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キミとアイドルプリキュア♪ 第3話 「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」 感想

キミとアイドルプリキュア♪ 第3話 「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」 感想

ウインクは勇気の出るおまじない!一歩踏み出すWINWINウインク!

幼少期のおまじないがもたらすうたとななの繋がり方が素敵。ピアノコンクールでの失敗を気に掛け、逃げたいという言葉をも発した蒼風ななが口にしたのはキュアアイドルへの憧れ。たとえ恐ろしい敵が眼の前に立ちはだかろうとも、目を背けることなく威風堂々とした佇まいで困難に立ち向かい、常に自信に満ち溢れたように映る立ち姿は、まさにななが理想とする自分の姿でもあったのだろう。

ななにとっての憧れや理想。キュアアイドルとしてそれらを体現していた我らがうたですが、プリキュアとしてだけではなく咲良うたという一個人として、ななの友人として彼女を勇気づけ気持ちを奮い立たせる存在として寄り添ってくれていたのが個人的に凄く良いなと思えたところであり、本作における「アイドル」の位置づけを改めて感じさせられたところでもありました。

本人たちも預かり知らぬところで実は幼少期に出会っていたうたとななの二人。どちらも互いがクラスメイトにであることに気づきはしなかったものの、あの時の出来事と大丈夫のおまじないを交わした相手のことは今でもハッキリと覚えており、特にななの方は今でも自分の気持ちを奮い立たせる為に、あのとき小さなうたに教わったおまじないと彼女から受け取った勇気を今でも大切にしていて。

うたの方もプリキュアになる遥か前から無邪気さから来る明るさと前向きな姿勢で以て、周りにいる人に元気や勇気を与えて背中を押す。そんなアイドルとしての資質のようなものを、生来から持ち合わせていたことを改めて見せてくれていた。そんな二人が互いのことを認識した時に、コール&レスポンスではないけれど影響を与え合うことで新たに一歩踏み出す形になっているのが素晴らしい。

頼りになって勇ましい。ななから見たキュアアイドルが窮地に陥った時に、彼女から受け取った勇気で一歩を踏み出して、今度はそれを返すべくキュアウインクとして覚醒するななのデビューにしても、うたに呼応した相互作用がもたらしたものだと思うし、戦闘中においても二人の間で「ウインク」を交わすことが特別な意味を持ち、互いを鼓舞するメッセージとして通じ合っているのも良いなと。

応援してくれる人や自分を見てくれる人に夢や希望を与える存在。落ち込んでいる人に勇気や元気を与えてこそのアイドルといった側面もあるかと思いますが、プリキュアとしてだけではなく咲良うたとしてもそれを自然と成してくれたこと。そして、それを受け取った”キミ”であるななが今度は勇気を与える存在となり、アイドルを支える立場になるところに相互作用の関係性を見た思いです。

更に言うならかつてのうたがななにそうしたように、今のななもうたの妹・はもりに対して、ピアノを通して憧れの気持ちや夢を与える役目を担っており、そうやって受け取った気持ちや勇気を次の相手に波及させていくことで生じる繋がり。そういったものを感じられる話運びでもありました。本作のアイドルプリキュアとは如何なる存在なのかということを、うたとななの関係性を巧みに用いて描き出してくれたと思います。

お淑やかで控え目で自分に自信が持てないところから始まった蒼風ななの物語。しかし、内に秘めた思いは熱いものがあって、憧れたキュアアイドル/うたから受け取った勇気を胸に、今は自分の意思で勇気を出して踏み出せた。そんな彼女がうたと本格的に関わりキュアウインクとして活動していく中で、どのような変化を遂げながら周りにいる人に影響を与えていくことになるのか。ななのアイドルプリキュアとして活躍に期待せずにはいられない!

キミと瞬くハートの勇気!お目目パッチン!キュアウインク!ということでキュアウインクの変身バンクも無事にお披露目。やはりアイドルプリキュアであるのでキュアアイドルと同じく笑顔のカットは基本線にあるのだけど、要所要所で見せる儚げというか憂いを帯びた眼差しや、妖艶さや大人びた雰囲気を感じさせる横顔などが非常に印象に残る。

かと思えば決め口上直前のウインクは年相応に弾けるような躍動感やフレッシュさを伴うものになっていて、ここのギャップがまた溜まらないという仕上がりになっていたように感じられました。

ウインク固有の浄化ステージ『まばたきの五線譜』は、キュアアイドルのそれとは少し趣が異なり、彼女特有のピアノ演奏からの歌唱パートで差別化を図りつつ特色を打ち出せていて素敵な仕上がり。

歌詞の中にもある「きらめきへ踏み出そう。受け取った勇気繋いで」というフレーズは、まさに蒼風なな/キュアウインクを象徴するフレーズであり、今回の話の軸にもなっている部分で、それを端的に表した歌詞が物凄く胸に突き刺さったのです。キャラの特性や話に沿ったフレーズを盛り込み魅せてくる。こういうのがやっぱり良いよなぁと改めて思った次第であります。ウインクのスタイルも抜群すぎて美しいの一言に尽きる。

それにしても幼少期からのうたとななの意外な繋がりが素敵すぎる。本人たちが当時のあの子のことは覚えていながらも、互いに気付いていなかったというのもポイントが高いし、ななの方はあの時のうたから受け取った勇気の出るおまじないを、自分を鼓舞するおまじないとして今も大切にしているところもまたポイントが高くて最高です。見ている側も気持ちがキラッキランランになってしまう。

ななにとっては今や自分が勇気を出す為のルーティンのように馴染んだ動きでもありますが、同時に日常パートやプリキュアへの覚醒、そして浄化技に入る前にしてもですね。要所でうたとななの間でだけ通じる特別な意味合いが伴っているのも二人の確かな繋がりを感じられて素晴らしい。

幼少期うたのおまじないが由来になっているななのウインク。今も昔もウインクのおまじないで繋がっているうたとななの運命的な関係性を感じずにはいられないのです。妄想が無限に膨らむ!