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キラッとプリ☆チャン 第109話 「まるっと解決?仲直り大作戦ッチュ!パン!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第109話 「まるっと解決?仲直り大作戦ッチュ!パン!」 感想

全ては真のライバルとして在り続ける為に。

競い合い高め合う真のライバルとして在り続ける為の決意

自分たちが向かうべき場所をしっかりと見定め、並々ならぬ強い決意を表明するメルティックスターの力強さと存在感が光る。今まで通りのキラッツとの融和路線では今よりも高いところには行けない。現状を維持するだけでは緩やかな後退にも等しい。頂きよりも遥か上を目指し自らを高め続ける気高きチーム。それこそがメルティックがメルティックたる所以ですが、それも全てはキラッツの対等なライバルで在り続けたいという彼女らの思いが見え隠れしている気がするから尊く嬉しくなる。

今回あんなが作中で言及したように真のライバルとは互いに競い合い高め合える存在。しかし、振り返ってみるとメルティックスターはキラッツの後塵を拝することが多かった。一年目の終盤、ミラクルスターとしてアイランジュの上を行ったが、最初はキラッツにすべてを託すという形で一線を退いた経緯もある。二年目の終盤、ジュエルコーデこそ各自が入手したが、ダイヤモンドアイドルの栄冠を勝ち取ったのはキラッツの桃山みらいであった。

対等に競い合い高め合えるのが真のライバル。しかし、今の自分達は果たしてキラッツのライバル足り得るのかと。キラッツを下に見ているのではなく、誰よりもキラッツを自分たちのライバルとして認めているからこそ、現状の自分たちのままでいいのかと。それでキラッツのライバルを名乗れるのかと。頂きを目指す自分たちがこのまま負け続けたままでいいのかと。そう考え三人が三人共にその気持ちを共有していたのだと思う。

だからこそ今までのような馴れ合いではなく、イルミナージュクイーンを目指す新たな競い合いの場で、自分たちを厳しく律し変わろうとしているのではないだろうか。遥かな高みへ至るためには自分たちだけでは駄目なのです。対等に競い合い高め合える相手がいることが必要不可欠。しかし、今のままでは自分たちは未だキラッツのライバルとして胸を張って向き合えない。

そう思えばこその改めてのライバル宣言と強い意志が込められた決意表明なのではないかなと思った次第です。誰よりもキラッツを認め意識しているあんながいる。誰よりもメルティックを認めあんなを意識しているえもがいる。でも両者のスタンスや認識はズレていて、それはこれまでの経緯やあまり表面化はさせていなかった勝敗の積み重ねがあればこそ。まさにキラッツとメルティックの軌跡と今後の展望が凝縮されている内容だったんじゃないかな。

もちろん今まで小競り合いを起こしつつ何だかんだ上手くやってきた相手が、急に態度を急変させたら困惑もするので、えもの心情や動揺も分からなくもない。その辺りのあんなの真意がどのようにしてえもに伝わり、どのような化学変化を巻き起こすのか。どちらも互いを意識して認めていて大好きなことは揺らがない。これからのキラッツとメルティックの在り方。構図がどのようなものになるのか。次回要注目なのである。

全てはライバル・キラッツに勝つ為に!新曲「Merry Merry Fantasia!」

さら様センターのメルティックスター新曲!楽曲ごとにセンターを務めるアイドルが変わるメルスタのスタイルが好きだし、今回もさらの特色が存分に反映されたようなパンクロック風味のステージ背景や演出、振り付けなどがなされているし、それに加えてさらが普段はひた隠しにしている可愛いもの好きという特性も、コーデの衣装に取り込まれていてメルティック好きには堪らないライブシーンに仕上がっていた。

仕える主とは裏腹に仲睦まじいキラッチュとメルパンに癒やされる

互いのマイルームを行き来して一晩を共にしているキラッチュとメルパンの会話パートに和む。仕えるべきご主人様の方が天邪鬼というか素直になりきれないですれ違ってるので、思ったことや感じたことをそのままストレートに伝え合うマスコット同士の掛け合いは分かりやすいが故に愉快痛快。

ともあれ仕えるアイドルの意を汲み取り支え導くことこそがマスコットの本懐でもある。メルティックスターの三人の真意を理解したメルパンが、どういう役回りを担ってくれるのか。そこも見どころであるしメルパン自身のアイドルマスコット化も楽しみなのだ。