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ヒーリングっど♥プリキュア 第3話 「湧き上がる想い!変身!キュアフォンテーヌ」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第3話「湧き上がる想い!変身!キュアフォンテーヌ」 感想

大切な人や場所を守るために必要な勇気。

義を見てせざるは勇なきなり

ちゆのプリキュア覚醒回ということで、沢泉ちゆの内面や特性に迫る回でもあったけど、同時に彼女のパートナーでもあるペギタンの思考や心情に迫る回でもあり、プリキュアとヒーリングアニマルが、それぞれパートナーを組んで共に立ち向かう。そんな本作の特徴が強く出ている回でもありました。

のどかと接する過程で、ちゆの察しの良さや気になることは放っておけない性格、一線は守りつつも意外とグイグイ攻めてくる積極的な姿勢なども明るみになり、青キュアならではの知性や美しさに加えて芯の強いところも見せてくれたけど、逆にパートナーのペギタンは人間との接触を嫌い、行動に自信を持てない引っ込み思案と、ちゆとは真逆なタイプとしての面を見せている。

その一方で、実家である旅館を守りたい大切な場所と感じ、大切な人と場所を守るために行動し役に立ちたいと考えるちゆの勇ましい一面。自信はなくとも見て見ぬ振りは出来ず、やはり誰かの為に役に立ちたいと思いつつもあと一歩を踏み出せずにいるペギタンの臆病な一面。両者の対照性と共通性の二面を交えることで、二人が大事にしていること。関係性の構築を分かりやすくスムーズなものにしてくれていた。

義を見てせざるは勇なきなり。つまり、「人としてなすべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないから」であるが、なすべきことに自信を持って行動に移す勇気さえ持てたのなら、それは当人にとって正しく価値のある行動として繋がっていくのだろう。故にペギタンの足りない勇気をちゆが分けてくれることで動き出す二人の関係性とプリキュアとしての覚醒なのだ。

のどかとラビリンとはまた違った形で足りない部分を相互に補い合う。ヒープリのテーマに根ざした本作ならではの導入ったと思うし、根幹に纏わるパートナーとの相性の良さ、行動理念や原動力になっている部分を丁寧に固めてくれているから安心出来る。心優しく責任感もあるちゆとペギタンのパートナー結成回。のどかとちゆの名前呼びの儀も無事に達成し、これから先が楽しみになるキュアフォンテーヌデビュー回でした。

交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ!

タイプ的に似た者同士なのどかとラビリンとは異なり、真逆のタイプのちゆとペギタンだからこそ交わる二つの流れという名乗り口上も映えますなぁ。知性や優雅さ、上品な美しさを感じられるキュアフォンテーヌの変身シーンは、まさに正統派の青キュアならではの魅力に溢れている。一つ一つの所作や表情が麗しくて本当に素晴らしいとしか言いようがない。

元のスペックが高いのもあるけど事態の飲み込みも早く適応能力も抜群。のどかも色々とハンデを抱えているし、後に控えているひなたは伝統的な黄キュアとしての気配を漂わせつつ全力で待機してるだけに。ちゆさん/フォンテーヌには公私に渡ってヒープリ勢の頼れるブレーンとして、一同を支える存在として頑張ってもらいたい。