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ミュークルドリーミー 第11話 「ななちゃんとあそぼ」 感想

ミュークルドリーミー 第11話 「ななちゃんとあそぼ」 感想

プリンセスなな様のご来訪。

天使で小悪魔な従姉妹のななちゃん登場!

小さな子供や赤ちゃんは時に天使で時に悪魔のようだと申しますが、舌っ足らず口調ながらも素直で良い子のななちゃんも可愛ければ、ブラックアビスの影響で我がまま放題になり、ゆめ達を振り回すプリンセスなな様もそれはそれで可愛いもの。子供特有の飽きっぽさや気まぐれさも相まって、現実の方でも夢のように不定形で次に何が起こるか予測できないドタバタ模様が繰り広げられたのも印象深い。

ただ、天使のななちゃんの時もプリンセスなな様の時も母親を求める心。子供の絶対的にして唯一とも言える根幹にあるものは揺らぐことはなく、最終的にゆにバーチャルランドよりも母親を求めたプリンセスなな様の言動を見ても、それだけは確固とした揺らがぬ部分と言えるんじゃないかなと。現実でも夢の中でも不定形さが際立っていた今回の話だからこそ、ななちゃんの中にある母親を求める心という揺らがぬ軸も際立っていたように思えました。

本作の桜井監督とななちゃんの中の人である小原好美さんの出演というのもあり、まちカドまぞくを彷彿とさせる小ネタみたいなものも織り交ぜつつ、ゆめとまいらの童話読み聞かせで無理やり「ママ」を連想させるくだりや、若干下ネタ混じりのななちゃんの歌など、攻めるところは攻めていて今回も見ていて自然と笑いが生まれる要素に満ちていて楽しかった。

一方で母親に関して含みを持たせたまいらの反応もあって、彼女が引っ越してきた時にも感じた家庭環境や親子関係に関する今後の仕込みもなされていたのかなと。母親は生み出す存在にして全ての人にとって根源に通じる切ってもきれない存在。ななちゃん来訪を機に本作の中にある揺らがぬ軸や根底にあるもの。それらが少し見え隠れしている回でもあったように感じました。

互いに遠慮がなくなってきた主要キャラの掛け合いが楽しい

放課後が珍しく暇だからゆめちゃん遊ぼー的な感じで満面の笑みで誘ってくるまいらちゃんが可愛すぎるし、困ったときのことこ先輩と無条件で無限の信頼を寄せているゆめちゃんの反応なども良い意味で親しく気安い間柄になればこそのものだなと嬉しくなる。まいらちゃんのギャグに対して自然に口をついて出る容赦のない評価なども互いに気を許し仲良しだからこそのもの。ななちゃんは初対面だけどそこは触れないでおこう。