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ミュークルドリーミー 第12話 「オレっちが先に見つけるにゅい」 感想

ミュークルドリーミー 第12話 「オレっちが先に見つけるにゅい」 感想

ゆに様とつぎはぎコンビの涙ぐましい奮闘記。

明かされるゆに様誕生秘話!つぎはぎコンビと深く結ばれる絆!

橋の下のダンボールハウスで極貧生活を強いられながらも、互いに力を合わせて日々を逞しく生き抜いているゆに様とつぎはぎの姿に思わず涙してしまう。今までゆめ達と対立しながらも、その境遇や抱えている事情が語られることのなかったゆに陣営。四人目のドリーミーメイト追加を前に、対立陣営である彼らの掘り下げがなされたことで、ゆに達のことをもっと好きになってしまう要素に満ち溢れていた。

まず生まれた経緯からして不遇だものね。みゅーちゃん達と同じように作られ空から降ってきたのに誰にも顧みられることはなく、長らく放置された上に悪夢の女王様の力で目覚めた後もずっと一人ぼっちで寂しさを感じていたわけで。それだけに自らが作り出したつぎはぎの二人と固い絆で結ばれているのも当然であり、彼らの境遇や苦労人っぷりを知れば知るほど感情移入してしまうのも無理からぬこと。

今回ドリーミーメイトが拾われた際の回想が改めて入っていたが、ゆに達三人は誰にも見つけてもらえず大切にされることもなかったみゅー達のあり得たかも知れないもう一つの可能性を示唆する存在でもあるのかなと。トラックに落ちた自分を必死に探して大切に保護してくれるような存在がゆに達にはいない。そういう意味でも今回は両陣営の対照性が改めて浮き彫りになっていたかもしれない。

ただ、ゆに様たちはどれだけ辛くてもへこたれない。そのある種の健気さや懸命さに少なからず惹かれてしまうし、悪夢の女王様も何だかんだで衣食住の重要性を説き新しい家を用意してくれる等、まったく救いがないわけではないことが救いである。苦境にめげることなく手を携え力を合わせ困難に立ち向かっていくゆにとつぎはぎの三人は、まさしくもう一方のサイドの主役として物語を彩る存在として相応しい。

待遇改善でパワーアップ!最後に寄り添って眠っている三人の姿に癒やされつつ。主人公であるゆめ達以上に主人公してるかもしれないゆに達の魅力をしっかりと高めつつ、ゆに達側にも人間のパートナーが付くのでは?と今後に向けての布石もバッチリ。敵対側の魅力が増すことで更に作品全体としての魅力も増していくミュークルドリーミー。苦労人ゆに様と主を支えるつぎはぎの奮闘からますます目が離せない!

ことこ先輩とすうちゃんの天井知らずの頼もしさが光る

ゆに達のように便利な探知機がなくても物理学の見地からおおよその場所に当たりを付けたり、みゅーちゃんを紛失して動揺しまくるゆめを尻目に、冷静に現状把握に務め理詰めで目的に一歩一歩邁進する等々。ことこ先輩の頼もしさたるや留まるところを知らずに上がり続けていて先輩としての存在感も際立っている。一方でだっしふんにゅうに対する心の中のツッコミなど、斜め上の思考も相変わらず健在で、その秘めたる可能性は未だ未知数なところもあり恐ろしくもある。まぁことこ先輩は凄いということに変わりはないのだ。

そのパートナーのすうちゃんも他のドリーミーメイトと比しても便利機能が満載であり、ブラックアビス発見機だけに留まらず、時間を巻き戻し過去の映像確認という割とトンデモな機能まで搭載していることが判明し、他の二人と比べてもあまりに有能かつ有益過ぎることに驚きを禁じ得ないのである。流石ことこ先輩のパートナーを務めるだけあるなと改めて感心してしまうのです。

本格参戦一歩手前!ときわちゃんの今後の活躍が楽しみ!

偶然が重なりゆめ達と今一度縁が繋がった安西ときわちゃん。両親や兄弟がいて仲睦まじい家族の姿があり、引っ越してきた先も立派な一軒家であり、偶然見つけて拾ってきたぬいぐるみを大切に抱きかかえている姿等々。今回のゆに様たちの描写と比べ多くの点で真逆のものを持つ存在として描かれており、本格参戦前だけど印象深い存在として成立していた。ドリーミーメイトの覚醒を機に物語においてどのような立ち位置を確立していくのか楽しみです。