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キミとアイドルプリキュア♪ 第15話 「ねえたまメロメロ大作戦メロ~!」 感想

キミとアイドルプリキュア♪ 第15話 「ねえたまメロメロ大作戦メロ~!」 感想

プリルンに対するメロロンの熱く激しく時に重い感情が迸る!

登場前はお騒がせなプリルンと対照的に控えめながらも貞淑で理知的な妖精枠になるのかなと個人的に思っていたメロロンなのですが、彼女のプリルンに対する思い入れは自分などの想像よりも遥かに深いものがあり、その感情の強さは出身世界のキラキランドで救世主とまでされているアイドルプリキュアに対して嫉妬心から辛辣に当たってしまう程に強いものでした。

その感情がどこから来るものなのか。何故そこまでプリルンに対し固執し強い感情を向けるのか。ということで今回はうた達アイドルプリキュアの三人と視聴者にメロロンがどういう経緯を経てプリルンを強く慕うようになったのか。その人となりや彼女の考えを描くのと同時に、好きの感情が生きる活力を与え自らの先行きを照らす光となる。その意義を改めて示すプリメロデート回であったと思います。

光と闇は溶け合わない。メロロンのポエムの一節にもあったけど、妖精の中でも他者と馴染めず一人でいることが多かったメロロンに、それでも向き合い続けてくれたプリルンの存在は、メロロンにとってはまさに光であり世界と繋がり融和する為の唯一の道筋だったと言っても過言ではない。

キラキランド壊滅の際にも自分に寄り添い、擬似姉妹となることを申し出てくれたことが、メロロンにとってどれだけ救いとなり温かみをもたらしてくれたのか。想像に難くないのである。暗く俯きそうな自分を掬い上げ前を向く力と生き甲斐を与えてくれる。そんなプリルンに強い敬愛の気持ちを抱き、常に自分の大好きを伝え続けるメロロンの姿に、それが表れていると思います。

辛い時に自分に寄り添い前を向く力を与えてくれる。日々を彩り生きる原動力をもたらしてくれる。形は違えどもプリルンとメロロンの関係性もまた、アイドルと“キミ”のそれに連なるものがあるのではないかと。本人はそれと意識することなく無自覚で人を惹きつけてしまう。アイドルプリキュアに心ズッキューンとしてプリルンがいたように、メロロンもまたプリルンの中に「アイドル」を見出したと言えるのではなかろうか。

同担拒否ではないけれど、ことプリルンに関してはうた達と容易には相容れない。そんな独占欲のようなものを発揮するメロロンのスタンスもまた、アイドルとファンの一つの関係性を示してくれていたように感じられます。キラキランドを救うとされる救世主。妖精としての使命があるからプリキュアと関わるのは致し方ないが、個人的な感情としてなかなか相容れずに反発する。

メロロンの姿勢に先輩妖精のミルクと似たようなものを見て取れたような気もするプリメロデート回でした。メロロンは特別な子という女王様の言や、うた達がそうしたように自分もまたプリルンの心を射抜いて見せるという人知れずの秘めた決意。伝説のハートキラリロックの意味深描写等々。追加戦士枠という意味での先行きも気になるところではありますが、今後のプリルンとメロロンの作中での活躍や立ち位置の変化等も気にしながら見守っていきたい。

無自覚でメロロンを惹きつけてやまないプリルンの天然たらしっぷりも罪作りで、そこにアイドル的な素養や魅力を感じる要素なのかなと思いつつ。メロロンの思いがプリルンに正しく伝わる日がくればいいなと願わずにはいられない。

今回はプリルンとメロロンの関係性。ひいてはそこにもアイドルと“キミ”の連なりを感じられるところがメインだったと思うのですが、日々ドルオタとして磨きをかけているカッティーさんが、ここに来て今まで以上に破竹の勢いでキャラ立てを加速させており、美味しいところを全て持っていった感が否めない程に、視聴者に対し鮮烈な印象を刻みつけていくカッティーの存在感が際立っていた。

ここまでの話で光堕ち寸前どころか完全にこっち側と言っても過言ではない。今となってはもうチョッキリ団の幹部をやっていることが逆に違和感と言われても仕方ないくらいに、アイドルプリキュアに傾倒して魅せられているファン代表みたいなポジションになってきているだけにですね。カッティーさんはもうこっち側に来いよ!と言わずにはいられないのである。

敵対関係にあるはずなのに推しの魅力に囚われ本分を失いかける程にのめり込む様。自分は素直に彼女らを応援出来ないのに、純粋に応援することが出来る妖精二人の立ち位置を羨み、彼女らに嫉妬して閉じ込めてしまおう躍起になる様。ともすれば厄介オタクとなりかねない程に。生き方を左右される程にアイドルに影響されてしまう。推しがもたらすパワーを感じずにはいられないのです。

光あるところに闇あり。メロロンが言っていた「光と闇は溶け合わない」という似て非なる台詞が印象的でしたが、これはアイドルとそれを応援するファンの関係性にも当てはまるような気がします。交わらないようでいて切っても切れない結びつきにある両者。アイドルがいるからファンがいて、ファンがいるからアイドルはアイドルたり得る。

推しの為に自分が必要悪になると言わんばかりのカッティーの物言いも面白かったのですが、キュアアイドルの言うことには最早抗えない程に彼女に対してのめり込んでいる我らがカッティーさんが本懐を遂げることは出来るのか否か。色々な意味で彼の生き甲斐となり生き方すら変える。そんな影響力をもたらすプリキュアとの対峙の果てに彼はどうなっていくのか。その行く末がどうなるのか気になって仕方がない。

あれからまだ一年も経ってないのに猫屋敷まゆさんとは別の意味で尊死して浄化されてしまった我らがカッティーさんの消し飛び具合が面白すぎた。推しに見つめられて期せずして接触までしてしまったらこうなるのも無理からぬことかもしれないが、アイドルプリキュア、ひいてはキュアアイドルの誕生に立ち会った最古参ファンと言っても差し支えない彼が、ある意味で本懐を遂げられたことは喜ばしいことなのかもしれない。

悟いろの恋愛模様を傍観者として眺めて満たされていた猫屋敷まゆさんとは異なり、カッティーは自分自身が当事者でもあるので、彼としても感無量の一幕だったと言えるのだろう。チョッキリ団の幹部の一人としてはもう本分を全う出来る状態ではない気もするが、何かを誰かを好きになることで生まれる活力は、時にその人の考え方や生き方をも変えてしまう。それくらいのパワーを生み出すことを改めて見せつけられた思いでいっぱいなのです。そんなカッティーの最後がどんな形になるのか楽しみでもあり怖くもあり。