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わんだふるぷりきゅあ! 第21話 「まゆとユキのスクールライフ」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第21話 「まゆとユキのスクールライフ」 感想

猫屋敷ユキの優雅で華麗なる学校生活。

こむぎと違い転校初日から完璧な立ち居振る舞いを見せクラスメイトを魅了していく。そんな我らがユキ様を迎えての学校生活が見ていて素直に楽しい。まゆのことが大好きで、それ以外のことには興味がないというスタンスを隠そうともしないが、それすらもユキの高貴な美しさを引き立てるものになっている。他人を寄せ付けない隙の無さが、猫組の過去話に結びつく話運びも綺麗な流れで見事ですよね。

完璧超人っぷりを見せるユキの能力の高さや、どこか人を寄せ付けない美しさが際立っていたが、その一方で先輩風を吹かせるこむぎ等を筆頭に、犬組二人のギャグ描写や天真爛漫ぶりも対照的に際立っていた。それによりこむぎといろはの純真な心が改めて浮き彫りになっていたと思うし、それ故にまゆの集中力に対するいろは達の捉え方が、ユキの心に刺さったところもあったかと思う。

以前の学校でまゆと仲が良かった子との間に起こった過去の悲しきすれ違い。まゆが人付き合いで思い切って相手に踏み込めなくなったこと。ユキがまゆの交友を案じ、彼女が傷つくくらいならと過敏な反応を見せ危険な要因から遠ざけようとしたこと。猫組二人の特性や今までの反応が、どういう経緯から生じているかも判明しましたが、だからこそ無自覚ながらも能天気に見えて本質的なところを見ている。

自分と同じようにまゆの良いところや根っこの部分を見てくれるこむぎといろはに対し、ユキも気持ちを打ち明け歩み寄ることが出来たのではなかろうか。底抜けに明るくてお人好し。でも、まゆのことだけでなくユキ自身のこともそうだし、ユキとまゆのこれまでを知った上で二人の関係性も尊重してくれる。そんなこむぎといろはだからユキも気を許す兆しを見せてくれたのだと。

皆が見ているのもお構い無しで、まゆのことを溺愛して寵愛していることが伝わるユキのムーブも面白かったし、ガルガル出現直後の変身前のやり取りもコメディ調ながらも普段なかなか見られない掛け合いが展開されて楽しかったし、プリキュアとしての戦闘時にも遊び心に溢れた攻防が繰り広げられていて、色々なシーンで随所に見応えがある回になっていたと思います。

まゆのことを知った上で、彼女の良いところを見てくれる。こむぎといろはに対してユキが共感を抱ける部分が出来たのは大きいと思うし、今まで大切なまゆを守るべく、ずっと一人で張り詰めていたユキに心許せる仲間が出来たことで、今までとは違う彼女の一面も出てくるのではないかと期待も高まる。こむぎとユキのやり取りにしてもも見ていて面白いし微笑ましい気持ちになれるので。

まゆの心の傷からくるトラウマの払拭。転校を機にユキがまゆ以外にも心を許せる相手が出来たこと。頼れる仲間が出来たこと。ユキとまゆのすれ違いからの結びつき。そしてプリキュアへの覚醒。二人の関係性や心の変遷を時間をかけて積み重ね、ようやくわんぷりチームも一つの形に纏まった感じがします。にゃんだふるな二人が加わって生まれる新たな形。これからも色々なユキまゆの姿を見せていって欲しい。

当然と言わんばかりに愛しのまゆの横へ座り、隣に座るために席を空けろと要求する。安定の我らがユキちゃん様の清々しさが光る!人目も憚らずに自作のお弁当をまゆの口へ運ぶイチャイチャっぷりも流石としか言いようがないのです。視聴者目線でも作中のキャラ目線でも目を奪われてしまう惚気っぷり。お腹いっぱいなのです。ご馳走様でした!

今回は戦闘パートのコミカル全開・フルスロットルで見ていて本当に楽しい。強制的に眠気に襲われた皆を起こそうと逆にハイテンションになり、しまいには巨大タイヤに扮して駆け回るワンダフル然り。眠らないようにお互いの頬を引っ張り合うニャミーとリリアン然り。変身前にワンダフルパクトをグリグリされて起こされた挙げ句、最後の方まで寝たままだったフレンディ然り。

こむぎが提案していたチーム名乗りにしても、猫だから「わん」だふるは嫌とユキが抵抗感を示し、リリアンと一緒ににゃんだふるぷりきゅあとして名乗りを上げるのも面白かったですね。メタ的な視線というか視聴者間でネタにされる部分であるとは思うけど、作中でそこに言及して実際に戦いの中で実行するのも珍しい部類に入る気もしますし。

ニャミーとリリアンがキラリンアニマルを癒やして「おうちにおかえり」をするところも見られたし、色々な意味で緩急自在の戦闘が繰り広げられていて見応えありました。この遊び心が満載の戦い。見ていてとってもわんだふるー!