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ワッチャプリマジ! 第23話 「最後の試練 みんなでセンター!」 感想

ワッチャプリマジ! 第23話 「最後の試練 みんなでセンター!」 感想

いろいろなことがあった合宿編もいよいよ大詰め!

合宿で学び得た知見と各自の成長を改めて実感するエキシビション前の最後の総括。全員がセンターという方針の元で、五人が合わせる為に自分の個を押し殺してでも周りに迎合するのではなく、たとえ癖があってもそれぞれの個性や色を尊重した上で、プリマジスタとしての志や目標と言ったハートの部分での共通性を強調し、そこを重んじるところは如何にもプリマジならではの描き筋と感じる。

そのプリマジスタとしての精神性や心の部分をフィーチャーするに際し、デビュー前に足踏みし自分に自信が持てなかった心愛れもんに焦点を当てることで引き立たせる見せ方も巧みだなと感じます。漆黒の明星として各プリマジスタを崇拝する立場でもあった彼女が、この先、憧れの存在と並び立ち対等な立場で競い合っていく上で求められる心構えが備わったことを示してくれたのも嬉しいなぁ。

れもんに対して当初は無理をしないでいいとしていたきゃろんにしても、パートナーであるれもんの為を思えばこそ厳しいことを言うようにもなり、れもんと共に時に相手と衝突することになっても自分の意思を強く主張する強さを身に着けたのだなと感じた次第です。合宿編を通じてチュッピとマナマナがより互いに対する理解を深め共に成長していく流れを最後にも感じられてよかった。

れもんの一言がなければ開始時点で空中分解しててもおかしくなかった合宿ですが、一歩を踏み出しプリマジスタとしてデビューした時のように、周囲の足を引っ張ったりファンを落胆させる恐怖を乗り越え、勇気を出して挑んだれもんがプリマジスタとしてまた一回り大きくなった回でした。その姿が周りにも勇気を与え奮い立つ原動力になっている。これもれもんならではの個性というか色と言えるかもしれません。

前回も思ったけど合宿を通しての各人の成長や良い意味での心境の変化も伺えましたし、二ヶ月近くの長期に渡って合宿する姿を描いてきた甲斐があったと思える回でもありました。合宿前よりキャラに対する理解も深まったと思うし、それまで見えなかった意外な一面も知ることが出来たので。それは作中のキャラ目線で見ても同じで終わってみれば非常に意義のある合宿編だったのではないかと思います。

共に切磋琢磨し心身ともに一回り大きくなったプリマジスタ達。ジェニファーのプリマジに圧倒されてなお前を向き歩みを止めなかった彼女たちが、本番のエキシビションでどんなプリマジを見せてくれるのか。絡み合う御芽河の思惑や未だ見ぬ新星の登場等々。ここから先の新展開がどうなっていくのか楽しみになる合宿編の総括回でありました。

新曲『ワッチャ!プリーズ!マジック!』のお披露目ステージ!プリマジはこれまでソロのステージしかなかったし、主要な五人が勢揃いして舞台を彩るだけでもう見栄えするし画的にも映える。五人全員がセンターというコンセプトの中、各プリマジスタの立ち位置が頻繁に入れ替わる動きの激しさも相まって、非常に密度が高く見応えあるステージに仕上がっていたと思います。

最後の締めでまつりがセンターポジションに収まっているのはご愛嬌ですが、逆に開始時のセンターポジはみるきが務めていたのもあり、かつて彼女が発した主人公補正だけに留まらないステージが実現したのはとても意義のあることではなかろうかと。異なる個が一つに混じり合い新たな可能性が花開く。一人のジェニファーでは成し得ないプリマジの可能性を皆には見せつけて欲しいものです。