密やかに伸びやかに

アニメ、PCゲーム、PC関連のニッチな備忘録

ヒーリングっど♥プリキュア 第17話 「最高のおもてなし!?ちゆのおかみ修行」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第17話 「最高のおもてなし!?ちゆのおかみ修行」 感想

若々おかみは中学生!

おもてなしとは人の心に寄り添うことと見つけたり

ちゆが旅館沢泉の見習い女将として働き外国から来た少女エミリーとの出会いを通じて学ぶおもてなしの精神の真髄。旅館に訪れる人の目的も趣味嗜好も好みも千差万別で画一的な答えなどない。相手が何を求め自分は何を与えられるのか。憩いの場としての気持ちを落ち着ける空間を提供し、心を休める一時をもたらすために必要なことは何かを考えさせられる。

癒やしがテーマの本作ですが直接的な病気や怪我とは別に、落ち込んだ気分や傷ついた心に触れて、そっと寄り添い光を灯すような。もっと日常的にありふれている人と人との触れ合いの中でもたらされる癒やしや安らぎ。異国の地での暮らしに不安を感じているエミリーと、この地に根ざし人を迎え入れる老舗旅館沢泉の血を引くちゆとのやり取りの中に、本作の中で描かれる癒やしの多面性。その一面を見た思いでいっぱい。

相手のことを良く観ること。何を考えているのかに思いを馳せ寄り添うこと。相手の気持に立った考え方といいますか。旅館業とは別にその境遇から独特の観察眼が鍛えられているのどかの、さり気ない気遣いや他人を思いやる姿勢の有り難みなども織り交ぜてそれらが描かれており、不安を抱えながらこの地にやってきつつ、ちゆやひなたと友達になったのどかが、ちゆに寄り添い背中を押してくれるのも素敵でした。

おもてなしとは人の心に寄り添うことと見つけたり。こと旅館の女将としては自分がああしたいこうしたい以上に相手が何を求めているかに思いを馳せる。その気持に寄り添うことこそが、癒やしとくつろぎを与える素敵な空間の形成に繋がっていく。本作においてプリキュアの一人の実家が旅館を営んでいることの意義や本懐のようなものも見えた回だった気がします。

家の仕事に誇りを持ち、自らも女将として旅館沢泉をもりたてていきたいと考えている我らがちゆちー。プリキュアシリーズにおいては進路や将来のことで思い悩み、エピローグでそこを重点的に描く作品もあるだけに、その点においても印象的な回でした。女将を目指すちゆ、医療従事者に並々ならぬ感謝と思い入れがあるだろうのどか。そして優秀な兄や姉と自分を比較しつつ未だ何をやりたいか決まっていないと言及しているひなたもいましたし、この進路や将来に関わる部分も後々展開されていくことになるのかな~。

これぞプリキュアの伝統芸!プリキュアは諦めない!

圧倒的な重量に押し潰されそうになろうとも懸命に堪え、仲間の力を合わせて撥ね退ける!どんな困難を前にしても膝を折り屈することなく、どんな壁をも力を合わせ乗り越えていくプリキュアたちの諦めない姿勢の象徴と自分は捉えているのですが、まぁ今作でも無事に再現されることと相成ったことに安堵する。こんなご時勢だからこそ希望の光を灯す存在になって欲しいですなぁ。