
うたの胸中を焦がすキュアズキューンへの熱く激しい情熱!




夢に見るほどに自らの脳裏に強く刻まれ何をしていてもズキューンのことを考えずにはいられない程に、彼女に対する強い想いを募らせ私生活を振り回される奇抜なうたの言動が見ていて面白い。自分の生き方が変わるほどに、見えている世界が光輝き漲るような活力を与えられるほどに。キュアズキューン沼に嵌り推しと呼べる存在を見定めたことで、うたも初めてファン心理を知る立場になれたのかもしれません。
思えば喫茶グリッターの看板娘として幼少期から歌い手側の立場に居て、誰よりも先んじてアイドルプリキュアとして覚醒した彼女は、自分が心の底から強い思い入れをもって応援したり守ってもらう側ではなかった。姉妹関係でも姉ですし、カイトに対するスタンスもアイドルの先輩として皆を楽しませることを信条とする姿勢を尊敬している節が強かったと思うので。
それだけに熱に浮かされたかのように。恋い焦がれる程に強い情動を抱いてしまい、自らの行動を律することもかなわず抑えが聞かないくらいの熱を、うたに与えたキュアズキューンの存在が、うたにとってどれだけ大きな影響力を持つアイドルなのかということも伝わってこようというもの。推し活や沼という概念をうたが身を以て体現していたとも言えるのだが。
うたにとってはキュアズキューンとの邂逅によってファン側の視点や感情を知る機会にもなったと言えるかと思いますが、今のうた本人が知る由もないことではあるけど推しのキュアズキューン誕生の最大要因として、咲良うた/キュアアイドルの存在が深く関わっている関係性も見逃せない。希望や光を与えてくれるアイドルと応援してくれる”キミ”との関係性。
キュアアイドルを守りたいというキュアズキューンの行動理念にして存在意義。彼女の原動力となっているのは願いの大本であるプリルンのうた/アイドルに対する封じられた思いであり、応援したい気持ちと守ってあげたいという気持ちが、うたとプリルン、ひいてはズキューンとの間で相互に影響を与え合う構図になっており、それはこれまでキミプリが終始描いてきたテーマに通ずるものでもある。
キラキランドが滅ぼされ失意の底にあった中で、うたと出会いアイドルプリキュアに守られ導かれることで輝かしい楽しい日々を再び得ることが出来たプリルン。その中で芽生えた彼女の思いが巡り巡ってうたの元に還り、今こうして彼女の日々を輝かしく彩りながら危険から守っているという循環。後発のアイドルながらもうたにファン心理や守られる側の気持ちを学び抱かせる。
そんなキャラ同士の相関性と相互作用する有り様が非常にエモいなと思えた次第です。まだプリルンとメロロンの二人と、ズキューンキッスの繋がりは作中で明確にはされていないのですが、それでも本人たちが与り知らぬところで生きる希望や活力を与えたり、それによって生き方を変えられる程に強い力を生み出すことがあるのだと改めて見せつけられた思いでいっぱい。
キュアズキューンに傾倒するうたの浮かれっぷりが目に見える形で分かりやすく強調されているからこそ、その裏にあるプリメロが人知れず抱いた願いや決意の尊さや儚さも際立つ。カッティーがアイドルプリキュアの裏の努力を知った時に心揺さぶられたように。ズキューンキッスの裏にある切実な誕生の契機をうた達が知った時、彼女らは何を思いどう向き合っていくことになるのか。
全ての思い出を封じられたようなズキューンがいる一方で、愛しのねえたまに対する愛情以外の思い出は全て残っていそうなキッスの温度差というか差異も気に掛かる。うた/キュアアイドルとの必要以上の接触を良しとしない感じを出しているキッスが、再び両者が結びついた時に何を思うのか。視聴者目線では各々の真意や胸中が見え隠れするだけに、この三角関係?の行く末や思いの交錯具合も気になって仕方ない。今後どのように推移していくか楽しみです。








ズキューンキッスの個別技もお披露目!アイドルプリキュアの三人と比べてズキューンキッスの二人は、頭身が高めで大人びた雰囲気を纏っているキャラ造形なのですが、キュアキッスのキッスショックはそのイメージそのままに妖艶な仕草を交えつつも儚げな感じを醸し出しているのが個人的に刺さるなと。メロロンの願いを思うと恋しさとせつなさと心強さが募るもの。
一方ズキューンのズキューンバズーカーはキュンキュンレーザーのようなネタ感を交えつつ、大人びているようで大元になっているであろう妖精の無邪気さの名残のようなものを感じられるのが味わい深い。今は忘れてしまっているが憧れていたうた/アイドルのように大切な人を守る力を得たことや、元々の気質も相まってか喜び弾けるような感じが出ているのも良いなと。
あとはキッスの目元や唇を指先でなぞるよう仕草や、ズキューンの大切な人を守ることが全てと言わんばかりの行動理念。この二人の要素が昨年のわんぷりでキュアニャミーが登場した当初の感覚に近いものがあって色々な意味で感慨深いシーンの一つでありました。








こころ先生による推し活・沼の解説!ということで元々は一部の界隈でしか使われていなかった概念も、今や広く浸透して一般層でも用いられるものとなり、女児アニメの中でも当たり前のように触れられるものになったのだなと改めて実感させられる。頑張る人を応援したい気持ち等は古来よりあるものでしょうが、それらを総称して上手く言い表す共通認識として定着しつつあるのかなと。時流の変遷も感じるのです。
ともあれよりファン心理を知るべくうたやなながアイドルプリキュア研究会に所属する流れも出来上がり、当事者でありながらファンでもあるという応援する側とされる側の二つの立ち位置を得ることになったこころ以外の二人。ズキューンキッスの二人が正式に仲間になった後に、この辺りの事情がどうなっていくかは未知数ですが、今後も研究会に所属したからこそ出来るような話が展開されると良いな。