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ミュークルドリーミー 第18話 「岬に行ってはいけないよ」 感想

ミュークルドリーミー 第18話 「岬に行ってはいけないよ」 感想

幽霊の正体見たり――。

これも夏の風物詩!青春と怪奇現象が入り乱れる夏合宿の始まりだ!

チア部とテニス部の合同夏合宿の導入話。夏の風物詩でもある怪奇現象、一夏の恋物語の進展の気配といった青春的な要素を織り交ぜつつ、いつものようにテンポ良く軽快に進んでいく話運びが心地良い。まいらとことこの二人は不在だったけど、その分ゆめとときわの間で繰り広げられる会話の掛け合いも新鮮で、幽霊のことを含め田舎で見たことあるで全て受け入れるときわの懐の広さに感服してしまうのです。

他にも取り憑かれていたとは言え至るところに突如として現れる管理人のお婆さんの言動、物腰はキツイけど手のひら返しも早く、肝試しでも我先に逃げ出そうとしたスザンヌ先生、まだまだ朝陽のことを諦めてない森村さん等々。同級生組やチア部テニス部の他メンバーもだけど、こういうキャラ達に定期的に焦点を当てて描いてくれるおかげで、作品世界への没入感をより高めてくれている。

幽霊騒動のオチは曰くありげなお婆さんが実は幽霊ではなく、本当に狸の霊に取り憑かれていたオチでしたが、お化け苦手なゆめや少しピントがズレているときわの新たな一面を表出させてくれるのに一役買ってくれていたように思います。いつから取り憑かれていたのか分からないけど、あれ場合によってはかなりの期間取り憑かれていたことになるんじゃないだろうか。お婆さんも開放されて何よりだ。

合宿編も前後編なのかミュークル初の一話完結ではなく話を跨ぐエピソード構成で、今回はあくまで前哨戦の布石打ちで本命は次回にありそうな感じもする。いつもとは異なる環境で起こるイレギュラーな出来事は、多感な時期の少年少女を時にこれでもかというくらい揺さぶり駆り立てる。まいらやことこが合流して更に盛り上がるだろう夏合宿でどのような変化が生まれるか。次回も凄く楽しみだ!

森村さんの動向が二人の関係に一石を投じるものになるか否か

ゆめがお化け騒動に振り回されている一方で、想い人である朝陽へどのように想いを伝えようとするかあれこれ試行錯誤している森村さん。朝陽に対してのアプローチで一喜一憂する様は、まさに王道のヒロインのような佇まいなのですが、森村さんの攻めの姿勢がゆめと朝陽の関係に一石を投じるようなものになるのかどうか興味深いところである。

普段と異なる環境だから気分もフワフワしていて舞い上がり、いつもと異なる反応が引き出されるということもあるだろう。というわけで少年少女たちの一夏の恋物語がどんなものになるのか非常に楽しみなのです。しかし、肝試しのくじ引きもそうだけどゆめちゃんも今回に限ってはときわちゃん以外と願っていたのに、あそこでゆめちゃんと同じ番号を引けない朝陽くんだよ。運命が妨害しているから仕方ないと言えばそこまでだが、あそこで引き当てられる運命力を備えた子になってくれ!