自分の気持ちを信じ主体性を持つことも大事なことだよね。
自分の中にある思いを大切に！さんごが得た自分に自信を持つ為の強さ！
さんごのように周りとの関係において自己主張をせず波風を立てずに生きること。即ち自分を押し殺し空気を読んで円滑な関係を築くことって確かに楽です。現代社会を生きていく上である程度は必須となるスキルと言っても過言ではないのだろう。でも、楽だからと言って本当に譲れないものや自分が大切にしている感情を他ならぬ自分で否定し押し込めることって別の意味で息苦しさを感じるのものでもあります。
自分が今、一番大事にしていること。大切にしている思いを自分自身が尊重してあげられなければ、大袈裟に言えば生きながらに死んでいるも同義だし、何より生きていて楽しくないものね。流されるのも一つの生き方ではあるが、それでも人は感情を持つ生き物だからこそ譲れないものもある。それを主張するためにも自分に自信を持てる強さ。主体性を身につけることって大切なのだと思います。
そもそも主体性がなければ自分が何を大切にしているのかも分からない。何を大事に思いどうしたいのかも見定められない。それがあるからこその人間であり、それがあるから生じる心の葛藤なのだと。さんごに限らず自分の好きなことを迷わず実行に移したり、主張することって簡単じゃないし難しくもあるのだけど、だからこそそれが出来るまなつやローラは、さんごの目には生き生きしていて輝いて見えるのだと。
まぁ自分の主張や好きを押し通しすぎれば、それは我儘ともなり関係性を崩しかねないのでバランスが難しいのだけどね。前回のまなつとローラの行き違いがまさにそれでしたし。ともあれ好きなことや興味のあるものに一直線で自分の思いに素直なまなつ。そして、自分に絶対の自信を持ち自分の思いややりたいことを基本譲らないローラの存在が、さんごに足りないものを補い背中を押してくれていたと思います。
それは逆も言えることで。まなつとローラだけでは暴走しがちになりそうだけど、さんごが加わったことで程よい塩梅に収まりバランスも取れそうなので、結果とても良いチームになるんじゃないかと思えた次第です。まなつとローラがさんごの中に秘められた思いを引き出し、プリキュアとして目覚めるまでの坂路を整えてくれている。物語展開としてもキャラの配置としても綺麗に収まっていたんじゃないかな。
プリキュアになった後のさんごは、まなつのことも呼び捨てにして積極性も期待出来そうだし、ローラはローラで相変わらず奔放だけどここぞで揺らがぬ一本の芯があるのも感じさせてくれるし、まなつはまなつで元気印としてその行動力で全てを牽引してくれてるので心地良い。これからも自分の信ずる心に付き従いながら、持ち前の可愛さを遺憾なく発揮していって欲しい。さんごちゃんもとても魅力的なキャラクターで良かった！
溢れるあざとみ！きらめく宝石！キュアコーラル！
変身バンクからして天然のあざとさと可愛さが溢れ出していて素晴らしい。正統派の可愛さから本来の幼女層からも支持を得そうだし、大友に関しては言うに及ばず。幅広い層から人気が出るのではないかと思える。さんごちゃん自分の強みやアピールポイントをしっかり自覚して主張してるようにも見えるから末恐ろしい。あどけない可愛さから時折魅せる妖艶さ。今回のテーマ的にはこれでもいいのか…！
あとコーラル＝珊瑚の石には「確実な成長」とか「潜在能力の開発」とか「情緒を穏やかにして愛で満たす」などの意味もあるそうで。アイスを譲った少女に見せたさんごちゃんの慈愛の笑みとか、自分の好きを主張し始めるようになって心が軽くなり安定した今回のさんごの変遷をダイレクトに反映する話の構成になっていたのだなぁと改めて。
人魚は可愛い存在で面白い顔をするはずなんて…！
ことがありました。人魚が可愛さと面白顔を兼ね備える存在であることを体現し、さんごの言い分も友達の言い分も間違ってないことを自らの身をもって証明してくれるローラが流石でありました。伊達に伝説の戦士プリキュアを支え導く妖精ポジションに収まってるわけではないのですな！
お調子者で決めるべき時には決めてギャグもシリアスもこなせるローラがみんな大好きだよ。今回のやさぐれっぷりも寂しんぼうなところもお調子者で愛嬌あるところも全部可愛かったわ！
