密やかに伸びやかに

アニメ、PCゲーム、PC関連のニッチな備忘録

ヒーリングっど♥プリキュア 第22話 「ラテ逃げないで!消える体と芽生える気持ち」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第22話 「ラテ逃げないで!消える体と芽生える気持ち」 感想

ラテ様のことが好き過ぎるあまりの過剰な干渉。

止めようと思っても止められない「好き」な気持ち

好きな気持ちは簡単には止められないよね。アスミが過干渉とも取れる過保護っぷりを披露したのも、自身の存在が消失するほどのショックを受けて半透明になってしまったのも、全てはラテを大好きだという彼女の気持ちが本物であることの証でもある。時に自分を見失うほどに、相手や周りのことを忘れ衝動的に突き動かす程に強い好きの気持ち。良いことも悪いことも含め好きって難しい。

大人でも持て余すことがある感情だから興味深く複雑でもある。好きであるからこそ苦しみを伴うことや持て余すこともある。互いの好きと好きがぶつかれば諍いの原因になることもあるし、必ずしもそれは幸せをもたらすものではないのかもしれない。でも、そういう良し悪し含めて自分の好きが相手に理解され伝わり通じ合うことの素晴らしさをアスミが身をもって学んでいくアプローチが良い。

いくら自分の好きの為とは言え相手の気持ちを度外視した気持ちの押し付けでは、自分も相手も本当の意味で幸せになることは難しい。シンドイーネ相手にアースが言ったように、自分の好きを通すために他の誰かの好きを無遠慮に傷つけたり否定していては何も生み出されることはないのだ。自分に好きなものや大切にしていることがあるように、相手にとっても好きなものや大切にしていることがある。

それを知り、そこに思い至って初めて芽生える気持ちがある。人と人とがコミュニケーションを図る上で不可欠とも言うべき相手のことを慮る優しさや思慮深さ。人目を憚らず自分の好きを公言するところは同じなアスミとシンドイーネを対比しつつ、不定形な好きの性質の多様性、その在り方や捉え方の難しさを改めて考えさせられる回でもありました。ちゆちーもナイス助言だったよね。

心の中にも世界にも自分がまだまだ知らないことが沢山ある。色々なものを見聞きし触れていく中で、自分の中にある好きを大切に育んでいけたなら、それはとても素敵なことなんだ。例え大人になっても絶対の正解は導き出せないかもしれない好きの気持ち。でも、やめられないし止められないんです。だってプリキュアが好きって私の気持ちはやっぱり動かせないもの!周りに迷惑を掛けない範囲で自分の好きを大切にしていけたら…それで良いよねきっと!

無茶振りされてもしっかり応えるひなたニャトランコンビが光る

透明化したアスミから注意を逸らすためにその場しのぎの苦しい言い訳を求められたひなたも、ラテに逃げられて落ち込み再度透明化したアスミを元気づけようと、突如ひなたに踊りを強要されて応えるニャトランも本当に良く頑張っていたと思います。何だかんだでやっぱり気質が似通っていて相性ピッタリな二人。アスミとラテもこれくらい息の合ったコンビになれると良いね!