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わんだふるぷりきゅあ! 第26話 「暑すぎてヤバい!」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第26話 「暑すぎてヤバい!」 感想

プリキュアですら耐え難き近年の夏の危険な暑さ!

プリキュアの皆ですら耐え難き近年の夏の暑さ。サブタイトルからして暑さにやられて語彙力を失っている様を表している感じだけど、暑さで朦朧とする中でいつもよりもテンションがおかしめな皆の言動を見ることが出来たのは楽しい面もあって。プリキュアに選ばれるような子であっても暑いものは暑いし、それによってやる気が減退したりパワーダウンすることだってあるのです。

主に人間目線で捉えがちな日本の暑さですが、ある意味人間以上に深刻な事態に直面しているのは、動物たちの方という側面もあるのだろう。わんぷりにおける動物との共生というテーマから、今回は飼い主が暑さに対して気を遣っているところや、様々な苦労や工夫をしているところも紹介されていましたが、それでもままならない現実も確かにある。ガルガルを含めた野生動物なら尚の事。

そんな命の危機を感じるほどの暑さに嫌気が差して、どうしても気分が落ち込んだり後ろ向きなことを考えてしまいがちになる中で、文句を言っても何も変わらないと自分に出来ることは何かを考え、夏の快適な過ごし方を模索し取り組むいろはの前向きな姿勢が光っていた。ボヤいたところ暑い現実は変わらないし逃げられない。

自分や大切な相手を守るための対策という観点も凄く大事。それと同時にまだまだ暑さが続くこの夏の期間を、如何にして快適に過ごすのか。楽しさを見出すのかを考えるほうが建設的なのだ。常人のみならずプリキュアの活動にすら影響を及ぼす程の酷暑を、知恵と創意工夫でもって逞しく乗り越えていきたい。そう思えた暑すぎてヤバい!今回のお話なのでした。

しかし、そうは言っても限度を超えた気怠くなるような環境に身を置いて日々を過ごすことは辛いもの。前向きさだけでなく夏の暑さにやられる皆の姿や、割と後ろ向きなことを言って暑さに辟易してる姿を見られたのも良かったです。炎天下で活動したくない気持ちも凄く分かるし、出来ることなら外に出ないで快適な部屋の中で過ごせるならそれに越したこともない。

何事も楽しむが基本のこむぎがダレていたり、基本は気品に溢れているユキのお顔が崩れていたり、炎天下を歩いていて朦朧となり、いつもとテンションやノリが違ういろはやまゆの掛け合いを見られたのも楽しかった。あと一昔前の暑さと今の暑さの違いを表す一環として、メエメエが街に繰り出し速攻で暑さにやられる姿も印象的でした。

冷房を活用し水分補給をしっかりと。何より無茶をしないことの大切さが身に染みた回でした。最後のオチもまゆが忘れていた何かって出ていったまま戻らないメエメエのことかと思っていたが、それより前に出ていたそもそも暑い中でユキとまゆの二人が出かけた理由の刺繍糸の購入だったというね。過ぎた暑さは人の判断力を奪い取る。皆も適切な対策を行いながら夏を存分に満喫しよう!

想い人である女の子が自分の部屋にいる事実に、内心ドキドキして慌てふためく純情少年・悟くん。とそんな彼の心情を的確に把握して、一人ニヤニヤしている我らが猫屋敷まゆさんの微笑ましい光景。外も部屋も「熱い」けど、まゆさんの頭も相当に熱っぽく茹だってしまっているようだ。本当この立ち位置で完全に確立されてしまったよ!視聴者すら凌ぐ最強のカプ厨、まゆの今後の動向に要注目。

毛刈りして物理的に涼しくなった夏仕様のメエメエの細い姿と、それを見た際のいろはとこむぎの反応が、今回一番面白かったシーンかもしれません。夏は暑いもの、気合いが足りない。そんな常套句や精神論では何ともならない過酷な暑さが今は確実に存在する。アニマルタウンの暑さを体感し、メエメエも態度を軟化させてくれて何よりでした。いろはがムスッとするのも無理からぬことよ。