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ひみつのアイプリ 第11話 「ねこねこ!ひみつの大捜索」 感想

ひみつのアイプリ 第11話 「ねこねこ!ひみつの大捜索」 感想

本気の思いには相応の思いが返ってくる。

ひまり達が迷い猫の大福を探して各所を奔走することになった今回のお話。奇声を発しながら猫を追う追跡者ヴィクトリアのネタキャラ化の加速だったり、ひまりとみつきが年下のゆうまを相手に、お姉さんとして諭すような言動を見せたり、隠し事を出来ずに慌てふためいて右往左往する姿を見せたり、よく分からないけどジェル状に溶けてみたり等々。

随所に見どころがありつつも捉えどころの難しい内容だったのですが、一つ共通項を見出すとするならコールアンドレスポンスの在り方だったかもしれない。迷い猫探しの発端はミーちゃんねるでみつきがプリトモの皆に情報を求めたことに起因しており、ヴィクトリアがあそこまで猫を熱心に探し回っていたキッカケもそこにある。アイプリであるみつきからの強い懇願。

その思いの強さを感じた自称ファン一号のヴィクトリアが動いた流れがあり、これもアイプリとファンであるプリトモの意思疎通と言いますか。アイプリの役に立ちたい。期待に応えたい思いが感じられるものであり、みつきもそれを受ける形で猫の情報を収集し、ファンからの思いを力に変え背中を押してもらい、応援してもらった気持ちに応える形で自らのやりたいことに還元している。

そして、アイプリではなくファンとの関係性とも違うが、ゆうまと大福の間にも互いの気持ちに応える意思の疎通と相互作用が働いていて。可愛い大福の為に餌や寝床を用意して、あれこれ世話を焼いていたゆうまがいたが、一緒にいられなくなっても大福は最後に失くなっていたゆうまのリコーダーを彼の元に戻し、一宿一飯の恩ではないけど彼が何気なく口にした願いに応える粋な計らいを見せてくれていた。

勿論ゆうまと大福はアイプリとファンの関係性ではないし、そこまで深い付き合いがあったわけでも言葉を交わしたわけでもない。ただ、ゆうまの献身的なお世話っぷりは強い思いと熱量のあるもので、それを粋に感じたかもしれない大福が彼の気持ちに応えた形は、アイプリと推しを応援するプリトモのそれに通じるものがあったのではなかろうかとね。

強い思いや本気の姿勢は見ている人に影響を与えるものだし、それに応じたくなるのも人の性というもの。行き過ぎた思い入れはヴィクトリアのような暴走に繋がることもあるので一概にそれが良いとも言い切れないかもしれないが、アイプリが与える影響力と彼女らを応援する人たちの間にある確かな繋がりと、互いの思いに応え合う形を改めて感じられた捜索回でありました。

猫のお話に合わせて今回みつきがライブで着用したマジシャンキャットコーデが似合いすぎていて可愛い。みつきと猫の親和性が高いことを改めて認識したのと同時に、その破壊力を堪能させて頂きました。

前回の予告の時点で大福のビジュアルが猫の王道的な可愛らしさをあえて外すようなね。ぶさ可愛い感じのビジュアルだった為に、一部界隈からダイナミックコードのニャン吉を連想した人たちがいたようですが、それに加えて一時的とは言え横断歩道のど真ん中に車を止めるというダイナミック駐車と言わんばかりの描写を挟んできたのもあってですね。

アイプリとは直接的には何の関係もないことなんだけど個人的にもアニメ版のダイナミックコードを連想してしまったというお話でした。ニコニコ動画が復活した暁には、それを祝してダイナミックコードの一挙放送とかあると良いなぁ。アイプリもニコニコで公式配信してますし、それを抜きにしても無事に復活を果たして欲しいものです。