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ミュークルドリーミー 第2話 「ユメシンクロで仮入部」 感想

ミュークルドリーミー 第2話 「ユメシンクロで仮入部」 感想

夢と希望に満ちたゆめちゃんの中学校生活が始まる。

友情、恋愛、部活動!刺激的でロマンス溢れる中学生活!

今回も流れるような話運びに息つく暇もない会話の波に呑まれてしまう。メインのゆめとみゅーちゃんだけでもかなりボケ倒しているのに、更に脇を固める友達キャラや一般生徒に至るまで全てが追い打ちをかけ、主要キャラに負けず劣らずの個性派揃いが我先にと存在を主張してくるから破壊力も増し増し。どのシーンのどこを見ても情報量に溢れていて心地よい疲れと共に楽しさに浸ってしまうのです。

今回は入学間もないゆめの中学生活の奔りということで、これから生活の基盤となる学校の友達付き合いや部活動に纏わるキャラの紹介も兼ねていた回でしたが、出てくる人が尽く一癖も二癖もありそうな人ばかりで、これから新しい環境に飛び込むゆめのワクワクやドキドキした気持ちを、視聴者目線でもある程度共感し味わえるような内容になっていた気がする。

多感な時期の人との出会いはその人の人生に大きな影響を与えることもある、ということでテニス部の杉山先輩と出会ったゆめの淡い恋心を刺激する展開にもなっていたんだけど、他人の為に用いると思っていたユメシンクロの力を、自分の夢に入って仮入部体験をするために用いるような使い方をしていたりもして、正統派の女児アニメ要素の中に確実に潜む一匙の狂気を当然のように混ぜ込んできてるのも興味深いところでした。おかげで今回悪役マスコットのくぎゅが入り込む余地がなかった(笑)

友情に恋愛に部活動。中学校生活にはいろいろな波乱も付きものだけど、ゆめの生活を華やかに彩り更に賑やかなものにしてくれる存在として、友人や先輩のキャラ立てを丁寧に描いてくれていたことに安心もします。これを序盤でしっかりやっていると、後々やれることの幅が格段に広がるし、長期アニメの利点を活かすためにも必要不可欠なことだとも思うので。脇役がしっかりと支え土台を固めるからこそ主役もより引き立つのだ。

もちろん脇役が濃すぎて存在感を発揮するあまり、喰われないよう主要キャラも負けじとトンデモな行動に走り始めるという循環が生まれることもあるかもだけど、それは一つの好循環で個人的には好物なのでそれはそれで…。ミュークルはそうなりそうな気しかしない。ともあれ王道の可愛らしさの中に交じる確かな狂気。中毒性を感じさせてくれた今回のお話も面白かった!

ゆめの学校生活を華やかに彩る個性豊かな友達・先輩・一般生徒!

ゆめと小学校から友達のかえで、わかば、はなたち三人組を筆頭に、担任の青井先生や部活動として公認されている杉山先輩ファンクラブのメンバー。そして主要キャラの一人である今井ことこ率いるパソコン部の面々等々。時折メタ発言などを交えながら予想外の行動言動を繰り出してくる彼ら彼女らの存在感は、今回に関して言うなら主要キャラのゆめやまいら以上のものがあったかもしれない。

でも、戦う戦士やアイドル等に焦点が当たる昨今の他の女児アニメと異なり、ごく一般的な世界での平和な日常生活が基軸となっている本作だからこそ、作品世界をより広く深く見せていくために彼女らのような存在は必要不可欠だと思うわけです。脇を固める個性的な彼女たちとの相乗効果で、ゆめちゃんの日々が騒がしく賑やかでカオスなものになっていってくれたのなら個人的にそれに勝る喜びはないのです。

多彩な表情や擬音を交えて描かれるゆめちゃん可愛い

今回もゆめちゃん百面相な表情が見られて面白いし、乙女モードで高鳴っているときのゆめちゃんは正統派で可愛い。状況に応じて様々な擬音や効果音を文字で表現した描写もストレートで伝わりやすく、視覚的にすんなり入ってくるので何気に印象深いシーンとして刻み込まれたりもする。そんな中での今回一番のお気に入りはすぽこ~んなゆめちゃんでした。ジャージの配色や髪型的にどこか星宮いちごさんのように見えなくもなく…。ともあれ古典的ですらあるけどゆめちゃんはスポ根可愛い。