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トロピカル~ジュ!プリキュア 第27話 「やる気が消える?水族館ふしぎツアー!」 感想

トロピカル~ジュ!プリキュア 第27話 「やる気が消える?水族館ふしぎツアー!」 感想

直に触れ合うことで通じ合う気持ち。

異種族との交流や言葉の通じない相手と如何にして意思疎通を図るのか。今回はイルカを始めとする海の生き物とまなつ達の交流に焦点が置かれていたが、これは何も動物だけに限らず異なる文化や言語を持つ人間相手にも通じるところのある内容であったと言えるのかもしれませんね。言葉が通じない相手でも触れ合うことで、肉体言語じゃないけどぶつかってみることで分かり合えることや通じ合うこともあるだろう。

いつも以上に精神が低年齢化してテンションマックスなまなつの姿が実に印象的でしたが、そういう純粋な心や気持ちを持って相手を真っ直ぐに見つめ、触れ合うことこそが何よりも肝要なことなのではないだろうかと。コロナ禍という未曾有の事態に直面する現実世界。それだけに相手と直に触れ合うことの意義、接触がもたらす交流とそこから派生する喜び。

そられに含まれる尊みの訴求力も増すというものです。人魚であるローラの存在を筆頭に、異なる種族との対話や交流も今作の大事な要素の一つと考えるが、今回はそれに加えて現実世界の実情を踏まえた上でのメッセージ性を含んだ回でもあったのかなという印象を受けました。親しい間柄でも接触は好ましくないとされる昨今。だからこそこういうテーマに基づいた話の価値も上がろうというものだ。

敵対側であるドクターヌメリーの策も中々に狡猾で誰とも接触しないよう息を潜めていたところは、イルカと共闘したプリキュア側や今回のテーマである触れ合いとは真逆の姿勢で対照的な構図となっていたのも巧かった。プリキュア側にやる気パワーを奪っていることを気取られない程度に抑えつつも目的達成に着実に近づく。一見地味で非効率的に見えるけど実は一番効率的なアプローチだったのかもしれない。急がば回れである。

ともあれ今年の水族館回は触れ合いの大切さを説いた王道回で何よりでした。ひなたちゃんとシンドイーネさんが掴み合いのキャットファイトしてた去年がやっぱりおかしかったんだな!

クラゲに対して異常なまでの執着心を見せるみのりん先輩萌え。クラゲの種類や毒に関して饒舌に喋る様や彼らに見入る姿は非常に印象深いものがありました。毒を持っているので直接触れ合うことは難しいかもしれないが、みのりん先輩の心を惹きつけてやまないクラゲとの奇妙だけどそこに確かに存在している繋がりのようなものを感じずにはいられなかったよ!別のプリのそふぃ様と気が合いそうとか思ってしまったことは内緒。