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ワッチャプリマジ! 第5話 「みてみて!かわいい×2 みるきだお(は~と)」 感想

ワッチャプリマジ! 第5話 「みてみて!かわいい×2 みるきだお(は~と)」 感想

みるきちゃんの心の中で渦巻く黒い声が冴え渡る!

名言製造器と化した甘瓜みるきの腹黒さを伴う毒舌っぷりが堪らない!事あるごとに心の中で毒づいている彼女の思惑も中々に攻めたものがありますが、それを隠す気もなく主にぽっと出のまつりを疎ましく思っている旨を割とハッキリ態度や言動に表しているのが逆に痛快で清々しさすら感じさせてくれる。可愛くてあざとくて腹黒いみるき節全開のスタイルに魅せられるのである。

共演している新人のまつりだけでなく助言をくれるカメラマンに対しても毒づき、自分の可愛いを信じて揺らがないところも流石でしたが、基本思惑を張り巡らせても裏目に出てみるきの都合の悪い方向に物事が動き、みるき曰く主人公補正が働いているまつりにとって良い方に転がるのもあって、癖の強いみるきのキャラが嫌味なものではなく一種の愛嬌の伴うものとして成立させている。

ともすればただの嫌な奴になりかねないところだけど、みるきが言うところの可愛さを確かなものとしつつ、一つの信念と愛嬌のある存在として描き出していたのが良かった。まつりを貶めようと躍起になるあまり、意固地になりかけたところもあったけど、そこを相棒のはにたんがしっかり嗜めプリマジスタのみるきとして輝くための指針を示す等、みるきとはにたんのコンビ性が垣間見えたのも印象的でした。

まつりにしても、ひなにしても、みるきにしてもこれまでの回で決して完璧な存在としては描かれておらず、それぞれに苦手なことや弱みのようなものを見せてくれている。それがあるからこそパートナーであるマナマナの存在も引き立つというものだし、主要キャラ三人が出揃う過程で二人一組でてっぺんを目指すというコンセプトに対しての基盤が、これでより強固になったかなとも感じます。

まつりのように素直な子もいれば、みるきのように打算的で策略を巡らせる子もいる。ある意味で相性が良いとも言える二人かもしれませんが、良い子ちゃんだけではなくみるきのようにライバルを出し抜き蹴落とそうとする子がいることで、てっぺんを目指すコンセプトに対するメッセージ性や説得力もより増すのではないだろうかと。そういう意味でもキャラは濃くて癖があっても丁寧な作りであることを実感させられます。

ともあれ今回は甘瓜みるきのキャラと言動に魅せられたことは間違いない。これからもプリマジの物語に刺激的なスパイスを加え、持ち前のあざと可愛さを発揮しつつも場を掻き回すプリマジのトリックスターとしての活躍を期待したい。いや、本当に大きなお友だちには絶対的な人気出ると思うというか既に出ている気がするけどね。肝心要の幼女先輩たちからの受けがどんなものなのか気になりますな~。

プリマジスタ甘瓜みるきの初ライブ!本編でのみるきが表裏のある腹黒思考な面を全開にしてただけに、楽曲イメージやステージ構成がどんな感じに仕上がるのかは気になっていましたが、ここは王道の可愛らしさに全振りしてきた感じだろうか。印象としてはプリチャンの金森まりあの『シアワ星かわいい賛歌』に近いものがあるような気もする。とは言え双方が掲げる可愛いには違いがあってそれも面白いところかもしれない。

まつりやひながプリマジスタとして活動する時は、本来の姿と殆ど差がないビジュアルをしていたけど、みるきに関してはガラッと見た目の印象が変わるのが今までとの大きな違いと言えるだろうか。初見のイメージだとみれぃとバーチャルだいあ、夢川ゆいが合体したような感じを受けたんだけど。配色的にはだいあちゃんが一番近いかな。プリマジイリュージョンにもそれが反映されてた気もします。

甘瓜みるきの名言オンパレード!これだけでも一部抜粋という恐ろしさなんだけど、汎用的な煽り文句も多くメタ発言をしてるようなのもあって面白さが増し増し。中でも主人公補正かかってるおそのまま散れおは笑うしかなかった。内心で毒づくような子は歴代にも何人かいたけど、みるきのように表立って敵意や悪意をむき出しにしてライバルを蹴落とす為に躊躇しない子は近年では珍しいかもしれないですね。プリリズ時代以来じゃないかな。

今回はみるき初のメイン回ということもあってインパクトのある腹黒発言も多めだったのでしょうが、これからも折に触れてキレのある発言で楽しませてもらえたら幸いです。やりすぎても毒になるだろうけどプリマジ制作陣ならその辺もきっと大丈夫だろう。