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ミュークルドリーミー 第29話 「こわがりのカボチャさん」 感想

ミュークルドリーミー 第29話 「こわがりのカボチャさん」 感想

ハロウィンだから堂々と出歩いても大丈夫!

不可思議な存在や現象もハロウィンならば自然に溶け込む

普段は隠れなきゃいけないドリーミーメイトが表舞台で大活躍したり、ユメシンクロを人前で堂々と使ってもイベントの一環として処理されるなど、ハロウィンイベントの特性を活かして大胆な振る舞いが多く見られたのが印象的。ゆに様たちも堂々と出歩き積極的に人間に絡んでましたしね。ことこ先輩のドリーミーメイト専用ロボの出来栄えが凄すぎるだけに、ゆに様のダンボールロボの手作り感が涙を誘う。

ハロウィンだからで何でも許されそうな感じすらする大胆さが目立った回でしたが、一方でユメシンクロバンクに支障をきたさないように取説でメタ的な配慮を見せていたり、ゆに達がゆめ宅に不法侵入するのはダメ出しハロウィンイベントの一環でイタズラの名目で入ろうとしたりするなど、細かいところは丁寧で視聴者に対する気遣いみたいなフォローがなされているのも面白かったです。

この匙加減が絶妙だから安心して見ていられるのだろう。本編的には面白おかしいお遊び回で本筋がガッツリ進行する回ではなかったかもしれないが、ドリーミーメイトとしての使命とは関係なくみゅーちゃん達が楽しく弾けていて何より。普段も割とやりたい放題だけどたまには何の気兼ねなく楽しめる場も必要ということなのだ。最後にハワイに行けた社畜お兄さんやカボチャさんのようにストレスを抱えてはいけない。

ゆめ達のハロウィンコスも可愛かったし、だっしふんにゅうの滑りっぷりも堪能できたし言うことないな!最後に杉山先輩が動きを見せるかという気配も見せてくれたし、後々に向けての仕込みも上々。前回が内容的に物凄く濃密な回だったので、今回は気楽かつ純粋に楽しめる回で良かった。高カロリーのものを続けて摂取し続けるのも大変なのです。

しかし、元来のハロウィンは収穫祭の側面があったけど今の日本のハロウィンはこれで正解なのだろう。決してコスプレイベントとは言うなかれ。ただコスプレするだけじゃなくトリック・オア・トリートしてお菓子を集めて回っていただけ、まだ真っ当にハロウィンしていたとも言えるんじゃないかな、かな。

なんだかんだハロウィンを満喫していたゆに様たちが愛おしい

主目的はゆめが持つドリーミーストーンの奪取なんだけど、本来の目的そっちのけでハロウィンイベントに没頭していたゆに様たちが心底楽しそうで何より。最後の方なんてイタズラしないからお菓子ちょうだいって普通にただの良い子になってるんだもん。可愛すぎる。つぎはぎと一緒にお手製の扮装で一緒に思い出を積み重ねている光景が尊すぎる。

日向家への潜入に関しても法律遵守で不法侵入することはせず、ちゃんとイベントの手順に則って挑むんだから好感度も更にうなぎのぼりですわ。前回もちょっと触れたけど愛すべき悪役としてにゆに様たちをどう動かしたらいいのか。制作サイドはこの辺相当気を遣って緻密な考えのもとにやっているのだと改めて思わされる。本当ゆに様たちも最終的には幸せになってほしいものだ。