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キラッとプリ☆チャン 第135話 「輝け!ムーンライトプリンセスカップだッチュ!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第135話 「輝け!ムーンライトプリンセスカップだッチュ!」 感想

意外とノリノリなルルナの姿が印象深く面白かった。

プリチャンを介して繋がる皆の気持ち!イブのライブがルルナを揺さぶる!

プリンセスカップを通じて諸先輩方の一つ一つの教えがイブを導き、イブが自身のライブにどんな思いを込めて誰に伝えようとしているのかと向き合う指針を示してくれているのが素敵。中でもあんなの助言は印象深いものがあって、今のイブに一番必要なことを突きつけてくれていたと思う。そう、自分だけが楽しいで十分であるのなら何もプリチャンである必要はないんだよね。

プリチャンアイドルが楽しい、面白いと感じることを発信し、それを見てくれる側が受け止める。この双方向性の繋がりこそが、プリチャンがプリチャンたる所以であり醍醐味でもある。自分だけが楽しくて十分ならば、自分だけの世界に閉じこもっていても満たされる。でも、イブは強い輝きを放つみらい達に魅せられ、そのメッセージを受け止め自分も大切な人に自分の思いを伝えたいと思い至ったからこそ今この場に立っている。

イブに宿命付けられたカガヤキコーポレーション社長という立場。与えられた限られた空間。自分の意思以上にルルナの意向が反映される庇護下にある閉じた世界。そこから自分の意思で抜け出し、広い世界へと飛び出して自分の意志の赴くままに自由に動くことは、さながら卵の殻を破り一人前の存在として巣立っていこうとする雛鳥のそれに通じるものがあると思います。

ともすればルルナが意地悪してるように映る数々の行動や思惑も、イブが守るべき庇護対象にして大切な存在であるからこそなのだろうが、子供はいつまでも守られるだけの存在ではなく、また一個の独立した意思を持つ人間として成長していくもの。故にルルナも素直な気持ちを発露し伝えようとしているイブの気持ちを受け止め素直に認める。ある意味で大人になることが求められているのかもしれません。

ルルナにも彼女なりの事情があって素直になれないのも分かるんだけどね。ソルル絡みのこともあるし。でも、今回に関しては譲歩しつつも色々なところで予防線を張り高を括っていたのに、その目論見が全て覆されて慌てるルルナの姿が面白かったのも事実。ルルナも心労が絶えない状況が続いてるけど、ぐぬぬってる時のルルナこそルルナって気もするので、これはこれで美味しいと言えるかも。

マスコットの偉い人として、イブの保護者として。他のマスコットとは一線を画する特別な存在で、会社運営に関しても中核的な役割を担う存在。その立場や境遇故にルルナも自分の胸の内に湧き上がる素直な気持ちをそのまま認めることは難しいかもしれないが、イブがそうであったようにプリチャンアイドルになった彼女がライブに込めた気持ちが、ルルナに伝わり彼女が素直な感情を発露するキッカケになってくれたら良いよね。

育てた我が子からの恩返し。イブとルルナが心の底から素直な気持ちで通じ合い、敵視しているソルルとも素直な気持ちで向き合えたなら。プリチャンとプリチャンアイドルがその契機となるのなら、イブがデビューした甲斐もあろうというものです。何はともあれイブちゃんプリンセスカップ優勝おめでとう!やはりセンセーショナルな新星の輝きは力強く、何より後攻有利の法則は揺るぎなかった!先輩たちはこぞって奪い合ってたけど先行不利の法則は今回も健在なのでした。

輝イブのイルミナージュライブ!ルルナもノリノリで一緒に盛り上げる!

今回はもしかしたら誰かというかソルルが肩代わりする形でイブのイルミナージュライブに突入し、それを見たルルナが激昂する展開もあるんじゃ…と一抹の不安を抱いていたのですが、ソルルに文字通り背中を押される形でルルナがしっかり"すくすく"し、その役割を担ってくれて一安心。ルルナ的には本意ではなかっただろうが、少なくとも見た目上はノリノリで楽しそうにライブを彩ってくれてたので、そのギャップが加味されてより印象深いライブシーンとして映り込んできた。

イブが背中に背負った観覧車もインパクト抜群で鮮烈。情報局の方でキャスト陣も触れていましたが、このゴテゴテ感が良い味を出していると私も感じます。これ作画でもCGでも大変だよなぁ。

多彩なルルナさんの感情変化

ちょっとイジワルだったり焦ったり怒ったり。色々な感情を見せるルルナを見ているだけで楽しい。やっぱりぐぬぬ状態でおこルルナになっているときが一番ルルナっぽいと思ってしまう自分がいる。でも、最終的には色んな悩みや立場、しがらみから開放されて心の底から純粋に笑うルルナを見られると良いな。イブやソルルと楽しく笑い合える日が来るのが待ち遠しいよ。