春風わかば

ということでオンパレに待ちに待ったわかばちゃん登場ですよ!いや~、こういう形で出番作るんだもんなぁ。憎い演出だなぁ。これも前ブログの感想で書いたことあるんだけど、アイカツにおいて斧と伐採はアイドルの成長を示す重要描写の一つだと思っているのですよ。そして、今回一人で大木を切り倒してしまうわかばの姿に、本編のときと違う確かな成長を感じ取ることが出来た。

わかばも最初の頃は天性の素養を垣間見せつつピュアパレットやミライのアイカツに付いていけない新人ならではの未熟さがあったけど、今はこうして余裕にすら見える感じで伐採をやってのけてしまっている。あの星宮いちごですら初めての時には手を痺れさせ、あおいと蘭とおとめの協力の元、四人掛かりで挑んたというのに。伐採前にさくらから件の動画を見せて貰ってる描写もあったけど、わかばの完コピ能力が有効に発揮されたシーンでもあるんだよね。

あの明日香ミライが見出した程の逸材なので半端じゃないことは分かっていたつもりだが、改めてアイドル春風わかばの素養の高さを見た思いでいっぱい。同時にフレンズでは直接的に描写されなかった伐採だったので、今回のわかばの伐採をもって歴代の各シリーズのアイドルの誰かが斧と伐採を一度は経験したという奇跡、もとい軌跡を残すことにもなった。その意味でもわかばの伐採が持つ意味は大きかった。

オンパレも放送から一クール近くが経過して、わかばとらきを演じる逢来りんさんの演じ分けも出来る頃合いって意味合いもあったのかもですね。二人の共演も見てみたい。しかし、今回わかばが使った斧ってフレンズ48話で舞花が見つけた「歴代のアイドルがもみの木を切り倒したという伝説の斧」だったのかなぁ。もう世界が統合されてるからどこの斧でもおかしくないけど地味に気になる。

今回もアイカツシリーズを彩る名キャラ名脇役が揃い踏み!

フレンズからはわかば、初代からはユリカ様にかえで、しおんにここねにみやびと台詞の有無はともかくとしてこれで主要キャラは何らかの形で一度は姿を見せたことになるかな。あとはニーナちゃんくらいか。他にもパーフェクトレディ西園寺つばき、クリスマス回の生き証人・井津藻ディレクター等々。ユナちゃんもだけど今回は特に初代アイカツからの出演が多く見られた気がする。

ユリカ様のオンパレ初登場これで良かったのかという思いもあるが(笑)あとはやっぱり平川大輔さん演じる四ツ葉春、諸星ヒカル、ケン・マユズミ揃い踏みのインパクト!思えば中の人繋がりで作品間の垣根を超えて初めて共演したのってスターズコラボ回の四ツ葉シェフと諸星学園長だったんだよなぁ。ジョニー先生も加わったメンカツ勢の圧も凄かったぜイエー!

今週のらきちゃん

まどかちゃんとノエルちゃんと共にまさかの妹ユニット、エンジェルシスターズを結成した我らがらきちゃん。まどかは孫枠だしエンジェル担当なのかなとか姉がアイドルじゃない妹らきちゃんでも良いならスミレちゃんやさくらちゃんも該当するんじゃ…とか細かいことはいいいんだ。可愛いは正義。庇護欲を掻き立てられる妹キャラということで。まどかちゃんは皆の妹!

ともあれノエルちゃんのいちごちゃんに対する憧れの気持ちだったり、三人揃ってケーキにダイブしたり、歴代クリスマス回を彷彿とさせる要素てんこ盛りで見ていて和みつつ満たされたのです。らきちゃんも多くのアイドルと交わり、アイカツを共にすることでまた一つ大きな経験をして今後に向けてモチベーションを高めていたし。わかばちゃんに続き主人公らきちゃんの更なる成長も楽しみ!

しかし、エンジェルシスターズこれで終わりなの勿体なさすぎるし、どこかでエンジェルシスターズのライブをやってほしいなぁ。ももねちゃんなんかはこの三人に混ざっても全く違和感ないのではと思えるし。厳密に言えばアイドル枠じゃないかもだけど。ともあれ次があったら妹アイドルキャラ達がステージ上で華々しく輝くところを見てみたい!