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わんだふるぷりきゅあ! 第42話 「みんなのおうちのワンダフル!」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第42話 「みんなのおうちのワンダフル!」 感想

人と動物が共に暮らす中で生まれるワンダフルな笑顔と素敵な街並み。

鷲尾町長からプロカメラマンのまゆの父・孝行へ依頼されたアニマルカレンダー作成の依頼を通して、改めて見えてきたのは人と動物が織りなす素敵な時間と空間がある事実。狼達と人間たちの間に生じた確執と因縁。我欲と憎悪にまみれた歴史の軌跡を知った今だからこそ、互いを思い合い支え合い必要だと感じる両者の関係性。幸福で充実した一瞬一瞬の積み重ねの上に成り立つ共生関係とアニマルタウンの今の在り方が如何に尊く得難いものであるのか。

まさに宝物のような奇跡のありがたみを実感することが出来るのだと思います。主役故に常に存在を意識させられるこむぎやユキたちがいるプリキュアチームもさることながら、本作では本当に多くの動物を名に冠したキャラがそれぞれ大切に思う動物との日々の営みを大切にしており、そこにきちんと触れて描いてくれるからこそ物語や舞台の奥行きや深みも増すし諸々の説得力も増すのだと感じる。

人と人との交流。人と動物との触れ合い。そんな人達が仲良く平和に暮らす街並み。アニマルタウンの中に厳然として存在している空気と環境。それらが融和し調和することで成り立っているからこそ育まれるものが確かにあるのではないだろうかと。アニマルタウンに引っ越してきた後の娘の日々の暮らし。そして確かな成長を喜ぶまゆパパの台詞に、それが端的且つ象徴的に表れていたと思います。

当たり前のようにあると思っている大好きな動物たちと織りなす日々の営み。でも、それも歴史の中に忘れられた狼と人間たちのような悲しき関係性を経て獲得された尊きものであり、長い時間と様々な試行錯誤によって積み重ねられてきたからこそ成り立つもの。当たり前は当たり前ではなく、互いの存在を尊重し歩み寄る精神の大切さを今回の話は訴えかけてきているように感じられる。

同時に今でこそ険悪な関係性にある狼達との向き合い方や、彼らと共に築き上げていきたいこれからの未来に向けての可能性。険しく厳しい道のりであることは変わらないかもしれないが、それでも皆無ではなく時間をかけて少しずつ歩み寄れる両者の在り方を。希望の光を指し示してくれるような回でもあったと思います。もちろん容易ではないんだけどそれでもですね。

ともあれ今回はアニマルタウンに暮らしている多様なキャラと動物たちにスポットが当たったのも嬉しかったし、これまで違うところにいてなかなか出番がなかったまゆの父親が話しの中心に関わったことで、いつもとまた少し異なるまゆの反応も引き出されたりしていて随所に見所がある内容でした。この平穏な空気が流れる日常回を今の内に存分に味わっておきたいところです。

ユキの人間になった姿を見て興奮するまゆパパが面白い。最近はみんなの中にも打ち解けて親しみやすさを感じる機会が多くなったユキだけど、やっぱり普段接する機会が少ない相手になると途端に塩対応になるというか初期の頃のような素っ気ない態度や警戒心を見せてくれるのだなと。猫屋敷家の父親である孝行さんからしたら今のユキはもう一人の娘的な感覚なのかもしれないが。父娘として見ても味わい深いシーン。

最近は悟といろはの関係性に盛り上がり恋愛脳を爆発させていたまゆのそれを彷彿とさせるものもありました。この父親にしてあの娘ありと言いますか。今でも大好きなユキの魅力を語る際の言動にそういった一面が表れているように感じます。早口になってグイグイ行くあたりの押しの強さ。やはり血は争えないということで。

それ以外にもすみれママに対する反応とはまた違うまゆの一面が垣間見えていたと思うし、個性的な父親キャラの存在って女児アニメにおいてはやはり大事なんだなと改めて思えたのです。

みんなの人気者である蟹江ちゃんはもう出てきただけで盛り上がって話題を攫ってしまうからズルい。存在自体が反則気味なところがある。今回は新たに蟹のお世話をすることになった蟹江ちゃんという体で本筋に絡んで来ていましたが、仕草や振る舞いにあざとさが出ていてもう最高だものね。カニの定番ポーズとはいえそのピースは視聴者の目を釘付けにするのに十分過ぎる程の破壊力を秘めていたよ。蟹江ちゃん恐ろしい子