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キミとアイドルプリキュア♪ 第26話 「キュンこそものの上手なれ!」 感想

キミとアイドルプリキュア♪ 第26話 「キュンこそものの上手なれ!」 感想

好きなことに打ち込み夢中になることで輝き彩られる世界。

アイドルプリキュアとズキューンキッスの公式ファンクラブ設立に伴い、特に熱心に取り組むこころを通じて改めて自分の全てを捧げても惜しくないほど夢中になれるものがある。それが如何に素敵なことか。好きなことに打ち込むことで自分の内側だけでなく、その熱量が時に周りに伝播していくことで、自分の好きが更に広がり世界がより輝き彩りに溢れたものになることもある。

好きこそものの上手なれということわざにもあるように、好きなことだから心血を注いでも苦にならないし上達も早くなる。それに向き合うことが楽しくて仕方ないからこそ生き甲斐となり、活力を生み出す原動力にもなるもので。転じて推し活という概念で見たときには、その人のことを思うから生じるエネルギーがあり、それは自分以外の人のことを真剣に思い遣る性質を表すものにもなる。

思い入れの深さや思いやり。お父さんの教えを今も大切に胸に抱きながら、余りある熱量と行動力で以て自分の好きな気持ちに邁進するこころの姿勢は、見ていてとても清々しいし眩しく映り込んで充実感に満ちていることが伝わってくる。それに呼応するというわけではないのですが、こころの提案によって始まったファンクラブ設立の流れの中で、カッティーやザックリーの生き方がどういう風に変わったのか。

ファンクラブの設立にあたってそれが際立つ見せ方になっていたのも上手いなと思うところで。他人のキラキラが目障りで、自分本位にそれを否定し妨害していたのがチョッキリ団時代の彼らでしたが、今は推しであるアイドルプリキュアのことを思い、彼女らを支えるべく応援する日々の中で、上司に虐げられていた頃では考えられなかった充足感と輝かしい日々を手に入れていることが窺える。

心キュンっキュンする気持ちは誰にも止められない!ということで、アイドルプリキュアの中でもとりわけ仲間に対する強い思い入れを持つこころの人間性や強みにスポットを当てるに際し、生まれ変わったカッティーやザックリーを交えることで、誰かを強く思う気持ちや好きな物事に夢中になることで、どれだけ強い熱量と活力が生み出されるのか。それをまざまざと見せつけられました。

推し活の中にもある“キミ”を思う気持ち。大切な誰かに思いを馳せる日々の中に生まれる生き甲斐。今も亡きお父さんの教えを大切にしながら推しへの熱い気持ちを胸に日々を逞しく生きるこころがいて、仄暗い世界とくらい気持ちに身を置きながらも推しによって心に光を差してもらい生きる希望と前向きな気持ち。未来へ向かう活力を与えられたカッティーとザックリーがいる。

辛い過去や境遇を乗り越えて大切な人を思う気持ちを胸に抱き今を懸命に生きて未来へ向かう者。というと多少仰々しいかもしれませんが、ファンクラブ設立を通して作中のファン代表でもあるこころを筆頭に、カッティーとザックリー、更に言えばメロロンも交えて誰かを応援する気持ちや大切な人を思う気持ちによって活力や希望を見出す人がいることを改めて意識させられる回でした。

好きなことだから夢中になれるし頑張れる。一向に上達はしないけど自分が女児アニメの感想を書き続けられるのもまさにこれなのかもしれないと。一種の共感を呼び起こされるような今回のお話。

そなたでござったか!チョッキリ団を脱退して光の道を歩み始めたカッティーとザックリーのその後の動向を見てみたいという気持ちはあったんだけど、こんなに早い段階で再登場して再び物語の本筋に絡みそうな感じになるとは思ってなくて。まして二人がタナカーンたちと同様にキラキランド出身のモフモフ、もとい妖精というまさかの事実も判明し、個人的にいろいろな意味で嬉しい誤算が重なりました。

自分たちの頑張りを誰にも認めてもらえず、誰に見向きもされずに否定され続けていた悲しきチョッキリ団時代。そんな不遇の時代と辛い境遇を乗り越えた彼らが、今まさに自分以外の誰かの存在を肯定し、その中に生き甲斐や希望を見出して輝きで彩られた眩しき世界をキラキラした面持ちで生きている。もうこの事実だけでも涙が…というものです。

ファンクラブ会員番号一番を自称していたカッティーが、ザックリーと共に会員登録開始を心待ちにし、二人で一番と二番の座を掴み取って公式にファンクラブ会員一号の座を得ていたのも胸に来るものがある。今後はキラキランド出身者であるカッティーとザックリー改め、カッティンとザックリンがタナカーンと共にアイドルプリキュアを正式に支える側に回るのかという期待も高まる。

タナカーンの業務の幅が更に広がり、今まで以上に疲労困憊する様子も見受けられただけに、アイドルプリキュアの人数が増えるに連れて広がる業務に対応すべく、彼らが正式に事務所を支えてくれたら色々な意味で頼もしい。それにしてもキラキランドの妖精は社畜精神に満ちていると言うか何と言うか。メルヘンな妖精のイメージの裏に潜む過酷な実態が見え隠れしたような気もする一幕でした。だからこそ今後の三人体制でバックアップして欲しいと切に願う!

カッティーとザックリーがいなくなったことで、自ら最前線に出張らなければならなくなったチョッキリーヌ様。カッティーやザックリーが推し活道に邁進し、ファンクラブ会員を巡るあれこれで騒がしくも楽しい日々を送りながら周囲との繋がりを得ていくのに対し、半ば自らが蒔いた種とは言え一人で労働に勤しまないといけなくなってしまったチョッキリーヌ様の孤独っぷりも引き立つものがある。

個人的にはチョッキリーヌ様が「オーエス!」する姿を見られただけでも価値がある回でしたが、部下を顧みることなく無理難題を押し付けていた彼女が、自らの身を以て彼らがいてくれたことの有り難みと味わっていた苦労を思い知る日が訪れるのかと。そうして少しずつ身も心も蝕まれていく彼女が、アイドルプリキュアに救われるならそれはそれで見てみたい。前の二人との差別化は図らないといけないかもしれないが。

ともあれカッティンとザックリンがキラキランドの妖精であったということは、当然チョッキリーヌ様もそこに連なる存在なのか?という疑問は自然に沸き起こる。そういう意味でも彼女の今後の動向は要注目ですし、ここからどのように変化していくのかは見ものです。