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ワッチャプリマジ! 第7話 「にゃんともユカイ☆ソーカイ☆魔法界!」 感想

ワッチャプリマジ! 第7話 「にゃんともユカイ☆ソーカイ☆魔法界!」 感想

にゃんじいの厳しさは愛情の裏返し!

喧嘩するほど仲が良いを地で行くみゃむとにゃんじいの身内同士の関係性にほっこりさせられる。互いに口汚く厳しいことを言い合うのも全てはお互いのことが大好きで大切に思っていればこそのもの。強がっていても自分がにゃんじいに嫌われていると誤解してショックを受けるみゃむにしても、みゃむの為に厳しいことを言いつつ裏では活躍ぶりをスクラップしたり思い出のマカロンを再現しようとするにゃんじいにしてもね。

要はお互いにツンデレで照れ屋でなかなか素直になれない似た者同士なお爺ちゃんと孫なのだ。似た者同士で近い間柄だからこそ時に反発もしてしまうが、それでも大切な部分では常にしっかりと繋がっている。言葉ではなく共通の思い出の品であるマカロンとライブを通して伝わるメッセージというのも、不器用ながらも互いを思い合うこの二人ならではの繋がり方ではなかろうかと。

大好きなみゃむが幼少期に感動していたマカロンを再現して喜ばせようとするにゃんじいの見えないところでの努力もいじらしいし、なかなか伝わりきらない真意を伝えるべく、それぞれの方法で奮闘していたまつりとれもんの立ち回りも光っていた。大切な人に届けたい一心で発信する本気の思いは必ず伝わる。チュッピが使える魔法=マジの真髄を改めてここに見た思いでもあります。

例え何度失敗しても諦めないこと。大きなことを成すためには何より日々のコツコツとした努力の積み重ねが大事であること。プリマジスタとして何より大切で求められる心構えと言いますか。みゃむを喜ばせるべく思い出のマカロンを人知れず再現しようと頑張っていたにゃんじいが言うからこそ響く大切な教えでもあったんじゃないかな。

華々しい舞台の裏にある誰も見ていないところでの確かな努力の積み重ね。それは今回控えに回ったひな達の筋トレシーンにも通ずるところはあった。唐突気味に始まりネタシーンとしての意味合いも強いところだけど、こういう誰も見ていないところでの努力があるからこそ弥生ひなは頂点に限りなく近い高みに至っていることを痛感させられる一幕でした。

互いを思うみゃむとにゃんじいの繋がり。魔法界を舞台にした物語展開でしたが、根幹にある大切な部分はチュッピもマナマナも変わらないこと。そして、プリマジスタとして大切にすべき姿勢などのメッセージ性に富んだ回でもありました。れもんのゲーム脳全開な言動や、みるきの裏表全開な姿勢とあまねに籠絡されるシーンなど面白みを押し出した要素もあったけど、描くべきテーマやメッセージ性はしっかりしていて安心する。

プリマジもやはり王道の女児アニメであることを再認識させられる回でした。しかし、れもんを筆頭に推しの概念だったりフラグを始めとするゲーム脳な思考だったり、それなんてホラゲ?という女児向けで元ネタの台詞は言わさられないけど実質そうとしか取れないみるきの蕩けきったアレだったりね。プリマジは色んな意味で幼女先輩を英才教育しようとしてるのかと思わなくもないが、軸やテーマがブレることがなければ大丈夫だろう!これからも愉快で爽快なウィットに富んだ展開を期待せずにはいられない!

今週も甘瓜みるきの裏表全開な腹黒思考が冴え渡っていましたが、基本遠慮がない彼女にも苦手なものや入れ込んでしまうものが当然あるようでね。れもんに対しては絡みづらいとまつりとは別の意味での苦手意識のようなものを抱いてましたしね。しかし、基本他者に対して容赦のないみるきを初対面で身も心も落としてしまうあまねの魅力には恐れ入るとしか言いようがないのだ。

おそらくは天然でやっていることなんだろうけど天然であるが故に質が悪いというか。ひな先輩も言ってたけどこれで多くの女性をときめかせているあたり罪作りなお人なのである。今のところは女性の憧れる王子様像を体現しているあまね。しかし、そんな彼女にも今回のにゃんじい達のように他の人には見えないところでの苦労や苦悩、努力していることがきっとあるのだろう。

メイン回こそまだだけど既にひなに対する個人的な思い入れみたなものも見え隠れしてますし、あまねのメイン回で何が見られるのか今から楽しみでなりません。すっかり骨抜きにされてしまったみるきは果たして自分を取り戻すことが出来るのか。そこも含め今後の二人の絡みも楽しみだ!

まつり達プリマジスタが熱いドラマを繰り広げる一方、水面下で交流を深めている橙真とひゅーいの様子も気になるところ。ひゅーいの絡みっぷりがまるで橙真を狙っているようにも見えてしまうところがアレだが、まつりに対する思い入れから今後二人がどのようにプリマジスタ達と関わり影響を与えていくのかも見もの。仮に二人でまつりを奪い合うとしてもショウさんとユンスのようになってはいけないよ(戒め)。