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アイカツプラネット! 第2話 「なんてったってアイドル☆」 感想

アイカツプラネット! 第2話 「なんてったってアイドル☆」 感想

面倒見が良く優しい先輩アイドルのルリちゃんが素敵。

新たなハナ像の確立への第一歩!頼れる先輩・珠樹るりとの出会い!

一回限りの代役で終わるはずもなく、ハナを継承してアイカツすることになった舞桜のファーストステップ回。前回は突発的な事情もあり衝動の赴くままにアイカツに望んでいた側面が強い印象でしたが、正式にハナとして活動していくことが決まったこともあり、ハナについて学んで知っていく過程で主人公の舞桜がどういう子なのかの掘り下げも更になされていました。

基本的にはやっぱり真面目で今の自分に出来ることを精一杯やっていくタイプの王道の主人公像でしたし、先代ハナが築き上げてきた実績やイメージを、可能な限り踏襲してアイカツに臨もうとする先代へのリスペクト精神とでも言いますか。そういうものも感じられたし、だからこそ最後にアイカツランキングで不動のトップの座から呆気なく陥落した際に見せた反応も際立つのかなと思います。

実態を明かされて驚いていた珠樹るりの反応のように、これからも周囲が抱いている理想のハナのイメージと、それを体現できない自分の未熟さに舞桜が思い悩むこともあるかもしれないが、その中からこそ音羽舞桜ならではのアイカツに励む動機や、自分だけのスタイルも生まれてくるのではないだろうかと期待は高まる。直接は見ること叶わず追うことも出来ない先代の幻影。ここはやはり本作の特徴的なところかなと改めて感じた次第です。

今回は舞桜のファーストステップの回でもあり、珠樹るりの登場回でもありましたが、初見のビジュアルイメージからは強気で勝ち気かと思っていたルリの印象も、実際はとても親しみやすく面倒見の良いキャラで良い意味でイメージが覆された印象です。立ち位置的には初代の蘭ちゃんさんポジに近いかもしれないけど、性格とか人当たり的な面では真逆の存在になりそうな気もする。

先代と当代のハナ。その中の人が違うことを最初に知った同じアイドルでもある彼女が、舞桜にとっての導き手というか指針を示す存在になってくれたら良いよね。支え手としての栞と導き手としてのるり。そして、色んなものを背負いながらも代役ではない自分ならではのアイカツの軌跡を歩みだした舞桜。三人の関係性も含めて「初代」に対するリスペクトと、そこから先に歩みだす「第一歩」を感じた回でした。

るりちゃんも表情が多彩で感情表現もストレートで見ていて楽しいし、舞桜や栞との相性も良さそう。幼馴染二人にるりが加わることで、どのような化学変化が巻き起こるのか。その結果、三人の日常やアイカツがより華やかに楽しく彩られたものになることも期待したい!

ドレスチェンジで二つのドレスを使いこなすルリのライブ!

最初に用いたグロッシールビーはドレスもシンプルで控え目だなと思っていたところでのドレスチェンジ!これもプラネットの新要素の一つでしょうが、本命のブライトサファイアを後ろに用意していたからこそ、対照的なグロッシールビーのドレスも相乗効果で際立って見える。ドレシアのレベルが4ではオーロラペガサス相手に厳しいのでは…と思っていたらこういうことだったのだ。

アイカツでライブ中にドレスそのものが変化するというのは、スターズの太陽のドレスやフレンズのジュエリングドレスなどがありましたが、対戦相手の用いるドレシアとの相性や性能に応じて意図的に使い分けるという点が大きく異なるところだろうか。ドレシアの相性云々は話が進むに連れてなくなっていく気もしますが。

それにしてもルリちゃんが使ったブライトサファイアとグロッシールビーはね。もう中の人の声からしてレジェンドすぎてそりゃ強いわとなってしまう。諸星すみれさんと下地紫野さんの加護と支援を受けしアイドル。そんなの"ハナ"から勝ち目などなかったと言わざるを得ない。

本編のいたるところから感じる初代アイカツへのリスペクト

今回も色々あったんだけどサブタイトル、チケット3分完売伝説、アイドル事情に精通している兄妹らいちきゅん枠、芸歴が長く業界事情にも精通していて導き手となったモデル枠のるりちゃんの存在等々。かなり初代アイカツや歴代シリーズを意識してるっぽい要素に溢れていた気もする。

舞桜個人のハナに対する意識だけじゃなく、作品全体からも偉大なる先代たちへの敬意を表する形だったと言えるのかもしれない。アニメパートの出演でも諸星すみれさん、下地紫野さん、平川大輔さんと歴代シリーズでお馴染みの面々が本作を支えてくれている安心感もあって嬉しかったなぁ。