
バンド・スナッチの面々が色んな意味で大活躍の公式女装回!




彼(女の子)を知り己を知れば百戦殆からず。バンド・スナッチの目的であるミューチカラの回収。そのミューチカラは女の子が楽しい気持ちや嬉しい気持ちになった時に生じるもの!ならば女の子たちの気持ちを理解すればより効率的にミューチカラを集められるのでは?じゃあ女装して女の子たちに混ざり実地調査をしよう!みたいなノリを公式が全力でやってくるものだから面白い。
ギータ以外の三人がやたらと乗り気で何の疑問の余地もなく女装する為の下準備に取り掛かり、ノリノリで取り組もうとするものだから見ている側としても彼らの気持ちに同調してしまうかのように楽しい気持ちしか沸き起こらないのです。今回に関しては唯一の常識人ポジでいたギータが次第に取り込まれ、満更でもない様子で少しずつ受け容れていく姿や、他の三人との掛け合いも微笑ましいものがあって良い。
調査目的やミューチカラに対するアプローチに関しては理に適っているところも多く、割と合理的な理由から女装という選択肢を取ったという側面もあるのですが、何しろギータ以外が一切の躊躇いもなく女装道に邁進し、あまつさえ誰の女装姿の完成度が高いかで張り合ったり、メイク術を誇らしげに語ったり地声とは違う女声を出すのを楽しんでいる姿の衝撃が強すぎてですね。
どうしても女装してアリスピア内を練り歩くという暴走気味な印象。いわゆるネタ要素の側面が強く出てしまい視聴者的にもギャグ描写としての印象が強くなってしまったところはあるだろう。実際溶け込んでいるようで色々な意味で浮いていたり、感性がズレたところで良くも悪くも悪目立ちしているところが、その印象に拍車をかけているところもあった。
そういう分かりやすいギャグ調の印象が強い演出がなされていた一方で、価値観の相違とそれに対する理解を深めようとする姿勢を見せていたこと。今までミューチカラ奪うだけの相手でしかなかった女の子=他者の努力に対するリスペクト精神を見せていたこと等々。バンド・スナッチの柔軟性や彼らの本質に迫る大切な部分に芯を通していた話でもあり、それをしっかり見せていたところは本当に良かったなと思うところです。
ただ、何の前触れもなく総集編を挟んで始まった新章開幕の回で、本編のみならず特殊エンディングまで請け負い、更には次回予告まで含めて全てを乗っ取る勢いで女装姿のまま完走していったものだからね?やっぱりその存在感たるや半端なものではなく女装姿や話の構成の大胆さ。そのインパクトが光る物凄い回であったことは揺らがないだろう。
なにせ新展開を迎える第2クールの始まりの回で、まさかの主人公であるプリンセスが一切出てこないという思い切った采配でしたので。しかし、あえてそうしたことで却ってプリオケの可能性の幅が広がった回でもあったと思います。バンド・スナッチの皆さんがいつも以上に楽しそうだったし中の人も凄い楽しんで演じていたのが本編から伝わってきて何よりでした。こういう回もいいものだ!








上でも少し触れましたが今回はバンド・スナッチの面々が、今までミューチカラを奪ったゲストキャラと改めて交流をする中で、それまではミューチカラを奪う為だけの道具や手段。あるいはエネルギー源としてしか見ていなかったはずの相手に対し、その中に自分が見落としていた輝きや切り捨てるのには勿体ないと思えるような可能性。
今までの自分たちの価値観を変えるような発見をしたり、それを理解しようと調査対象である女の子と彼らなりに真剣に向き合おうとしていたところが印象的で。ミューチカラを奪われたゲストキャラだった彼女たちにしても一話限りの登場で終わらずに、バンド・スナッチにこういう気付きや視点を与える役回りが与えられているというのも個人的には凄く良いなと思えるところで。
プリオケに対する信頼感が増す一幕でもありました。ドランの「昔のことを良く思い出す日」とか、カリストの「少女たちを理解する。そんな当たり前だったはずのことすら僕たちには困難になっていた」という台詞等々。謎に満ちたバンド・スナッチのルーツ。彼らが元々はどういう存在だったのかというところにも通ずる。その取っ掛かりを得るような仄めかしも随所でなされていました。
そういう意味でもやっぱり今回は単なるギャグ回やインパクト優先の女装回というだけに留まらず、本作の本筋や核心部分に迫る要素を取り扱っていた回でもあったと言うことも出来るだろう。いずれにしろ色んな意味での大活躍をしてくれた彼らの奮闘もあって、よりバンド・スナッチのキャラも立ってきたし愛着も増してきました。これからも物語を大いに賑やかし彩る存在であり続けて欲しい。


強く!優しく!美しく!カリストが女装した時に繰り出した力強い台詞は、ご存知『Go!プリンセスプリキュア』の名乗り口上にしてキャッチコピーでもある名台詞。プリンセスはプリンセスでもプリンセス違いということで、これも制作サイドの遊び心の一つなのだろうか。
プリンセス・ジールの決めポーズも同作の「お覚悟はよろしくて?」を彷彿とさせるものがあるので、プリンセス繋がりで引用というかオマージュしてる部分はあるのかもしれませんね。