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キラッとプリ☆チャン 第103話 「キラッとオープン!プリ☆チャンランドがやってきたッチュ!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第103話 「キラッとオープン!プリ☆チャンランドがやってきたッチュ!」 感想

イルミナージュクイーンを目指す新たな物語の始まりだ!

新要素満載でキラ宿もプリチャンも様変わり!新しい一年の始まり!

新たな要素を交えて更に濃度を増していくプリチャンシーズン3の始動回でしたが、やはり新キャラ登場や新アイテムの登場で既存の作品世界が様変わりし、もう一つ先の世界へ進むワクワク感は堪らないものがある。往年の名物キャラであるめが兄ぃの存在感がやはり際立っていたが、アリスやイブもそれぞれの思惑を胸にキラッツやメルティックスターとの接触を図っており、今後に向けての布石打ちも十分。

中心となるキラッツとメルティックスターの軸こそ変わらないけれど、新キャラのアリスとイブをそれぞれの側に配置し、顔見せしながら作品世界に馴染ませようとする一方で、これからプリンセスカップを通じてイルミナージュクイーンを目指すプリチャンアイドル達とは異なる目的を持ち、みらい達とは一線を画する立ち位置にいる彼女らの異質さみたいなものの片鱗も窺えた。

現時点ではプリチャンアイドルとして活動することに興味はなく、それとは違う明確な目的をもってキラ宿までやってきたアリスがいて、プリチャンランドとプリンセスカップの運営側の人間としてのイブがいる。そんな彼女らがプリチャンデビューする日が今から楽しみだし、OPやEDを見ても擬人化したマスコット勢が本格参戦してくることも今から楽しみでならない。

キラ宿を離れたリングマリィの出番も確約されたようなものだし、虹ノ咲だいあや小さくなったミニだいあが、シーズン3でどのような形で再登場を果たし、どんな役割を果たしてくれるのかという期待も高まる。かように初登場の新キャラ達が存在感を発揮する一方、既存キャラの動向にも目線が向くようになっていて、新旧のバランスがいい塩梅で成立してくれたら良いなと思えるのだ。

勿論これまでがそうだったようにプリチャンの軸はミラクルキラッツとメルティックスターのライバル構図であることに変わりはない。お披露目ライブをして一足先にいったようで、実はキラッツよりも前に動き出していたメルティックの三人がいる。キラッツを横目に裏で動いていたメルティックスターのターンが、どんな華々しいものになるのか。イブやメルパンとの出会いの経緯も含めて注目して見ていきたい。

 始まりを告げるキラッツのライブ!新曲『ミラクルコースター』!

コーデチェンジやステージ仕様も大きく変化したキラッツの新曲お披露目ライブ!キラッツ特有の縦一列に並んでのコースター移動のような動きや、各キャラの立ち位置が激しく入れ替わる独特のフォーメーションも健在で、どこかアトラクションを思わせる動きやステージ演出は見ていて楽しい気持ちにさせてくれる。プリたまキャッチやってみたの流れをそのまま継いだ追加ステージ演出もパレード感があって素敵。

主人公ユニットなのもあるけどキラッツの楽曲は王道の爽快感とポップな軽快感があるサウンドでノリが良いし聞いていて元気になる。肩周りを露出しているハッピーバルーンコーデもえちえちで素晴らしかったです。今後サマーメイドに匹敵するような扇情的なコーデも程よく登場してくれたら…いいよね。

めが姉ぇとめが兄ぃの本作における関係性は…?

プリティーシリーズ名物キャラのめが姉ぇと、プリパラ名物キャラのめが兄ぃの本作における関係性が地味に気になる描き方。劇場版でみらい達がプリパラキャラと交流したときも、めが兄ぃとは出会わなかったので、特にめが兄ぃとは今回が正真正銘の初対面になるのだが、りんかがあえてその関係性に触れたのはファンサービス的な要素の一貫なのかもしれませんね。

プリパラのめが姉ぇとめが兄ぃはあくまでシステム上の存在であり、融通が利かない一面もあったんだけど、プリチャンにおける二人はバーチャルではなく現実世界の人間なので、より人間味に溢れた仕草や腹黒さみたいなものも明確に見えて、その感情の機微に基づく行動言動が興味深いところでもある。まぁめが姉ぇはともかくプリパラ中盤以降のめが兄ぃは、初期と違って普通に人間っぽさ全開になってた気もするが(笑)

個人的に面白いなと思ったのはこのタイミングでめが兄ぃを登場させたことである。というのも前シーズンでバーチャルプリチャンアイドル・だいあの存在を通じ、それが現実に及ぼす影響や時に人間に大きな変化をもたらし得ることを描いていたが、それこそがダイヤモンドコーデに纏わる二年目の物語の肝でもあった。それを描ききった直後に、プリパラではバーチャルな存在であっためが兄ぃを、リアルの存在として登場させるから面白いのである。

一部で既に実質ノンシュガーと言われているマスコット勢も含めてだけど、仮想が現実になりそこから更に拡張されていく。これまでなかったプリチャンランドがキラ宿に拡張されたように。VRからAR、つまり仮想現実を経て拡張現実により踏み込むことが、シーズン3で描こうとしているテーマの一つなのかもしれない。プリティーシリーズの名物にして生き証人、めが姉ぇとめが兄ぃの存在からそういうことを考えてみるのもまた一興。